ひたすら映画を観まくるブログ

映画やアニメについて書いています

芸能人やタレントを起用した日本語吹き替えの問題点

メン・イン・ブラック:インターナショナル

メン・イン・ブラック:インターナショナル』より

どうも、管理人のタイプ・あ~るです。

先日、人気シリーズの最新作『メン・イン・ブラック:インターナショナル』(6月14日公開予定)の日本語吹き替え版のキャストが発表されたんですが、なんと「吉本坂46が全員声優として参加する」ということが判明し、批判が殺到しているようです。

う~ん、なんか『シャザム!』の時も吹き替えの件で炎上してましたが、最近こういうのが多いですねえ。

ちなみに吉本坂46とは、乃木坂46欅坂46につづく3番目のグループとして秋元康がプロデュースしたアイドルグループです。

その名の通り、メンバーは全員吉本興業に所属しているお笑い芸人で、村上ショージエハラマサヒロ野沢直子ゆりやんレトリィバァなど、錚々たる面子(?)が揃っています。

「なぜそんな芸人たちが映画の吹き替えをするんだ?」と言われれば、もうかなり以前から指摘されていることですけど、「宣伝のため」なんですね。

邦画の場合は、出演している俳優や女優が直接テレビ番組に出て宣伝できるので、効果的な話題作りが可能です。でも洋画はそれができません。

そこで、名前が知られている俳優や女優、人気タレントやアイドルなど、「有名芸能人をキャスティングした日本語吹き替え版」を作ることで、少しでも注目してもらおうという作戦なのですよ。

いや、別にタレントやお笑い芸人を起用した吹き替え版が「全てダメ」ってわけじゃないんです。ただ、どうせ芸能人を起用するなら、下手な人よりも上手い人にやってもらいたいなと。それだけなんですけどねえ。

あと、「日本のアニメも声優を使わずに役者やタレントを起用するパターンが多いから同じじゃないか」という意見を聞くんですが、それは違うと思います。

確かに、宮崎駿細田守新海誠など、自分のアニメーション作品に役者やタレントをキャスティングする監督は少なくありません。しかし、それらは全て”監督の意向”に従って決められている、という点が大きく違うんですよ。

例えば、宮崎駿監督の『風立ちぬ』の場合、「主人公役に庵野秀明」という常識的に考えてあり得ないキャスティングで注目を集めました。

しかし、これは決して話題性を狙ったものではなく(まあ多少はあるかもしれませんがw)、宮崎監督の中で「主人公の声を演じられるのは庵野秀明しかいない」と判断したからです。

それに対して洋画の吹き替えはどうでしょう?『アベンジャーズ』の監督が「ホークアイの声を演じられるのは雨上がり決死隊宮迫博之だけだ!」なんて言いますか?言わないですよね。

つまり、「お笑い芸人やタレントを起用した日本語吹き替え版」の本質的な問題点は、作り手側の意向が全く反映されていない、という点だと思うんですよ。

多くのタレント吹き替えが単に”話題性のみ”を優先したキャスティングで、「作品を良くしよう」なんて気持ちや作品に対するリスペクトなどは微塵も感じられません。その辺がすごく気になるんですよね。

もちろん全ての吹き替えがそうではなく、ピクサーやディズニーなどはきちんとオーディションをやって声優を選んでいるそうです(だからディズニー作品の吹き替えは評価が高い)。

モンスターズ・インク』では、「ホンジャマカ」の石塚英彦と「爆笑問題」の田中裕二、『Mr.インクレディブル』では三浦友和黒木瞳綾瀬はるか、『塔の上のラプンツェル』では中川翔子など、芸能人の吹き替えでも高評価されたものはたくさんあります。

なので、タレント吹き替えでもそういう「声の演技が上手い人」をキャスティングすれば、炎上する可能性もかなり減るんじゃないでしょうか(^.^)

なぜ『アメトーーク!』には「マクロス芸人」が登場しないのか?

全マクロス大投票

NHK『全マクロス大投票』より

どうも、管理人のタイプ・あ~るです。

長かったゴールデン・ウィークもいよいよ終わりを迎えようとしていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

 

さて、昨日NHKBSプレミアムにて『全マクロス大投票』という番組が放送されました。

マクロスといえば、1982年に放送が開始された巨大ロボットアニメ『超時空要塞マクロス』を始めとする一連の作品のことで、今もなお関連シリーズが作られ続けている人気アニメです。

今回の番組では、『マクロスプラス』や『マクロス7』など過去に制作された16作品を対象に、自分の”お気に入り”を選んで投票する…という内容でした(カテゴリーが「作品部門」や「キャラ部門」や「歌部門」など細かく分かれている)。

ちなみに、作品部門では1位が『マクロスF』、2位が劇場版『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』、3位が『マクロス7』という結果で、僕の好きな『マクロスプラス』は7位でした。

この番組を見ながら「マクロスNHKでこんなに大々的に特集される日が来るとは…」と感慨深かったんですけど、同時に「そろそろアメトーーク!でも取り上げてくれないかな~」と思ったんですよね。

アメトーーク!』では、過去に『機動戦士ガンダム』を特集したガンダム芸人や、『新世紀エヴァンゲリオン』を特集したエヴァンゲリオン芸人」など、人気ロボットアニメを取り上げているからです。

マクロスも、ガンダムのように派生作品がいくつも作られ、『超時空要塞マクロス』から37年経ってもファンから支持され続けている人気アニメですから、マクロス芸人」が登場してもおかしくないだろうと。

だがしかし……。冷静に考えてみると、やっぱり『アメトーーク!』にマクロスが出て来るのはちょっと違和感があるような気もするんですよねえ。

例えば知名度の問題。ガンダムエヴァンゲリオンに比べると、マクロスは恐らく(一般的には)かなり認知度が低いでしょう。全国放送の地上波番組で取り上げるには少々厳しいかもしれません。

また、『北斗の拳』や『ジョジョの奇妙な冒険』の時には、劇中に出て来るヘンなシーンを芸人さんたちがイジって笑いにしていましたが、マクロスにそういうシーンがあったかなあ…とか。

あと、よく芸人さんがガンダムの名セリフをパッと喋って笑いが起きるじゃないですか?ああいうことも、マクロスの場合は起き難いし。要するに、マクロスってバラエティ番組的に扱いづらい素材なのかも…と思うんですよ。

この”微妙な差”をもう少し具体的に言うと、「アニメに興味がない友人たちと居酒屋へ行った際、『ガンダム』や『エヴァ』の話題なら何とか許容してもらえるが、『マクロス』はギリアウト」みたいな感覚でしょうか(笑)。

もちろん、アニメファンにとって非常に重要な作品であることは間違いありません。ただ、『アメトーーク!』に「マクロス芸人」が登場することは、今後もなさそうな気がしますねえ(^^;)

 

「平成で一番面白かった映画」といえば?過去30年を振り返ってみた

平成に公開された映画

平成に公開された映画

どうも、管理人のタイプ・あ~るです。
いよいよあと2日で「平成」が終わってしまいますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

