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サミュエル・L・ジャクソンの『スネーク・フライト』感想


■あらすじ『リゾート地ハワイで青年ショーン・ジョーンズは、偶然ある殺人を目撃してしまう。それは、大物ギャング:エディ・キムが、自らを刑務所に送ろうと腐心していた検事を殺害する現場だった。唯一の目撃者ショーンをLAの大陪審で証言させるため、ベテランFBIエージェントのネヴィル・フリンが護衛につく。しかし、キムはショーンの口を封じるため、彼が乗り込んだLA行きの便に大量の毒ヘビを積荷として忍び込ませていた。やがて、飛行機が遥か上空に達するや、時限式の箱が開き、ありとあらゆる種類、サイズの毒ヘビたちが一斉に解き放たれたのだった!高度1万フィートの上空で繰り広げられるパニック・アクション超大作!』



本日、午後のロードショーにて、飛行中のジャンボ機内で数千匹の毒ヘビが乗客たちに襲いかかるという、サミュエル・L・ジャクソン主演のパニック・ムービー『スネーク・フライト』が放映されます。とにかく、出てくるヘビの数がハンパじゃない!ヘビ好きの人は必見ですよ(笑)。

実はこの映画、劇場公開当時は『パイレーツオブカリビアン デッドマンズチェスト』を抜き去り、全米第1位に躍り出た超話題作なのです。旅客機を舞台にした映画や、ヘビを題材にした映画は今までにも数多く作られてきましたが、その二つを合体させたジャンルは史上初ではないでしょうか?

確かにその発想は素晴らしい。しかし「たった一人の目撃者を殺すためにジャンボ機内をヘビだらけにする」という、世にもアホらしい作戦を真面目に実行するギャング組織ってどーなのよ!?と突っ込まずにはいられません(笑)。なんせストーリーは終始一貫、「飛行機の中でヘビに襲われてエラいこっちゃ!」な状態が連続するのみ。

なぜこんな映画が全米ナンバー1なのかサッパリ理由がわかりませんが、パニック・アクションというよりも、突っ込みどころ満載のB級ホラー・コメディとして観た場合、エンターテイメント性も高くてなかなか面白い映画と言えるでしょう。

監督は、“人がゴミのように死にまくる映画”デッドコースターを撮ったデヴィッド・R・エリス。本作でも人が死ぬ描写は気合入りまくりで、ありとあらゆる死に様を堪能できます。ただし、そのシチュエーションはホラー映画さながらのグロさ満載!しかも、あまりにも悲惨過ぎて思わず笑ってしまうという、『ブレイン・デッド』な状態になっちゃってるのです、トホホ。

とにかく、これほどまで死に方のバリエーションが豊富な映画も前代未聞。ヘビに目玉をえぐられたり、口の中に飛び込んだヘビに内臓を食い破られたり、よくもここまで色んな死に方を思いつくもんだと感心するしかありません。また、ハイヒールの踵が耳の穴に突き刺さったり、尖ったガラスに喉を切り裂かれたり等、ヘビと全然関係ない原因で死ぬ人も多数登場。

挙句の果てには、機内のトイレでセックスしているバカップルにヘビが襲い掛かるなど、「有り得んだろ?」というような状況まで飛び出す始末。エロからコメディ、果てはホラーまで、観客のニーズに余す所無く応えた盛り沢山な演出には感嘆せざるを得ませんでしたよ(笑)。

しかし、何と言っても最凶最悪の死に方は“便所で用を足しているおっさん”でしょう。なんと、便器から顔を出した毒ヘビにチ○ポをかじられてしまうのです!

「うぎゃあああ!」と絶叫するおっさんは、何とかチ○ポに喰い付いているヘビを引き離そうと暴れ回るものの、やがて力尽きてしまい、そのまま便所で絶命。世の男性にアンケートを取ったら「最もイヤな死に方ナンバー1」に選出されること間違いなしの、悲惨極まりない最期でした(^_^;)

というワケで、サミュエル・L・ジャクソンのノー天気な活躍ぶりに、「んなアホな!」と突っ込みを入れながら観るのが本作の正しい鑑賞スタイルではないかと思われます(笑)。


スネーク・フライト
ジョン ヘファーナン セバスチャン グチエレス
メディアファクトリー

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