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シラットが凄い!インドネシアのアクション映画『ザ・レイド』


■あらすじ『ジャカルタのスラム街にそびえ立つ30階建ての高層ビル。麻薬王タマ・リヤディが支配するそのビルは、ギャング・殺し屋・ドラッグの売人たちのアジトだった。強制捜査に入ったジャカルタ警察のSWATチームは、悪の巣窟たるビルの奇襲計画を実行に移す。そして繰り広げられる20人のSWATと無数のギャングとの激しい闘い!一人また一人と命を落としていく隊員たち。使える武器は、銃、ナイフ、そしてインドネシア拳法“シラット”。果たして生き残ったSWAT隊員は、難攻不落の犯罪ビルから脱出できるのか…!?第36回トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門観客賞受賞、第44回シッチェス・カタロニア国際映画祭ほか世界各国の映画祭を席巻、さらにはアクション描写の完成度の高さから全米公開され、続編の製作及びハリウッド・リメイクまでもが決定したインドネシア発のノンストップ・バイオレンス・アクション!』




現在公開中の『ザ・レイド/The Raid』はインドネシアのアクション映画です。しかし、日本でインドネシア映画を観た事ある人ってどれぐらいいるんでしょうか?僕自身、結構な映画オタクであると自負してますが、”インドネシア映画”と言われても『首だけ女の恐怖』と『スネークターミネーター/蛇女は2度死ぬ』ぐらいしか思い浮かびません。そもそもインドネシア映画って日本ではあまり上映してないので、ほとんどの人が観たこと無いんじゃないかなあ。

ちなみに総務省のデータによると、世界の映画産業の中で年間の映画製作本数が最も多い国はインドで、2位がアメリカ。次いで中国、日本、ロシア、フランスという順位になっているそうです。そしてインドネシアは12位で、カナダや香港よりも上位に来ているらしい。ありゃ、インドネシアって意外と映画を作ってたんですねえ。

そんなインドネシアからやってきた『ザ・レイド』は、「強すぎ!殺りすぎ!敵多すぎ!」、「ハリウッドも認めた10年に1本のアクション映画!」という触れ込みで公開されたんですけど、キャッチコピーに偽り無しのド迫力でした。とにかく最初から最後までひたすらアクションの連続です!

マジな話、冒頭で15分ぐらい状況を説明する場面が出てくる以外は、ほぼ全てがアクション・シーンで占められているという凄まじさ。しかも、殴る蹴る・ナイフで斬り裂く・床や壁に叩き付ける等、痛みがダイレクトに伝わるような激しい暴力シーンがてんこ盛り!ここでフィーチャーされている格闘技がインドネシアの伝統武術”シラット”です。

シラットはマレーシアやシンガポールなど、東南アジア一帯に伝わる伝統武術で、1000年以上の歴史があると言われています。インドネシアでは”プンチャック・シラット”と呼ばれ、ブルース・リージークンドーに取り入れるなど、様々な武術に影響を与えました。また、近年の欧米アクション映画は格闘シーンのリアルさが特徴的ですが、シラットを始めとする東南アジア系の戦闘術を効果的に取り入れているのが理由の一つとされています。

たとえば、「ボーン」シリーズのマット・デイモン、「96時間」のリーアム・ニーソン、「ミッション:インポッシブル」シリーズのトム・クルーズ、そして「バットマン」3部作のクリスチャン・ベールなど、彼らの格闘技はさまざまな武術や拳法を融合させたものであり、そのベースになっているのがシラットなのですよ。

そして本作の主人公を演じている役者が、インドネシアの若きアクションスターでシラットの達人イコ・ウワイス。イコはこの映画で格闘シーンのコーディネートも務めており、「憧れのジャッキー・チェンを目指しつつ、シラットの特徴を取り入れた独自のアクションを作りたかった」と述べています。

映画を観ると、たしかにカンフー映画等の影響も見えますが、本来シラットは殺意ある相手との実戦を想定した最も合理的なスタイルとして、世界中の軍隊や特殊部隊で採用されているらしい。なので、単に相手を倒すだけでなく、”生きるか死ぬかのサバイバル”を描いている点が、従来のアクション映画とは一線を画している大きなポイントと言えるでしょう。

ぶっちゃけ、作品の雰囲気としてはアジア系のキャストが繰り出す生身のデンジャラス・アクションという点において、タイの『マッハ!』を連想する人がいるかもしれません。実際、『マッハ!』のアクションに通じる部分もあるんですけど、最大の違いは”意外と映像技術を駆使している”というところ。たとえば序盤の銃撃シーンなどは、SWAT隊員が使用している銃は全てエアガンで、後からCGで火花(マズルフラッシュ)を合成しているのだそうです。

また、主人公にやられる敵役も、CGで血を噴き出させたり、背骨がグニャッと曲がる場面をCGで作ったり、結構CGを多用しているらしい。これは、監督がイギリス人であることも関係していると思われ、生身の泥臭いアクションにこだわりつつも、西欧的に洗練された作風と融合させることによって、他のアジア系アクション映画のような野暮ったさを感じさせない、スピード感溢れるダイナミックなバイオレンス・ムービーに仕上げていると思いました。アクション映画好きは必見です!

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イコ・ウワイス


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