さて、間もなく新しい元号「令和」に変わるということで、世間では「平成〇〇〇ランキング!」的なものが流行っているようですけど、当ブログでは敢えて”ランキング”とか”ベストテン”形式ではなく、単純に「平成の30年間に公開された映画」をザックリと年代順に振り返ってみたいと思います。

もちろん全部の作品を書くわけにはいかないので、中でも特に話題になった映画や個人的に印象に残った作品などを取り上げ、”感想”なり”思い出”なりを語ってみようかなと。いや~、30年間でずいぶん色んな映画が公開されましたね~。

 


●平成元年(1989年)
まず、記念すべき(?)平成最初の年に公開された映画としては、『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』、『レインマン』、『魔女の宅急便』、『バットマン』、『ブラック・レイン』、『ゼイリブ』、『告発の行方』、『カクテル』。

さらに『ワーキング・ガール』、『男たちの挽歌2』、『機動警察パトレイバー the Movie』、『リーサル・ウェポン2/炎の約束』、『恋人たちの予感』、『007 消されたライセンス』、『ニュー・シネマ・パラダイス』など色々ありますが、特に印象に残っているのはダイ・ハードですね。

第1作目からいきなりもの凄い完成度で映画ファンの度肝を抜きまくった『ダイ・ハード』は、ブルース・ウィリス出世作であると同時に、その後のアクション映画に絶大な影響を与え、公開から30年以上経ってもなお、「傑作」との呼び名が高い超人気作品です。

つーか「もう30年も前の映画なのか…」と今さらながら驚きますねえ(^^;)

●平成2年(1990年)
続いて平成2年。この年は角川映画天と地と興行収入92億円の大ヒットを記録し、ジョン・マクレーンが再び活躍する『ダイ・ハード2』や、アーノルド・シュワルツェネッガー主演のSFアクション映画『トータル・リコール』、切ないラブストーリーの『ゴースト/ニューヨークの幻』。

さらに野球を通じて家族の絆を描いた『フィールド・オブ・ドリームス』、CGを駆使して斬新な映像を生み出した『アビス』、B級モンスター映画の傑作『トレマーズ』、音楽もヒットした『プリティ・ウーマン』など話題作多し。

そんな中でもダントツに面白かったのは、バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』と『PART3』ですね。ご存知、マイケル・J・フォックス主演の大ヒット作の続編ですが、まさかの前後編という構成にビックリしました。

当時はシリーズものでも1話完結が基本で、映画のラストに「次回へ続く!」と出る映画なんてほとんどなかったからです。今みたいにネットで情報を集めることも出来ないし、「続きはどうなるんだ!?」と気になってしょうがなかったですよ本当に(^^;)

●平成3年(1991年)
平成3年は、今でもクリスマスの定番としてテレビで繰り返し放送されている『ホーム・アローン』、アカデミー賞作品賞を獲得した『ダンス・ウィズ・ウルブズ』、アンソニー・ホプキンス演じるレクター博士が観る者に強烈な印象を与えた『羊たちの沈黙』などが公開されました。

しかし、この年に一番ヒットしたのは、ジェームズ・キャメロン監督のターミネーター2です!シュワちゃん演じる殺人マシン:ターミネーターとの戦いを描いた前作から数年後、少年へと成長したジョンと母親サラ・コナーに再び魔の手が迫る!

僕は公開時に映画館で鑑賞し、ド迫力のアクションシーンや自由自在に変身する敵ターミネーターのCG表現など、衝撃映像が満載で大興奮したのを覚えています。個人的にはこれがナンバーワンかな~。

●平成4年(1992年)
ティム・バートン監督の趣味が炸裂した『バットマン リターンズ』、安定感抜群のディズニーアニメ『美女と野獣』、コメディ色が強くなった『リーサル・ウェポン3』、ホイットニー・ヒューストンが歌う主題歌「オールウェイズ・ラヴ・ユー」も大ヒットした『ボディガード』など。

さらに『エイリアン3』、『氷の微笑』、『JFK』、『ユニバーサル・ソルジャー』、『ミンボーの女』など色んな映画が公開された平成4年ですが、個人的には宮崎駿監督の紅の豚が良かったかなと。前作『魔女の宅急便』よりも、宮崎監督の”個人的な想い”みたいなものがストレートに出ている感じが好きなんですよ。

●平成5年(1993年)
平成5年は、押井守監督の大傑作『機動警察パトレイバー2』、シルヴェスター・スタローンが久々に大作アクションに返り咲いた『クリフハンガー』、クエンティン・タランティーノ監督が注目されるきっかけとなった『レザボアドッグス』など。

そんな中で最大の話題作は、なんと言ってもスティーブン・スピルバーグ監督のジュラシック・パークでしょう。それまでは人形アニメや着ぐるみ等でしか見ることができなかった恐竜の動きを、フルCGでリアルに再現した画期的な作品です(特撮も使ってますが)。

「『ジュラシック・パーク』以降は、映画の表現方法が完全に変わった」と言われるほど業界に与えた影響はすさまじく、本作をきっかけとして急激にCGの使用頻度が増大しました。そういう意味でも「平成を代表する一作」と言っても過言ではないと思います。

●平成6年(1994年)
この年に公開された映画は、スピルバーグ監督が初のオスカーを獲得した『シンドラーのリスト』、高畑勲監督の『平成狸合戦ぽんぽこ』、キャメロン監督とシュワちゃんが再びコンビを組んだ『トゥルーライズ』、アカデミーで脚本賞、カンヌではパルムドールを受賞した『パルプ・フィクション』など。

そんな平成6年で僕が一番好きな映画は、キアヌ・リーブス主演の『スピード』です。公開時は映画館で観たんですが、あまりの面白さに3回連続で観てしまいました(当時は入れ替え制じゃなかったので)。

まだアクション俳優的なイメージが付く前のキアヌ・リーブスが激しいアクションに挑む意外性や、『ダイ・ハード』や『リーサル・ウェポン』シリーズのカメラマンとして優れた映像を撮り続けて来たヤン・デ・ボンの監督デビュー作としても話題になった本作。

エレベーター、バス、地下鉄など、次々と場面(乗り物)を変えながら展開していく独特のアクション構成は冒頭からラストシーンまでサービス精神に満ち溢れ、某映画評論家に「抜きどころしかないAVみたいだ」と言わしめたほどです(笑)。

●平成7年(1995年)
この年は、リュック・ベッソン監督の大ヒット作『レオン』、いまだに名作との誉れ高い『ショーシャンクの空に』、人気シリーズ第3弾『ダイ・ハード3』、押井守監督の名前が全米(のオタク)に知れ渡った『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』、トム・ハンクス主演の『フォレスト・ガンプ/一期一会』や『アポロ13』など話題作が多いんですが…

