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映画『トレマーズ』シリーズ/ネタバレ感想/解説


本日、午後のロードショートレマーズが放映される。「おお!あのB級モンスター・パニック映画か。懐かしいなあ」と思ったら、『新トレマーズ -モンゴリアン・デス・ワームの巣窟』という全く関係ないパチモンであった。紛らわしい!

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トレマーズ』シリーズとは何の関係も無いC級モンスター映画。間違えて買わないようにw

ちなみに、本家『トレマーズ』とは、1990年に製作されたロン・アンダーウッド監督の作品で、プロデューサーは当時『エイリアン2』や『ターミネーター2』などの大ヒット作を次々と世に送り出していたゲイル・アン・ハード。主演はケヴィン・ベーコンフレッド・ウォード。『ジュラシック・パーク』のアリアナ・リチャーズがサブキャラで出ている。

■あらすじ「人口わずか10数人のアメリカ西部の町パーフェクションで、最近小規模な地震が頻発していた。何でも屋のバレンタイン(ケヴィン・ベーコン)とアール(フレッド・ウォード)は、地質学者のロンダ(フィン・カーター)と謎をさぐるうち、この荒野の地下を猛スピードで動き回る巨大生物がいることを知る。”グラボイズ”と名付けられたこの怪獣は、10メートル近い体の先端に巨大なアゴを備え、地中を掘り進んで生き物を喰い尽す恐ろしいバケモノだった!通信手段を断たれ、陸の孤島と化したパーフェクションを舞台に、人類と地底怪獣との壮絶な戦いが始まる…!」

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こちらが本家『トレマーズ』。B級モンスター・パニック映画としては破格の面白さを誇る傑作!

まず、地面の下にデカい怪物が潜んでいて、そいつがいきなり「グワーッ!」と姿を現し、人間に襲い掛かってくるというアイデアが抜群に面白い。地表スレスレを進むグラボイズが地面をボコボコとめくり上げながら迫って来る映像はまさに”陸上のジョーズと呼ぶに相応しいインパクトで、怪獣映画ファンを狂喜させた。

だが本作は、単に海のサメを陸に置き換えただけではない。「人が喰い殺される」という状況自体は非常に恐ろしいのに、映画の雰囲気は『ジョーズ』と違ってかなりユーモラスなのだ。それは、ケヴィン・ベーコンフレッド・ウォードのドタバタコンビが繰り広げるアクションが想定外に面白く、他のキャラクターもヘンな人たちばかりが集まっているせいだろう。

中でも、重度のガンマニアとして自宅の地下に大量の銃火器をコレクションしているバート(マイケル・グロスの活躍ぶりは凄まじく、自慢の銃を駆使してグラボイズに立ち向かう場面は痛快極まりない。しかも、旦那だけでなく奥さんも同じく銃オタクで、「夫婦コマンドー」とでも言うべき破天荒なガンアクションが炸裂!二人揃って巨大モンスターを退治するシーンは圧巻と言えよう。

また、「グラボイズは目が見えず、音や振動をキャッチして襲い掛かる」という設定も秀逸だ。これにより、どうやって音を立てずに地面を歩くか?とか、家の屋根に避難した人がどうやって隣の家に移動するか?など、工夫を凝らしてピンチを切り抜ける展開が緊張感を盛り上げ、同時にコメディ要素も増幅させている。

さらに、グラボイズ本体の造形もユニークで、鉤状の口をガパッ!と開くと、中から数本の触手のようなものが飛び出し、これが人間に絡み付いて地面に引きずり込むという、何とも醜悪な仕組みなのだ。体表は固いが、銃で撃たれると絶命する。体液は鮮やかなオレンジ色で、爆裂すると周囲に内蔵が飛び散り、物凄い悪臭を放つなど、存在感も抜群である。

日本では『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』と同時上映で公開され、低予算B級ムービーとしては一部で絶大な人気を得たらしい。その後、続編のトレマーズ2 グラボイズの逆襲』が作られ、アールとバートが主人公に昇格。舞台をメキシコに移し、再びグラボイズとの戦いを繰り広げる…という具合にシリーズ化されていった。

しかも、シリーズを重ねる毎にグラボイズが進化し、続編の『トレマーズ2』では”シュリーカー”という新種が誕生。巨大なアゴがついたダチョウのような姿に変わり、2本の足で地上を走り回るのだ。さらにこの新怪獣、旧グラボイズと違って、獲物の熱源を感知して襲い掛かる!前作は”音”だったが今度は”熱”。毎回、色んなアイデアで楽しませてくれるよなあ(笑)。

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前作から7年後、メキシコチアパス州の油田に絶滅したと思われていたグラボイズが現れた!
そしてトレマーズ3』に登場する”エル・ブランコ”という新種は、”電波”を探知できるようになった。さらに”アスブラスター”という新種に至っては、翼竜のような姿に進化し、とうとう空を飛べるようになってしまう!このまま進化が進めば無敵の生物が誕生するんじゃないだろうか(^_^;)

ちなみに3作目の舞台は再び1作目のパーフェクションへ戻り、主人公は銃オタクのバートになった。1作目では「単なる銃オタクの変なオッサン」というポジションだったのに、とうとう主役の座を射止めてしまったのである。島耕作を上回る猛烈なスピード出世ぶりに驚嘆せざるを得ない。

そんなバートの活躍は3作目でもますます過激さを増し、トラックに積んだ機関銃でグラボイズ軍団を次々になぎ倒す冒頭場面からテンションは上がりっぱなし!途中で「うっかりグラボイズに丸呑みされる」というアクシデントが発生するが、なんとバートは腹の中から無線で仲間に連絡し、攻撃を受けて弱ったグラボイズの体内から自力で脱出を果たすのだ。すげえぜバート!

まあ、そんな感じでシリーズは一旦終了したかに思われたが、さらに続編のトレマーズ4』が作られてビックリ。しかも、1作目の100年前が舞台、主人公はバートのご先祖さまという、まさかの前日譚!つまり、この『トレマーズ』シリーズは、銃オタクのバート一族とグラボイズとの100年以上に渡る戦いを描いた壮大なサーガだったのだ!

「西部劇プラス怪獣映画」という他に類を見ない異色のコラボも素晴らしい。さらに、4作目でついに「なぜバートが銃オタクになったのか?」という衝撃の真相が明かされるぞ!てなわけで、今後『トレマーズ』を観る際はぜひバートの活躍ぶりにご注目ください(^.^)

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伝説はここから始まった!トレマーズ・サーガのエピソード:ゼロ!

※追記

この記事を書いた後、2015年の11月になんと『トレマーズ』パート5のブルーレイが発売された。前作『トレマーズ4』から10年ぶり、そして第一作目の劇場公開から25周年の記念すべき年にシリーズ第5作目が登場!まさか更なる続編が作られるとは…(^_^;)

内容は、銃マニアのバート・ガンマー(マイケル・グロス)が南アフリカの野生生物保護区へやって来て、そこでいつものようにグラボイズに襲われるという、いつものようなお話である(笑)。相変わらずコミカルなアクションは面白いし、グラボイズのデザインも新しくなってより凶悪な姿にパワーアップ!シリーズのファンなら問答無用で楽しめるだろう。

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