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『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』制作秘話

■あらすじ『1955年から1985年に帰還したマーティ・マクフライマイケル・J・フォックス)の目の前に、突然ドクことエメット・ブラウン(クリストファー・ロイド)がデロリアンに乗って現れた。未来でマーティの息子がトラブルを起こすことが判明したという。それを回避するため、マーティとドクは彼のガールフレンド、ジェニファー共々30年後の未来(2015年)にタイムトラベルするのだが、とんでもないトラブルが彼らを待ち受けていた!』


本日、水曜プレミアシネマバック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』が放映されます。が、「どうせなら1作目から3週連続で放映するばいいのに」と思わなくもありません(なぜ2作目だけ?)。

というのも、いわゆる”続編映画”には「それだけ観れば内容が分かるもの」と「1作目を観なければ分からないもの」と2種類あるからです。

例えば、『ダイ・ハード2』なんかは前作の『ダイ・ハード』を観ていなくても(まあ観ていた方が楽しめますけど)、単独のエピソードとして成立しているから特に問題は無いんですよ。

ところが、『BTTF2』の場合は前作のラストシーンからほとんどタイムラグなしで物語がスタートするため、1作目を観ていないとまず内容が分かりません。完全に「一見さんお断り映画」になってるんですよねぇ。

このように、前作を観ていることが必須条件となっているストーリー展開は「観客に対してあまりにも不親切」ということもあり、ハリウッドでは使用例が少ないんですけど、敢えて挙げるなら『ロッキー5』でしょう。

前作『ロッキー4』において、旧ソ連でドラコと戦ったロッキーの試合直後の姿から物語はスタート、飛行機に乗ってアメリカに帰ってきます。が、ここで大問題が勃発!『ロッキー4』では小さかった息子が、『5』で急激に成長している!ロシアからアメリカまでそんなに遠いのか?

実は、『ロッキー4』で息子を演じていた子役を使わず、スタローンの本物の息子に演じさせていたのです。実の息子と共演したくて無理矢理変更したのでしょうが、『4』と『5』が直接繋がっているため、違和感は拭い切れません。

そして、これと同じく『BTTF2』にも気になるポイントがありました(冒頭シーンに注目)。一見、『1』と全く同じような場面に見えますが、フィルムを使い回しているわけではなく、新たに撮り直しているのです。

しかも、良く見るとヒロインのジェニファーの顔が違う!実は、1作目でジェニファーを演じたクローディア・ウェルズが家庭の事情で出演できず、別の女優(エリザベス・シュー)に変更されてしまったのですよ(左が『1』で右が『2』)。


さらに、マーティの父親役を演じたクリスピン・グローヴァーもギャラの金額で揉めて降板、ジェフリー・ウェイスマンに変更されました。ちなみに、ジェフリーはユニバーサル・スタジオの中で観光客相手に劇を見せていたアトラクション俳優で、『BTTF2』の撮影現場近くに”たまたまいたから連れて来られた”、という逸話が残っています。

そもそも『BTTF』は当初から、マーティの役をエリック・ストルツで撮影していたのに、途中で「なんか違う」とマイケル・J・フォックスに交代するなど、キャスティングに関してトラブルが多い映画なんですよね。

しかし、数々の苦難を乗り越えて傑作を作り出し、3部作を大ヒットさせたのだから「大したもんだ」と言わざるを得ません。なお、『BTTF3』も『2』の直後から物語がスタートしていますが、『2』と『3』は同時に撮影したため、上記のようなトラブルは起こらなかったそうです(^.^)


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