個人的にはガメラ 大怪獣空中決戦』を強く推したい!監督:金子修介特技監督樋口真嗣、脚本:伊藤和典の3人がそれぞれのスキルをいかんなく発揮した本作は、停滞していた”怪獣映画”というジャンルに新しい命を吹き込んだ革新的な作品なのですよ。

今見ると、着ぐるみ感満載の怪獣の表現はやや古臭く感じるかもしれませんが、後に「平成ガメラ三部作」と称されることからも、平成を代表する映画の一つと呼んで差し支えないでしょう。

●平成8年(1996年)
平成8年の映画ではデヴィッド・フィンチャー監督の『セブン』が衝撃的でしたねえ。主人公の刑事に扮したブラッド・ピットが奇妙な事件を捜査するサスペンス映画なんですが、ラストの展開が凄すぎて…(なお、同じ年に公開された『ユージュアル・サスペクツ』も必見です)。

その他、アル・パチーノロバート・デ・ニーロの共演が話題になった『ヒート』、人気スパイシリーズの第1弾『ミッション:インポッシブル』、前作よりもさらに戦闘シーンがリアルになった『ガメラ2 レギオン襲来』、そして『ザ・ロック』や『インデペンデンス・デイ』など大作映画も目白押し。

そんな中で僕のお気に入りはトイ・ストーリーですね。史上初のフルCGアニメーション作品として注目された本作ですが、脚本の素晴らしさに感激しました。完成までに何度もシナリオを書き直しただけあって、物語の面白さが尋常じゃありません。続編も最高!

●平成9年(1997年)
平成9年最大のヒット作といえば……そう!宮崎駿監督のもののけ姫と、ジェームズ・キャメロン監督のタイタニックです。正確に言うと、興行成績の1位は『もののけ姫』で、12月に公開された『タイタニック』は平成10年の1位にカウントされてるんですが、公開された年は同じです。

当時は日本の歴代興行収入第1位となる193億円を叩き出し、「高倉健主演の『南極物語』以来、14年ぶりに記録が更新された!」とニュースになったんですけど、5カ月後に公開された『タイタニック』がそれを上回る大ヒットで二度ビックリしましたね。まさかこんなに早く日本新記録が破られるとは(笑)。

なお、個人的は庵野秀明監督の新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』と『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君にが最も印象的でした。映画館で初めて”あのラスト”を観た時の衝撃と、劇場内に充満する「なんなのコレ…?」という異様な雰囲気はたぶん一生忘れないと思います(笑)。

●平成10年(1998年)
Jホラーブームの先駆けとなった『リング』が公開された平成10年は、割と批判され気味のハリウッド版『GODZILLA』の他、『スターシップ・トゥルーパーズ』や『エイリアン4』や『ザ・グリード』など、モンスター系の映画が多かったですね。

あとは『ディープ・インパクト』と『アルマゲドン』という似たような内容の映画が同時期に公開されて観客を混乱させたり、『踊る大捜査線 THE MOVIE』の大ヒットでTVドラマの映画化が流行ったり…。

ちなみに、この年の映画で僕のおすすめはプライベート・ライアンです。スピルバーグトム・ハンクスのコンビは毎回期待を裏切らないんですが、今回は特に冒頭(オマハ・ビーチ)の戦闘シーンが凄すぎてトラウマになりそうでした(苦笑)。

●平成11年(1999年)
平成11年のヒット作は、何と言ってもスター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナスでしょう。ジョージ・ルーカス監督作の人気シリーズが16年ぶりに復活するとあって、世界中のファンが大興奮!もちろん、僕も観に行きました。結果は……まあ敢えて言いませんけれども(笑)。

他に話題になった映画としては、M・ナイト・シャマラン監督のシックス・センスが最強ですね。なんせ当時は映画ファン以外にもその評判が広まり、「『シックス・センス』観た?」と聞かれて「観てない」と答えようものなら話に参加できなかったぐらいですから(笑)。

その他、平成ガメラ三部作完結編の『ガメラ3 邪神覚醒』や、デヴィッド・フィンチャーブラッド・ピットの『ファイト・クラブ』、娯楽要素が満載のアドベンチャー映画『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』など面白い映画は色々ありましたが…

この年の1位を選ぶなら、やはりマトリックスしかないでしょう!ハリウッド俳優が自ら挑んだカンフーアクション、人物の周囲をカメラがグルッと回り込むマシンガン撮影バレットタイム)など、見たこともない斬新な映像を次々と繰り出し、映画界に「革命」を起こした衝撃作です。まさにエポックメイキング!

●平成12年(2000年)
平成12年のヒット作は、人気シリーズ第2弾のミッション:インポッシブル2』や、スティーヴン・キング原作&フランク・ダラボン監督のグリーンマイルなど。特に『グリーンマイル』は予告編でスピルバーグが「4回号泣した」とコメントするなど、大いに話題となりました。

その他、『トイ・ストーリー2』、『アイアン・ジャイアント』、『アメリカン・ビューティー』、『マグノリア』、『X-MEN』、『ギャラクシー・クエスト』など様々な映画が公開されましたが、中でも特筆すべきは『シュリ』

今でこそ韓国映画は当たり前のように受け入れられていますが、当時はまだ韓国のアクション映画が日本でヒットするなんて思いもよらず、本作以降に『冬のソナタ』などの”韓流ブーム”が到来しました。ある意味、韓国作品がヒットするきっかけになったと言っていいかもしれません。

●平成13年(2001年)
2001年9月11日。この年、アメリカで同時多発テロが発生しました。この事件によって米国は大混乱に陥り、新作映画の公開延期や主要都市で劇場が閉鎖されるなど、映画業界にも多大な影響が出たらしい。

例えばサム・ライミ監督の『スパイダーマン』は、当初クライマックスで世界貿易センタービルを舞台に大規模なアクションを繰り広げる予定でしたが、大幅なシナリオの変更を余儀なくされました。

また、アクションスターのジャッキー・チェンは、ちょうどこの日、新作映画『Nosebleed』のワンシーンをビルの屋上で撮影する予定になっていたそうです。ところが、脚本の完成が遅れたため直前でキャンセルに(おかげでジャッキーは命拾いしたという)。

そんな平成13年、日本の映画史に残る超ウルトラメガヒット作が登場しました。宮崎駿監督の長編8作目千と千尋の神隠しです。有名すぎて特に語ることもないんですけど、308億円という前代未聞の大記録を叩き出し、日本歴代興行収入第1位を達成!18年経った現在でもこの凄まじい記録は破られていません。

その他、長くファンから愛されることになる人気シリーズの第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』と、同じく長寿シリーズとなる『ワイルド・スピード』も公開。あとは『ジュラシック・パークIII』、『ハンニバル』、『A.I.』なども話題になりました。

なお、ゲームメーカーとして有名なスクウェア・エニックス(当時はスクウェア)が映画界に参入して来たのもこの年で、140億円以上の製作費を投じて劇場版『ファイナルファンタジーを作ったものの、世界的規模で大コケし、ギネスブックに載るほどの赤字を叩き出したことでも知られています、トホホ。

