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映画『パフューム ある人殺しの物語』感想

■あらすじ『18世紀のパリ。悪臭立ちこめる魚市場で一人の赤ん坊が産み落とされる。危うく捨てられかけた赤ん坊は間一髪で拾われ、グルヌイユと名付けられて育児所に引き取られた。グルヌイユは友だちもいない孤独な子どもだったが、ある特殊な能力を持っていた。それは、何キロも先の匂いを嗅ぎ分ける超人的な嗅覚。やがて青年となったグルヌイユは、ある時運命の香りと出会った。それは赤毛の少女の体から匂い立つ香り。しかし彼は、怯えて悲鳴を上げようとした少女の口をふさぎ、誤って殺してしまう。以来、彼は少女の香りを再現することに執着し、香水調合師バルディーニに弟子入りするのだが、やがて恐るべき凶行へと駆り立てられていく!パトリック・ジュースキントの禁断のベストセラー『香水 ある人殺しの物語』を、「ラン・ローラ・ラン」「ヘヴン」のトム・ティクヴァ監督が緻密かつ緊張感みなぎる映像で映画化した衝撃のサスペンス・ドラマ。主演は「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」のベン・ウィショー、共演に「ピーター・パン」のレイチェル・ハード=ウッドアラン・リックマンダスティン・ホフマン。』



いや〜、久々にとてつもない映画ですよコレは!本作における重要な要素は“匂い”です。しかしながら、映画で匂いを表現するっていうのはかなり難しいワケで、今まで“匂いを感じさせる映画”というものは、ほとんど見た事がありません。本作は、果敢にもそれに挑戦しているのだからスゴイ。冒頭からいきなり物凄い匂いが、画面一杯に充満してます!

ボロボロに薄汚れた人々がごった返す市場で、腐った魚にハエが群がり、酔っ払ったおっさんが道端にゲロを吐く等の、思わず目を背けたくなるような映像が延々と流出。“匂い”というよりも“悪臭”って感じですが、確かにコレは強烈です。散々えげつない映像を見せられた後で、場面が変わり香水を付けた美しい人が登場。

すると、おお、なんかいい匂いがする・・・ような気がする!まあ、映像の見せ方や音楽も変えていますが、極端に異なった匂い(の映像)を見せる事によって、観ている観客に匂いを感じさせようとしているのが上手い。

でも、それ以上にビックリしたのが独特の演出方法。とにかく、匂いに関する描写がいちいち大げさなんですよ。主人公の鼻を延々とアップで撮ったり、対象物にどんどん近づいていったり、“匂いの表現”に関するこだわりがハンパじゃありません。

しかも後半は更にエスカレートしまくって、何十キロも離れた場所にいる女性の匂いを一発で嗅ぎ当てるなど、「オイオイどこまで匂うんじゃい!?」って感じのトンデモシーンが続出!

クライマックスに至ってはあまりにも凄すぎて、ここでは書けません(笑)。てっきり、連続殺人者を主人公にしたサスペンス・スリラーかと思いきや、とんだ爆笑ムービーです。いったい何映画なのか、ジャンルすら特定不能。僕の中で一番近いものに例えるとすれば、“荒木飛呂彦のマンガ”でしょうか。『ジョジョの奇妙な冒険』の1エピソードだとしても違和感が無いぐらい、作品の雰囲気が良く似ています(そういえば、スタンド使いの中に“匂い”を武器にするヤツがいたような…)。

とにかく、ヘンテコな映画が大好きな僕にとっては、近年稀に見る大傑作でした。バカ映画と紙一重ですが、一見の価値は有ると思います!ちなみに、ラストの750人のエキストラによる“大乱交シーン”は、映画史に残る珍場面として後世までの語り草となるでしょう(笑)。いったい、どうやって撮影したんだ?


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