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ジャッキー・チェン主演『香港国際警察』映画感想

本日『香港国際警察』のDVDを購入。例によって初回限定コレクターズ・エディションなのは言うまでも無い。特典は、2時間以上にわたって収録された膨大なメイキング映像等の数々である。本編とは別バージョンのエンディングも入っており、たっぷりNG集を見る事が出来るぞ。

それにしても、この映画のアクションは何度観ても凄いとしか言いようが無い。とても当時50歳とは思えぬ超絶アクションを披露するジャッキーはもちろん、周りを固める若手俳優たちが、ジャッキーに負けじとばかりに次から次へととんでもないアクションを炸裂させているのだ!

特にニコラス・ツェーの、文字通り“体を張った命懸けのスタント”は必見!高層ビルの側面を、頭を下にしてロープ一本で滑り降りていくシーンなんて、とても正気の沙汰とは思えない!メイキングを見たらマジで血の気が引くぞ。本当に本人がやってるんだから!「いや〜、あの時は地面にマットも何も無かったんで、死ぬかと思いましたよ」って、明るくインタビューに答えてる場合じゃないだろ!もっと命を大切にするんだッ!

ジャッキーはジャッキーで、相変わらず倉庫を爆破したり、バスを暴走させたりと、やりたい放題のアクション・バカぶりを見せ付ける。しかも、ハリウッドなら絶対に合成で対処するような危険極まりない大爆発シーンも、本当にすぐ側で爆破させているのだから、命知らずにもほどがある!ジャッキーの現場には“安全”の文字は無いのか!?

でもメイキングを見ると、意外とワイヤーワークが多い事が判明してちょっとびっくり。バスの屋根に飛び乗るシーンなんて、普通に考えれば確かにワイヤーが必要な場面だが、ジャッキーなら余裕で出来そうな気がしていたのだ。というか、初期の『ポリス・ストーリー』の頃は、これぐらいのアクションだったらワイヤー無しでやってたよね?やはり、歳には勝てないという事か。まあ、わざとらしい使い方ではないので無問題でしょう。

今回観直していて気付いたのが、ラストの“拳銃早組み立て勝負”のシーン。銃に詳しくない人は、あの場面でなぜジャッキーが勝てたのか、ちょっと分かりにくいかもしれない。実は、銃の組み立てのスピードでは、ジャッキーの方が負けているのだ。にもかかわらず、どうして勝負には勝てたのか?

画面を良く見ると、組み立てている途中で、ジャッキーが銃身に弾を一発だけ装填している事が分かる。ここがポイントなのだ。通常、拳銃はマガジン(弾倉)を装填した状態で完成品となる。どんな銃でも弾が無ければ撃てないからだ。

ところが、薬室(チャンバー)に直接弾を込めておけば、マガジンが無くても発射は可能となる。この状態で引き金を引くと、(一発だけだが)弾を撃つ事が出来るのだ。つまり、本来ならばマガジンを組み込んで完成品となる所を、手順を一つ省略する事によって相手よりも早く銃を突きつける事に成功したのである。

でも、銃は完全には組み上がっていないので、厳密に言えばこれは反則のハズ。ダニエル・ウーの表情も、「そんなの、ズルいぞ!」と言っているように見えるなあ(笑)。


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