ちなみに、「子供向けアニメだと思ってナメてたら大人が号泣した」といまだに高く評価されているクレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』も平成13年に公開されました。

●平成14年(2002年)
平成14年のヒット作は、新シリーズ2作目の『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』、超大作ファンタジー映画『ロード・オブ・ザ・リング』、ピクサーの長編アニメ『モンスターズ・インク』、ジョージ・クルーニーブラッド・ピットマット・デイモンなど豪華キャストが集結した『オーシャンズ11』、シリーズ2作目『ハリー・ポッターと秘密の部屋』など。

その他、サム・ライミ監督が有名なアメコミを映画化した『スパイダーマン』、トム・クルーズが近未来で戦う『マイノリティ・リポート』、捧腹絶倒なアクション映画『少林サッカー』、松本大洋の人気漫画を実写化した『ピンポン』など話題作多数。

そんな中で印象的だったのは、リドリー・スコット監督が実際にソマリアで起きた戦闘をドラマ化したブラックホーク・ダウンです。米軍の汎用ヘリコプターUH-60 ブラックホークが撃墜され、敵地のど真ん中に取り残された兵士たち。そのリアルな姿と戦場の臨場感がハンパない!

●平成15年(2003年)
平成15年の大ヒット作といえば、踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』です。この映画は173億円というとてつもない興行収入を叩き出し、2003年の興収第1位のみならず、なんと実写邦画の歴代第1位の座を獲得しました(いまだにこの記録は破られていない)。

そして、大ヒットした『マトリックス』の続編となる『マトリックス リローデッド』と『マトリックス レボリューションズ』も日本を含め世界中で大ヒット(ただし、作品の評価は賛否両論わかれましたがw)。

その他、『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』、『ターミネーター3』、『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』、『ワイルド・スピードX2』、『ボーン・アイデンティティー』、『キル・ビルVol.1』、『ラストサムライ』、『X-MEN2』など大作映画が目立ちましたね。

そんな大作映画に紛れてひっそりと公開されたリベリオンっていう映画、皆さんご存知でしょうか?まあ、たぶん知らないと思います。なにしろ、主演を務めたクリスチャン・ベイルが『バットマン ビギンズ』のプロモーション時に「昔『リベリオン』という映画に出演したんだよ。誰も知らないだろうけどね」とコメントしたぐらいですから(苦笑)。

あと、印象に残った映画としてはジョゼと虎と魚たちが良かったです。妻夫木聡池脇千鶴上野樹里、そして悪い意味で有名になってしまった新井浩文が出演している恋愛ドラマで、ハリウッド映画に比べると規模は非常に小さいですが、色々と考えさせられる場面が多く、いつまでも心に残る作品ですよ。

●平成16年(2004年)
平成16年にヒットした映画は、ダントツで宮崎駿監督のハウルの動く城です。前作の『千と千尋』よりは落ちたものの、196億円という凄まじい興行成績で他を圧倒!

洋画では、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』や『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』などが世界中でヒットしましたが、日本では世界の中心で、愛をさけぶが大ヒット!若者の間で”セカチュー・ブーム”が巻き起こりました。

あと、是枝裕和監督の『誰も知らない』で主演を務めた柳楽優弥が、第57回カンヌ国際映画祭にて日本人初の最優秀主演男優賞を獲得したことも話題になりましたね。

他にも『いま、会いにゆきます』、『スウィングガールズ』、『下妻物語』、『海猿 -ウミザル-』、『花とアリス』など日本映画が注目されたんですが、「史上最悪の実写化」としていまだに批判されている実写版『デビルマンが公開されたのもこの年です(笑)。

そして、押井守監督が『攻殻機動隊』の続編として作った『イノセンス』、「CG・ワイヤー・スタントマンを一切使いません!」のキャッチコピーでアクション映画ファンの心を掴んだ『マッハ!!!!!!!!』なども忘れ難いんですけど、個人的にはスパイダーマン2が至高でした。

●平成17年(2005年)
この年に公開されてヒットした洋画は、新三部作完結編のスター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐スピルバーグトム・クルーズの『宇宙戦争』、ティム・バートン監督の『チャーリーとチョコレート工場』、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』など。

邦画では、昭和レトロブームの火付け役となったALWAYS 三丁目の夕日ネット掲示板2ちゃんねるから生まれた『電車男』、バンド活動に打ち込む女子高生たちの姿を瑞々しいタッチで描いた『リンダ リンダ リンダ』、戦艦大和の乗組員の生き様を力強く活写した『男たちの大和/YAMATO』などが話題に。

その他、『ボーン・スプレマシー』、『バットマン ビギンズ』、『キング・コング』など色々ありましたが、劇場版『機動戦士Ζガンダム -星を継ぐ者-』と『機動戦士ΖガンダムII -恋人たち-』には驚かされました。まさかテレビ放送終了から19年も経って劇場版が作られるとは!

なお僕が印象的だったのは、クリント・イーストウッド監督のミリオンダラー・ベイビーです。「年老いたボクシングトレーナーと若き女性ボクサーが織り成す愛と感動のスポーツドラマ」かと思いきや…。いや~、すごいラストだったなあ(汗)。

●平成18年(2006年)
平成18年に公開された洋画では、シリーズ2作目『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』、トム・ハンクスが世界を駆け巡ってイエス・キリストに関する謎を解くダ・ヴィンチ・コード、シリーズ3作目『ミッション:インポッシブル3』など。

邦画では、人気漫画を実写化した『LIMIT OF LOVE 海猿』が70億円を超える大ヒット!同じく漫画原作の『デスノート 前編』と『デスノート 後編』がどちらもスマッシュヒットを記録、さらに宮崎駿の息子の宮崎吾朗の初監督作品『ゲド戦記』が77億円のメガヒットを記録しました。

その他、『THE 有頂天ホテル』や『日本沈没』などが相次いで50~60億以上のヒットを記録し、全体としては21年ぶりに国内興行収入で邦画が洋画を上回ったそうです(この時期から邦画の成績がどんどん高まっていった)。

あとは、『X-MEN: ファイナル ディシジョン』、『ブロークバック・マウンテン』、『機動戦士ΖガンダムIII -星の鼓動は愛-』など色々ありましたが、個人的に良かったのは韓国映画グエムル-漢江の怪物-』です。「日常風景の中に怪物が普通に映り込んでいる」という映像がインパクト大でした(笑)。

●平成19年(2007年)
洋画では、3作目のパイレーツ・オブ・カリビアンワールド・エンド』がシリーズ最高の109億円の特大ヒット。続いて『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』が94億円の大ヒット、さらに『スパイダーマン3』、『ダイ・ハード4.0』、『ロッキー・ザ・ファイナル』などの続編が相次いでヒットした平成19年。

邦画では、木村拓哉主演の人気ドラマの劇場版『HERO』が80億円を超える大ヒットを記録!また、周防正行監督が『Shall we ダンス?』以来10年ぶりに撮った新作映画『それでもボクはやってない』が話題になりました。

