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『アイアンマン』ネタバレ映画感想


■あらすじ『米国政府と契約を結ぶ巨大軍事企業スターク・インダストリーズの社長で、発明家としての顔も持つトニー・スターク。彼はある日、自社新型兵器のデモ実験に参加するためアフガニスタンへ赴いた。だがそこでテロリスト集団の襲撃に遭い、胸に深い傷を負ったまま囚われの身となってしまう。さらに、一味のために最強兵器の開発を強制されるトニー。しかし、彼は敵の目を盗んでパワードスーツを開発、それを身につけ、敵の隙をみて脱出し生還を果たす。そして、この一件で自社兵器がテロ組織に利用されているのを目の当たりにし、ショックを受けたトニーは会社として武器製造を中止する一方、テロ撲滅を誓い、秘かにパワードスーツの改良に着手。こうして試行錯誤の末、驚異の攻防力と飛行性能を兼ね備えたスーパーパワードスーツ=“アイアンマン”を完成させた!演技派ロバート・ダウニー・Jrを主演にマーベル・コミックの人気キャラクターを忠実に実写化。軍需産業の経営者で発明家でもある主人公が、自社兵器の悪用を食い止めるため自ら開発したハイテクの鉄鎧を身に纏い、凶悪一味に立ち向かう痛快SFアクション超大作!』



本日、金曜ロードSHOWにて『アイアンマン』が放映されます。この映画、とにかくロバート・ダウニー・Jr演じるスタークの、とても巨大企業の社長とは思えぬ「いい加減さ」がサイコーなんですよね。金にモノをいわせて女をとっかえひっかえ、大事なセレモニーをすっぽかしてギャンブル三昧など、ストイックな『バットマン』とは真逆の破天荒ぶりが実に素晴らしい。途中からだんだん高田純次に見えてきましたが(笑)。

そんな、やりたい放題のお気楽無責任社長ですけど、テロ集団に拉致されて自分の”商品”がどのような使われ方をされているかを知ったとたん、「なんてこったあああ!」といきなり博愛主義に目覚め、武器の製造販売を一切停止するという暴挙に出ます。当然、株価は大暴落、社内からは「社長をクビにしろ!」と猛烈なバッシングが巻き起こってしまいました。

そんな批判を尻目に黙々とパワードスーツ開発に取り組むスターク社長。カナヅチとハンダごてで作り上げたマーク1を大幅にバージョンアップしたマーク2、更に改良を加えたマーク3と、短期間に次々と超ハイテクメカを生み出す天才ぶりには脱帽します(しかもたった一人で)。

この、”製造過程をじっくり見せる”ところが本作の見所の一つで、スターク社長の体を張った命懸けの開発実験の数々が凄過ぎる!飛行実験中に失敗して壁に叩き付けられたり、上空数百メートルから地面に激突したり、通常なら即死しててもおかしくないほどの大事故にもかかわらず、なぜかトニーさんはほぼ無傷(もしかしてパワードスーツが凄いのではなく、単に社長の体が丈夫なだけなのでは?)。

そして完成したばかりのマーク3を装着し、テロ集団に殴り込みをかけるシーンも良かった。小型ミサイルを戦車目掛けて発射した後、背を向けてゆっくりと歩き出すアイアンマン。するとその背後で戦車が大爆発!という一連のシチュエーションは、日本の某特撮ヒーローモノを髣髴とさせるカッコ良さに満ち溢れています。シブいなあ。

更に、社長秘書役のグウィネス・パルトロウもハンパなく可愛いくてもー、堪りません!社長とくっつきそうでくっつかないもどかしさが昔のラブコメみたいで赤面ものですが、そのベタなところが逆にいい感じ。一方、インパクト抜群な主人公に比べて、悪役の魅力がちょっと弱いかなあと。テロ集団のリーダーもラスボスも、最期は意外と呆気ないのですよ、トホホ。

ストーリー展開はまさにヒーローものの王道でテンポもいいし、ビジュアル的にも満足度は高いんですが、ラストは少々「物足りない」印象を受けましたねえ(これは続編への展開も影響してるんでしょうけど)。 しかし、アイアンマンの製作過程をじっくり見せたり、最新戦闘機とのスカイアクションがあったり等、メカ好きにはたまらん描写が満載なので、その手の映画が好きな方は観て損はないでしょう。アメコミ・ヒーローの実写映画化が氾濫している昨今ですが、本作はその中でもエンターテインメント的によく出来ている一本だと感じました(^_^)


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