ひたすら映画を観まくるブログ

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今年を振り返って

さあ、今年も残すところ、あと数時間となりました。というわけで、年末恒例の「マイベスト」をやっちゃいますよ〜(今年で3回目)。しかしながら、今年僕が映画館で観た本数はたかだか50本足らずなので、「わざわざ“ベスト”を選出する意味があるのだろーか?」と思わなくもありませんが(トホホ)。


●第10位:『Vフォー・ヴェンデッタ
主演俳優の顔が全く見えないという、前代未聞の展開が物議を醸した作品。「本当にヒューゴ・ウィービングが演じてるのか?」という疑問はさて置き、ナタリー・ポートマン無理が有りすぎるロリ・コスプレはある意味必見かも(笑)

●第9位:『SPIRIT』
ジェット・リー主演の本格カンフー映画。やっぱ、ジェット・リーには現代劇よりもこのスタイルが良く似合う。長年のフラストレーションも吹き飛ぶ快作だ。

●第8位:『嫌われ松子の一生
傑作『下妻物語』を撮った中島監督の劇場最新作。相変わらず早いテンポで、観る者をグイグイと引っ張っていく怒涛のテンションは健在だ。但し、『下妻』が青春コメディだったのに対し、本作はストーリー自体が結構ドロドロしているため、拒絶する人がいるかもしれない。だが、「あまりにも不幸すぎて逆に笑える」松子の壮絶人生や、優しく切ないラストシーンなど、見どころは盛りだくさん。ちょっとクセは強いが、個人的には好きな一本である。

ちなみに、主演の中谷美紀は映画の撮影中、中島監督と口論が耐えなかったらしく、毎日のように喧嘩をしていたそうだ。そして、とうとう我慢の限界に達した彼女は、ある日突然撮影現場を飛び出し、一人で明治神宮へ行って花見をしながらビールを飲んでベロベロに酔っ払っていたという。すげえ女優だ(笑)

●第7位:『ワールド・トレード・センター
一言で言えば「いい映画」である。しかし、それはあくまでも“9,11”という実話をベースにしているからであって、映画自体は極めて“普通”。別に“普通”が悪いワケじゃないけど、オリバー・ストーンならではの“何か”が欲しかったなあ。

●第6位:『M:i-Ⅲ』
徹頭徹尾「トム・クルーズ大活躍」の映画。どこを切っても「トム!トム!トム!」で、完全に“トム様のプロモーション映画”状態であるが、面白いからまあいいや、って感じ。ちなみに、ケイティ・ホームズとの奇行がバッシングされ続けていたトム様は、映画公開直後にパラマウントから「君の行動はもはや受け入れ難い」と契約を打ち切られてしまったそうだ、トホホ。

●第5位:『デスノート(前編・後編)』
観る前は全く期待していなかったけど、観たら意外と面白くてビックリした作品。「美少女を撮らせたら日本一」の異名を取る金子監督の実力が存分に発揮された名シーン(エロシーン?)も満載だ(笑)。個人的には原作版よりも楽しめた。

●第4位:『トム・ヤム・クン
ご存知、トニー・ジャー主演のリアルヒッティング・アクション。前作『マッハ!』では彼の優れた身体能力を披露するだけ、という印象が強かったが、本作では格闘技の要素が大幅に強まっているのが嬉しい。中でも、クライマックスにおける「4分間ワンカット長回しアクション」の凄まじさは必見だッ!

●第3位:『X-MEN ファイナル・ディシジョン』シリーズ最終章であるにもかかわらず、前作までの監督(ブライアン・シンガー)が『スーパーマン リターンズ』を撮るために降板するという非常事態が勃発。しかし、そんなアクシデントにもめげず、映画は娯楽性を追及した痛快作に仕上がっているのが偉い。見どころは、ミスティークのセクシーショット(笑)

●第2位:『ユナイテッド93
ワールド・トレード・センター』と同じく“9,11”を題材とした作品だが、全編にみなぎる緊張感がハンパではない。テロリスト達がお祈りをするオープニングから衝撃のラストまで、「一瞬たりとも気が抜けない」とはまさにこの事だ。観終わった後は心身ともにグッタリ。上映時間がもう少し長かったら、疲労困憊で立ち上がれなかったかもしれないなあ(笑)。

●第1位:『トゥモロー・ワールド
シンプルなストーリーながら、臨場感溢れるワンカット長回し(のように見える)映像で、観る者の度肝を抜きまくった衝撃作。しかし、残念ながら内容やキャストが地味過ぎた為か、あまりヒットはしなかったようだ。あっという間に公開終了してしまったみたいなので、未見の方は是非DVDでご覧下さい。「テーマ云々」より、とにかくもう「凄まじい!」としか言いようが無い映像の数々に脱帽です。

2006年マイワースト

●第5位:『フライト・プラン
いやはや、こんなにヒドいシナリオは初めてだ。間違っているところが有り過ぎて、どこから突っ込んでいいのかすら分からない。「娘が突然、飛行機内で消え失せる」という設定は非常に面白いが、細部の詰めが甘くて全然ダメ。

●第4位:『イーオン・フラックス
アクションはヌルいし、話はつまらんし、シャーリーズ・セロンが出てなかったら観る価値ゼロ。

●第3位:『ポセイドン』
「映像だけは派手だが、中身は空っぽ」な映画の典型例。リメイクする意味がどこにある?

●第2位:『日本沈没
BGMがクドい。とりあえずラブシーン、全部カットしてくれ。

●第1位:『エコール』
ぶっちぎりのワースト第1位である。脚本、演出、カメラワーク、編集、どれを取ってもいいところ無し。本作を最後まで鑑賞するには、並外れた忍耐力が必要であろう。この世の果てみたいな映画だ。

●最優秀バカ映画大賞:『スネーク・フライト
ワイルドスピードX3』とどっちにしようか迷ったが、『ワイルドスピード』が「日本の描写だけがバカ」なのに対し、『スネーク・フライト』の方は「映画全体的に満遍なくバカ」だったので(笑)。製作者たちが真面目に作っているところが、逆に作品の“バカさ加減”を増幅させていると思われる。サミュエル・L・ジャクソンの、ワケの分からんブチ切れ具合もサイコー。これぞ、完全無欠のバカ映画だ。

●最優秀オーパーツ大賞:『サウンド・オブ・サンダー
全く聞き慣れない大賞名だが、もちろん僕が勝手に作った賞である(笑)。オーパーツとはOut-of Place Artifactsの略で、「年代的に全く有り得ない場違いな所に現れた物体」の事だ。例えば、遥か古代の地層から乾電池のようなものが発掘された事がある。当然、歴史学者たちは仰天するハズだ。『サウンド・オブ・サンダー』は、まさに「なんで、この時代にこんなものが存在するんだ!?」と誰もが驚くような映画なのである。

なんと言っても、最大の特徴はヴィジュアルの安さ。近年、映像技術は発展の一途を辿り、もはや実写かCGか全く区別がつかない状況が当たり前になっているにもかかわらず、本作の映像は見事なまでにCG丸出し!そのカクカクとしたショボいグラフィックは、世界初のCG映画『トロン』(1982年)を彷彿とさせる。進化どころか、格段の退化を遂げているのだ。背景合成も全てモロバレで、どう考えても時代の流れに逆行しているとしか思えない。「いったいなぜ、この時代にこんな映画が作られたのだろうか!?」と驚愕すること間違い無し。まさにオーパーツ

というわけで、来年も面白い映画に出会える事を祈りつつ、本年はここまでで終わりたいと思います。それでは皆さん、良いお年を!


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