アニメでは、庵野秀明監督が前作から10年ぶりにエヴァを再映画化した『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』が話題になり、20億円のヒットに。

その他、『トランスフォーマー』、『ボーン・アルティメイタム』、『ALWAYS 続・三丁目の夕日』など色々ありつつ、個人的にはギレルモ・デル・トロ監督の切ないファンタジーパンズ・ラビリンスを推しておきます。

●平成20年(2008年)
洋画では、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』が57億円、ジョン・ウー監督が三国志の”赤壁の戦い”を描いたアクション大作『レッドクリフ PartI』が50億円を超える大ヒット。

邦画では、宮崎駿監督の長編10作目崖の上のポニョが155億円のメガヒットを記録した他、人気ドラマの劇場版『花より男子ファイナル』が78億円、第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した『おくりびと』が65億円、ガリレオシリーズの劇場版『容疑者Xの献身』が49億円など、邦画の強さが際立った年でした。

一方、バットマンシリーズの続編『ダークナイト』が全米で驚異的な大ヒットを記録したり、マーベルがMCUの第1弾となる『アイアンマン』を公開するなど、この辺からアメコミ映画が活気づいてますね。

その他、『ノーカントリー』、『ランボー/最後の戦場』、『インクレディブル・ハルク』など色々あった中で、印象的だったのはクローバーフィールド/HAKAISHAです。観た時は「何だ、この映画は?」と思ったんですが、いまだに「何だったんだ、あの映画は?」という気持ちです(笑)。

●平成21年(2009年)
洋画では、『タイタニック』で世界最高の興行収入を打ち立てたジェームズ・キャメロン監督が、なんと新作のSF超大作アバターで自身の記録を更新し、156億円という凄まじい成績を叩き出しました。

また、シリーズ6作目の『ハリー・ポッターと謎のプリンス』は80億円、『レッドクリフ Part II -未来への最終決戦-』が56億円のメガヒットを記録。

さらにこの年はマイケル・ジャクソンが急死し、ソニー・ピクチャーズが急遽ドキュメンタリー映画マイケル・ジャクソン THIS IS IT』を作って公開したところ、世界中で爆発的なヒットとなり、日本でも52億円の好成績を収めました。

邦画では、人気ドラマの劇場版『ROOKIES -卒業-』が86億円、『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』が41億円、『20世紀少年 第2章 最後の希望』が30億円、さらに『20世紀少年 最終章 ぼくらの旗』が44億円を売り上げるなど、「漫画の実写化」が絶好調!

そして、庵野秀明監督のヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』は、以前のストーリーをそのままなぞるのかと思いきや、新キャラ:マリを登場させるなど意外な展開の連続でエヴァファンも大歓喜!しかし、まさか『Q』があんなことになるとは…(苦笑)。

その他、『ターミネーター4』、『トランスフォーマー/リベンジ』、『サマーウォーズ』、『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』、『ワイルド・スピード MAX』、『愛のむきだし』、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』など。

そんな中で僕が好きな映画はクエンティン・タランティーノ監督のイングロリアス・バスターズです。第二次世界大戦を舞台に、ナチス壊滅秘密部隊「バスターズ」の活躍を描いた痛快アクションで、特にランダ大佐を演じたクリストフ・ヴァルツの存在感がすごい!

●平成22年(2010年)
洋画では、ティム・バートン監督の『アリス・イン・ワンダーランド』が118億円の大ヒット。そして、シリーズ完結編となる『トイ・ストーリー3』が108億円の大ヒットを記録し、有終の美を飾りました。

また、クリストファー・ノーラン監督のインセプションは、「特殊な装置を使って他人の夢の中へ入り込む」という『ドラえもん』みたいな話を、レオナルド・ディカプリオがもの凄く真面目に演じたことにより、過去に類のない独特なSF映画として成立させた点が素晴らしかったです。

その他、キャスリン・ビグローが女性として史上初のアカデミー監督賞を受賞した『ハート・ロッカー』や、南アフリカにおけるアパルトヘイト政策の実情をSF映画に反映させた『第9地区』、かつてのアクション映画のヒーローたちを復活させた『エクスペンダブルズ』なども良かった。

邦画では、『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』が73億円、『THE LAST MESSAGE 海猿-UMIZARU-』が80億円、『借りぐらしのアリエッティ』が93億円のメガヒットを記録。ついでに木村拓哉主演の『SPACE BATTLESHIP ヤマト』も41億円の大ヒットを記録しています。

そんな大ヒット作がひしめく平成22年で、あまりヒットしなかったけど印象に残った映画といえばキック・アスですね。主人公のキック・アスより、クロエ・モレッツ演じるヒット・ガールの方に注目が集まったような気もしますが(笑)、アメコミ愛に溢れたいい映画でした。

平成23年(2011年)
平成23年は、3月11日に東日本大震災が発生したことで、日本中が大混乱に陥りました(しばらく自粛ムードが漂い、経済的にも影響が…)。

そんな中、洋画では前後編で公開されたハリー・ポッターと死の秘宝』が2作合わせて166億円の大ヒットを記録し、2001年から始まった人気シリーズがついにフィナーレを迎えました。

また、シリーズ4作目となる『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』は89億円の好成績を収めて相変わらずの人気の高さを見せつけ、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』が54億円、『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』も43億円と絶好調。

邦画では、宮崎吾朗の監督2作目『コクリコ坂から』が44億円、三谷幸喜監督の『ステキな金縛り』が43億円、そして奥浩哉の人気漫画を実写化した『GANTZ』が前後編合わせて62億円の大ヒットを記録しています。

なお、この年は2003年に打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ」が、60億kmの旅を終えて地球に戻ってきたことも話題となり、『はやぶさ/HAYABUSA』などはやぶさ」関連の映画が4本も公開されました(作りすぎやろw)。

その他の公開作品は『ソーシャル・ネットワーク』、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』、『SUPER8/スーパーエイト』、『ワイルド・スピード MEGA MAX』、『猿の惑星:創世記』、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』など。

ちなみに僕のおすすめは、同じ8分間を何度も何度も繰り返す男の姿を描いたミッション:8ミニッツです。地味だけどいい映画ですよ。

平成24年(2012年)
洋画では、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ハルクらマーベル・ヒーローが一堂に集結したアベンジャーズが公開され、36億円の興行収入を達成。「日本よ、これが映画だ!」という強気のキャッチコピーも話題になりました。

また、ヴィクトル・ユゴーの同名小説を原作とした有名なミュージカル『レ・ミゼラブル』が、ヒュー・ジャックマンラッセル・クロウアン・ハサウェイら豪華ハリウッドスターによって映画化され、59億円の好成績を獲得。

そして、ゲームの映画化でありながら大人気を博し、続編も作られたバイオハザード・シリーズの5作目『バイオハザードV リトリビューション』が38億円の大ヒット。

さらに『アメイジングスパイダーマン』が32億円を稼いだ他、『ダークナイト ライジング』、『プロメテウス』、『ドラゴン・タトゥーの女』、『バトルシップ』、『007 スカイフォール』など超大作が次々と公開されました。

一方、邦画は『BRAVE HEARTS 海猿-UMIZARU-』が73億円のメガヒット、『テルマエ・ロマエ』が60億円、『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』が59億円、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』が53億円、『おおかみこどもの雨と雪』が42億円と、完全に洋画を上回ってますねえ。

他にも、『ALWAYS 三丁目の夕日'64』が34億円、『るろうに剣心』が30億円など、平成24年は年間興行成績トップ10のうち、7本を邦画が占める結果となりました。日本映画強し!

