ひたすら映画を観まくるブログ

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年末が近いので簡易レビュー


ずいぶん久しぶりの更新になってしまいました。映画の方はチョコチョコ観てるんですが、いかんせん年末ということで何だかんだと雑務に忙殺され、全然レビューが書けてません、トホホ。僕のレビューは主に検証・解説タイプで長文だから、どうしても時間が掛かってしまうんですよねえ(言い訳ですけどw)。というわけで、とりあえず短めの所感などを書いておきます。


●『清須会議
三谷幸喜が贈る歴史エンターテインメント」な本作は可もなく不可も無く、三谷演出が好きな人はまあ楽しめるんじゃないかなと。ただ、個人的には「有名俳優がいっぱい出てきてワイワイやってるだけ」という印象は否めなかったです。現場は凄く楽しそうなんだけど、それが映画の面白さに繋がっていない気がするんだよなあ。三谷さんが撮った映画の中では、初監督作品の『ラジオの時間』が一番面白かったと思っているのは僕だけ?


●『REDリターンズ
引退した元スパイたちが老体に鞭打って大活躍する痛快アクション・コメディ。ブルース・ウィリスを筆頭に、ヘレン・ミレンジョン・マルコヴィッチアンソニー・ホプキンスなど往年のベテラン俳優がド派手なアクションを繰り広げる人気シリーズの第2弾です。ジジ・ババのキャラも立ちまくりだし、カーチェイスやガンアクションも気合いが入ってるし、娯楽映画としての満足度はかなり高いんじゃないでしょうか。ただし、内容に特筆すべき点はありません(笑)。たぶん、劇場を出て家に帰って風呂に入って一晩寝たらすっかり忘れてると思います(1作目も観たはずなんだけど、どんな映画だったか全く覚えてないよw)。


●『キャプテン・フィリップス
「海賊に拉致されたコンテナ船船長を海軍特殊部隊が救出する」という2009年に起きたソマリア海域人質事件を元にしたサスペンス映画。ポール・グリーングラス監督の作劇は相変わらず緊張感とリアリティに満ち溢れていて素晴らしい。そして何と言っても主演のトム・ハンクスから漂う安定感が圧倒的すぎる。


●『47RONIN』
日本人にはお馴染みの『忠臣蔵』をハリウッド流にアレンジした和風アクションファンタジー。予告編からはあからさまに「コレジャナイ感」がダダ漏れになってたんですが、意外と楽しめましたよ(突っ込んだら負けですなw)。東洋風の顔立ちをしたキアヌ・リーブスのサムライ姿は案外様になってるし、真田広之との壮絶なチャンバラシーンもなかなかの迫力。ただし、迂闊に「面白い」などと言ったらとんでもない誤解を受けるので一応念押ししておくと、決して絶賛するような映画じゃありません。衣装も舞台背景も何もかも間違えまくってる割には意外と真面目に『忠臣蔵』を描いていて「ふっ切れた面白さ」が足りないのです。ここまで大胆にアレンジするなら、いっそのこと展開もオリジナルに徹して”ブッ飛んだ面白さ”を貫いてくれた方が良かったなあ(ついでに字幕版の上映回数の少なさもどうにかしてくれ)。

尚、本作の公開規模は全国333館、753スクリーンという超特大ロードショーですが、興行収入は1億524万8,200円、動員は7万7,894人で、単純計算すると1スクリーン当たりの観客数が2日で100人、1日に4回上映するとしても、1回の上映における観客はたったの12人程度という、壮絶な不入りを記録しているそうです。「この公開規模でここまでコケた映画は、ちょっと過去に前例がない」と業界関係者も絶句するほどの凄まじいコケっぷりですが、200億円以上と言われている巨額の製作費は回収できるんでしょうか(^_^;)


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