そんな中、「イランに取り残されたアメリカ人外交官を救出するため、CIAが架空のSF映画をでっちあげる」というウソみたいな本当の話を映画化した『アルゴ』は、第85回アカデミー賞で作品賞を受賞するなど高く評価されました。非常に面白いので未見の人はぜひどうぞ。

●平成25年(2013年)
洋画では、フルCGアニメ『モンスターズ・インク』の続編となるモンスターズ・ユニバーシティが90億円のメガヒットを記録した他、熊のぬいぐるみが活躍するコメディ映画『テッド』が43億円、サンドラ・ブロックが宇宙を漂流する『ゼロ・グラビティ』が32億円を獲得。

あとは、『ダイ・ハード/ラスト・デイ』、『アイアンマン3』、『ワイルド・スピード EURO MISSION』、『パシフィック・リム』、『ワールド・ウォーZ』、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』などハリウッドの大作映画が多数。

邦画では、宮崎駿監督の長編11作目風立ちぬが120億円と相変わらずの強さを見せ、『永遠の0』が88億円、『真夏の方程式』が33億円、『そして父になる』が32億円、『かぐや姫の物語』が25億円という成績でした。

なお、個人的に印象に残った作品としては、キャスリン・ビグロー監督のゼロ・ダーク・サーティです。ジェシカ・チャステイン演じるCIA分析官のマヤがウサーマ・ビン・ラーディンの行方を追って奔走するという、実話を元にしたサスペンスで非常に見応えがありました。

平成26年(2014年)
この年最大の話題は、ディズニーのフルCGアニメアナと雪の女王が興収255億円という圧倒的な勢いでトップを独走し、主題歌の「レット・イット・ゴー~ありのままで~」が日本中を席巻したことでしょう(ニュースでも報じられました)。

同じくディズニーの『ベイマックス』が92億円、さらにディズニーの名作アニメ『眠れる森の美女』を実写でリメイクした『マレフィセント』は、アンジェリーナ・ジョリーが妖精マレフィセントを演じて65億円の大ヒットを記録(ディズニー恐るべし!)。

一方邦画では、子供たちの人気者ドラえもんをフルCGで映画化した『STAND BY ME ドラえもん』が84億円の大ヒットを記録した他、実写版『るろうに剣心/京都大火編』が52億円、『るろうに剣心/伝説の最期編』が44億円、『テルマエ・ロマエII』が44億円など、漫画の実写版が目立ちました。

その他、『GODZILLA ゴジラ』『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』『アメイジングスパイダーマン2』『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』『ホビット 竜に奪われた王国』『X-MEN: フューチャー&パスト』『オール・ユー・ニード・イズ・キル』『トランスフォーマー/ロストエイジ』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』『インターステラー』『ゴーン・ガール』など、非常に充実した年でしたねえ。

なお、あまりヒットはしなかったんですが、マーティン・スコセッシ監督のウルフ・オブ・ウォールストリートも最高にキレてて面白かったです。特に「ドラッグでヘロヘロになったレオナルド・ディカプリオ」が素晴らしすぎる(笑)。

平成27年(2015年)
洋画では、『エピソード3/シスの復讐』から10年ぶりに公開された新作スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が116億円の大ヒット(ファンの評価も『エピソード1』より良かったようですw)。

さらに、『ジュラシック・パークIII』から14年ぶりに公開された続編『ジュラシック・ワールド』が95億円、ディズニーの名作アニメを実写化した『シンデレラ』が57億円、『ミニオンズ』が52億円、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』が51億円、『インサイド・ヘッド』が40億円…という具合に、この年は洋画が巻き返しを図るかのように次々とヒットしましたねえ。

他にも、第87回アカデミー賞で最多9部門にノミネートされ、作品賞・監督賞・脚本賞・撮影賞の4部門を受賞した『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』とか、第88回アカデミー賞で衣装デザイン賞や美術賞など6部門を受賞した『マッドマックス 怒りのデス・ロード』など、見逃せない映画が多数公開されました。

その他、『アメリカン・スナイパー』、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』、『キングスマン』、『アントマン』、『ジョン・ウィック』、『クリード チャンプを継ぐ男』なども話題に。

一方邦画は、細田守監督の『バケモノの子』が59億円、『HERO』が47億円、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』が32億円、『ビリギャル』が28億円、『暗殺教室』が28億円、『バクマン。』が17億円、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』が17億円…という感じで洋画に比べると若干控えめな成績でしたね。

なお、個人的にはデミアン・チャゼル監督、マイルズ・テラー主演の『セッション』が良かったです。ドラム演奏に打ち込む主人公と、鬼のような指導者テレンス・フレッチャー(J・K・シモンズ)とのやり取りが狂気に満ち溢れ、一瞬たりとも目が離せません!

平成28年(2016年)
この年、日本の映画界が大騒ぎになるほどの大ヒット作が登場しました。そう、新海誠監督の君の名は。です。前作『言の葉の庭』が1億5千万円程度の興行成績だったので、打ち合わせ会議では「今回は20億円ぐらいいきたいよねー」などと話していたようですが、いざ公開すると250億円の超ウルトラメガヒットで関係者も仰天!

なんと日本国内の歴代興行収入ランキングで4位、日本映画では『千と千尋の神隠し』に次いで第2位という凄まじい記録を樹立し、大変な話題になったのです。これには新海監督も相当ビックリしたらしく、「ちょっと何が起きているのかよくわからない」とコメントするほどでした。

そしてもう一つ、庵野秀明監督のシン・ゴジラもヒットしましたねえ。『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野監督が、日本が誇る怪獣王ゴジラを撮ったらどうなるのか…という期待と不安が入り混じった気持ちで観に行ったらまさかの大傑作!83億円のメガヒットを記録しました。

さらに、片渕須直監督のこの世界の片隅にも、当初は小規模公開だったにもかかわらず口コミで評判が広まり、徐々に上映館数が増えていき、驚異のロングラン上映によって異例とも言うべき大ヒットに繋がったのです。

一方洋画では、『ズートピア』が77億円、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』が73億円、『ファインディング・ドリー』が68億円、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が46億円、『バイオハザード: ザ・ファイナル』が43億円、『オデッセイ』が35億円、『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』が28億円など、邦画に負けない好調ぶり。

その他、『ブリッジ・オブ・スパイ』『ヘイトフル・エイト』『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』『スポットライト 世紀のスクープ』『レヴェナント: 蘇えりし者』『ハドソン川の奇跡』『ジェイソン・ボーン』『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』『デッドプール』『ドント・ブリーズ』『X-MEN: アポカリプス』など話題作が公開。この年は映画業界全体が盛り上がってましたね。

●平成29年(2017年)
洋画では、ディズニーの長編アニメーション作品『美女と野獣』の実写リメイク美女と野獣が124億円を記録し、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が75億円、『怪盗グルーのミニオン大脱走』が73億円など。

そして、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』、『モアナと伝説の海』、『SING/シング』、『ラ・ラ・ランド』、『ワイルド・スピード ICE BREAK』などがそれぞれ40億~60億円の大ヒットを記録しました。

また、MCUは『ドクター・ストレンジ』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』、『スパイダーマン:ホームカミング』、『マイティ・ソー バトルロイヤル』の4作品が、DCEUは『ワンダーウーマン』と『ジャスティス・リーグ』の2作品が公開されました。

その他、『ベイビー・ドライバー』、『ザ・コンサルタント』、『沈黙 -サイレンス-』、『マグニフィセント・セブン』、『キングコング:髑髏島の巨神』、『ムーンライト』、『メッセージ』、『LOGAN/ローガン』、『ハクソー・リッジ』、『ジョン・ウィック:チャプター2』、『ダンケルク』など話題作がズラリ。

一方邦画では、実写版『銀魂』が38億円、『君の膵臓をたべたい』が35億円、『メアリと魔女の花』が33億円、『DESTINY 鎌倉ものがたり』が32億円と、やや物足りない感じですね。

なお、この年は『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』が22億円のスマッシュヒットを記録した他、『新感染 ファイナル・エクスプレス』やゲット・アウトなど、ハリウッド超大作以外の”小規模なホラー映画”が話題になったことも印象に残っています。

●平成30年(2018年)
さて、いよいよ平成30年です。洋画では、伝説的ロックバンド「クイーン」のフレディ・マーキュリーを主人公にしたボヘミアン・ラプソディが異例のロングランヒットで127億円を稼ぎ出し、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が81億円、『グレイテスト・ショーマン』が52億円。

そして、『リメンバー・ミー』、『インクレディブル・ファミリー』、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『ボス・ベイビー』などがそれぞれ30億~50億円の興行収入を獲得しています。

また、スティーブン・スピルバーグ監督の『レディ・プレイヤー1』は、『AKIRA』の金田バイクやガンダムなどを劇中に登場させ、日本のファンにアピールしたことでも大いに話題となりました。

さらに邦画では、人気ドラマを映画化した『劇場版コード・ブルー/ドクターヘリ救急救命』が93億円の大ヒットを記録した他、是枝裕和監督の万引き家族が第71回カンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞し、興行収入46億円を達成。

その他、実写版『銀魂』の続編『銀魂2 掟は破るためにこそある』は38億円、木村拓哉二宮和也の共演が注目された『検察側の罪人』は30億円、細田守監督の新作『未来のミライ』が29億円のヒットになりました。

しかし、平成30年で最も話題になった映画と言えば、やはりカメラを止めるな!でしょう。たった300万円で作った低予算ゾンビ映画、しかも当初の上映はわずか2館のみという厳しい状況にもかかわらず、SNSで評判が広まり、上映館数は350館以上に拡大し、観客動員数も210万人を突破!興収31億円を超える大ヒットとなったのです。スゲー!

というわけで、平成元年から平成30年に公開された映画をザックリと振り返ってみたんですけど、ヒット作を中心に印象に残った映画だけを取り上げても、30年分となると分量がすごいですね。こんなに記事が長くなるとは思いませんでした(笑)。

当然、これ以外にも面白い映画はまだまだたくさん公開されているので、興味がある人は今回のゴールデン・ウィークに平成の名作映画をゆっくりとご覧になってみてはいかがでしょうか(^.^)

【放送禁止?】『ルパン三世 ルパンVS複製人間』でカットされたシーンを調べてみた

ルパン三世 ルパンVS複製人間

映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』より

どうも、管理人のタイプ・あ~るです。
昨日、金曜ロードSHOW!でルパン三世 ルパンVS複製人間が放送されました(先日亡くなったモンキー・パンチ先生の追悼ということで、急遽オンエアが決まったらしい)。

ルパン三世次元大介石川五エ門峰不二子、銭形警部など毎度”お馴染みの面々”が、人類の滅亡を目論む謎のクローン人間「マモー」と戦う…というストーリーです。

本作はルパン三世の劇場用アニメ第1作として1978年に公開されたんですが、その後テレビで放送される際に色々と「問題になる場面」があったため、何カ所もカットされてるんですよね。

こういうパターンは昔のアニメで割と多く、例えば『巨人の星』の場合は「僕の父は日本一の日雇い人夫です」とか「父ちゃんは野球キチガイだ」などのセリフが差別用語放送禁止用語と見なされ、再放送時にカット(無音処理)されました。

 

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つまり「どんな表現をカットするか(何をもって不適切とするか)」は各テレビ局のさじ加減次第…ってことなんですけど、じゃあ『ルパン三世 ルパンVS複製人間』ではどういうシーンがカットされたのでしょうか?ちょっと確認してみましたよ。


●次元と五ェ門が口論するシーン
マモーにアジトを破壊されたことにより、ルパンたち3人が言い争いを始めるシーンで、次元が五ェ門に「ヒステリックにわめくな、このキチガイ!」と怒鳴るセリフが放送コードに引っかかったらしくカットされています。まあ、これは普通にアウトでしょうね(笑)。

ルパン三世 ルパンVS複製人間

映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』より

●砂漠をさまようシーン
アジトを壊されたルパンたちは、徒歩で広大な砂漠を横断して一軒の小屋に辿り着くんですが、その行程が丸ごとカットされていました(約3分間)。

ただしこのシーン、途中でマモーが「お前らに勝ち目はないぞ」的な警告を示す場面などはあるものの、特に放送禁止になりそうな個所は見当たりません(単なる尺の都合?)

ルパン三世 ルパンVS複製人間

映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』より

●ルパンの脱出シーン
マモーに捕まって鳥カゴみたいな牢屋に入れられたルパンが、見張りを騙して脱出するシーンがカットされていました(この辺もたぶん尺の都合と思われます)。

ルパン三世 ルパンVS複製人間

映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』より

●ナポレオンに遭遇するシーン
マモーの敷地内をウロついていたルパンが「あの~、ちょっとお尋ねしますが…」と言ってナポレオン(のクローン)に話しかけるシーンがカット。

ルパン三世 ルパンVS複製人間

映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』より

でも、その後ヒトラーに出会って「ハイル・ヒットラー!」と言うシーンはカットされてないのに、なぜナポレオンだけカットされたのでしょう?「尺の都合」なら両方カットすればいいはずだし、敢えてヒトラーの方を残す理由が分かりません。不思議ですねえ。

ルパン三世 ルパンVS複製人間

映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』より

●マモーと初対面した際のセリフ
ルパンがマモーと初めて会った時のセリフが「ここは精神病院でもなければ仮装パーティーでもない」 → 「ここは仮装パーティーではない」に変更されています(”精神病院”というワードがダメだった?)。

ルパン三世 ルパンVS複製人間

映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』より

●研究室&試験管ベイビーのシーン
科学者たちが研究室でクローンの実験をしているところにルパンが忍び込み、「どうやら正体が見えてきたな…」とつぶやくシーンがカット。

ルパン三世 ルパンVS複製人間

映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』より

さらに、別の部屋へ入ったルパンは大量の巨大試験管に浮かぶ赤ん坊のクローンを目撃しますが、オンエア版ではカットされていました。

しかし、その後マモーとの会話でルパンが「瓶詰めの赤ん坊さえ見なきゃな!」と言っているため、セリフの意味が通じなくなってるんですよね。

個人的には「ここをカットしちゃダメだろ」と思うんですけど、テレビ局側の判断で「映してはマズい」と自主規制したのでしょうか?

ルパン三世 ルパンVS複製人間

映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』より

●ルパンとマモーの会話

マモー「彼の相手をしているのは古代中国の哲人だよ」
ルパン「と思い込んでるパラノイアか」
マモー「彼は本物だ!」

というやり取りの後に「じゃあ本物のパー?」というルパンのセリフがあったのですが、カットされています(「パー」もダメなのか…)。

ルパン三世 ルパンVS複製人間

映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』より

●ルパンの頭の中をのぞくシーン
「これがルパンの全てさ!」と叫んだマモーがルパンの深層心理を暴こうとするシーンは、女性の裸の画像や不二子のヌードなど「不適切な場面」が満載!当然カットですw

ルパン三世 ルパンVS複製人間

映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』より

さらに、劇場公開時にタイアップしていた「テレパッチ」という駄菓子のCMが映っているため全面的にカットされています(そりゃそうだw)。

ルパン三世 ルパンVS複製人間

映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』より

●画面がチカチカと点滅するシーン
元の映像では、マモーが装置の出力を上げると画面全体が激しく点滅してるんですが、放送では点滅が少なくなり、シーン自体も短くカットされていました(いわゆる「ポケモンショック」の影響)。

ルパン三世 ルパンVS複製人間

映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』より

●驚くマモーのセリフ
その「チカチカシーン」でマモーが驚きながら叫ぶ際、元のセリフでは「なんということだ!ルパンは夢を見ない!空間!虚無!それは白痴の、あるいは神の意識に他ならない!」となっていました。

しかし、テレビ放送版では「なんということだ!ルパンは夢を見ない!空間!虚無!それは神の意識に他ならない!」という具合に、セリフの一部がカットされています。

「白痴(はくち)」とは重度の知的障害を意味する呼び方で、現在では差別用語に該当するためカットされたのでしょう。

ルパン三世 ルパンVS複製人間

映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』より

●銭形警部の食事シーン
ボロボロになった銭形警部が警視総監と日本料理店「花子」に入って食事をするシーンは「銭形くん、もっとゆっくり食べたまえ」「申し訳ありません、このところ何も口にしていなかったもので…」などの会話も含めて全部カット。

さらに、「総監!わたしは幸せ者です~!」と号泣しながらドンブリ飯をかき込む銭形の姿など、結構面白い場面が多いんですけど、残念ながらTV版では放送時間の都合でカットされたようですね。

ルパン三世 ルパンVS複製人間

映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』より


というわけで、金曜ロードショーで放送された『ルパン三世 ルパンVS複製人間』がどんな風にカットされているのか調べてみたんですが、「放送禁止用語」または「不適切な表現」が7ヵ所ぐらいで、あとは尺の都合でカットされたと思しき場面が数ヵ所ありました。

全体的な印象を見てみると、丸ごとカットした場面に関しては、シーンとシーンとの繋がりが不自然だったり、他のシーンと辻褄が合わなかったり、多少の違和感があることは否めません。

一方、セリフに関しては、該当する放送禁止用語だけをカット(無音処理)すると『巨人の星』みたいに”妙な間”が空いて不自然なセリフになりがちなんですけど、本作では非常に丁寧に編集していて、ほぼ違和感を感じさせない点が良かったです。

あと、峰不二子の全裸シャワーシーンや”乳首ポッチン”が完全ノーカットで放送された点も意外でした。昔ならともかく、今のご時世では何らかの形で自主規制されると思っていたのに、「ああいう表現はOKなのか?」と。

視聴者も衝撃だったらしく、このシーンが放送された直後、SNS上では「あっ!乳首が見えた!」「映しても大丈夫なの?」「懐かしいのう。昔は地上波でも堂々と乳首を出していた時代があったのじゃよ」など様々な反応が飛び交いました。

某テレビ局の関係者曰く、「金曜ロードショーは過去に何度も『ルパン三世』を放送してきて大変お世話になってますからね。モンキー・パンチ先生の追悼番組として『ルパンVS複製人間』を放送する以上、不二子のヌードをカットするわけにはいかなかったのでしょう」とのこと。金ロー、頑張ったなあ(笑)。

とは言うものの、最近は地上波の表現規制がどんどん厳しくなっており、本作みたいに40年以上前の作品などは現在の基準に合わないシーンも多く、ある程度カットされるのは避けられないでしょう。

そのせいで「昔よくテレビで放送されていた映画が、最近は全然オンエアされなくなっちゃったなあ」と寂しく感じている映画ファンもいるかもしれません。個人的には、ホラー系の映画が全く放送されなくなったのは残念ですねえ(ホラーもTV局が自主規制しているらしい)。

 

なお、『ルパンVS複製人間』のスタッフ欄には「監修:大塚康生」とクレジットされていますが、当時の大塚さんは宮崎駿監督の『未来少年コナン』で忙しく、本作にはほとんどタッチできなかったそうです。

唯一手掛けたのが冒頭シーンで、「ルパンの死刑を知らされた銭形警部が絶望して警視庁を退職し、実家の寺へ帰って寺男として生活している」という”あらすじ”を大塚さんが考え、実際に作画もされました。

ルパン三世 ルパンVS複製人間

映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』より

ところが、最終的にこのシーンはカットされ、「ルパンの検視報告中に仏像が映る」という中途半端な形で大塚さんのアイデアが残ってしまったそうです。なるほど、それであんなところに仏像が出てたのか!

ルパン三世 ルパンVS複製人間

映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』より

銭形が「貴様の骨にこの手で戒名を刻んでやるぞ!」と叫んでいたのも”お寺の息子”だったからなのね(笑)。さすがに分かりにくい(^^;)

ちなみに海外版予告編には、本編からカットされた「山寺で暮らしている銭形」のシーンが少しだけ入っているそうです。