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映画ファンがおすすめする続編映画ベストテン!

タイプ・あ〜るです。今回は『男の魂に火をつけろ!』さんのところで「続編映画ベストテン」を開催していたので、当ブログも参加させてもらうことにしましたよ。

・リンク:「続編映画ベストテン」



1位・エイリアン2

この映画を劇場で観た時の事は今でもはっきりと覚えている。当時は2本立てや3本立て興行が当たり前だったので、『エイリアン2』もジャッキー・チェンの『サンダーアーム』と同時上映だった(贅沢なカップリングだなあ)。で、本当は『サンダーアーム』を目当てで観に行ったんだけど、”おまけ”のつもりで観た『エイリアン2』がもう、面白くて面白くて!

未知の惑星を舞台に活躍する近未来の海兵隊。パワーローダーや巨大宇宙船などの魅力的なメカ。最新鋭の銃火器を駆使して繰り広げられるド派手な銃撃戦。シガニー・ウィーバー演じるかっこ良さ全開のリプリー。強くて恐ろしいエイリアン軍団。そして、ただでさえスケジュールがギリギリで時間が無いのに、ジェームズ・キャメロンからNGを出されて泣く泣くジェームズ・ホーナーが作り直した素晴らしい音楽。まさにSFとアクションとホラーが混然一体となって描き出す一大スペクタクル巨編!

今観ると、CG以前のアナログ特撮が少々古臭い部分もあるものの、そういう手作りな感じが逆に、映像に妙なパワーを与えているような気がする。また、「続編映画」という観点から見ると、1作目の『エイリアン』がゴシックホラーにSF要素をプラスして全く新しい表現方法を確立したのに対し、2作目では更にバイオレンスアクションを加えてくるという、このアグレッシブな製作姿勢に感動した。

普通、ヒットした映画のパート2というものは、「前作の方向性をそのまま踏襲しつつ、お金をかけてゴージャスな内容にする」というのがセオリーだ(観客もそれを望んでいる)。ところが、『エイリアン2』は前作とは全然違うアプローチを仕掛けて大ヒットという、非常に珍しいパターンで成功を収めている。もちろん内容にも文句無し。ジェームズ・キャメロンすげえよ!


2位・ターミネーター2

本当はこっちを1位にしようかと思ったんだけど、順当すぎるので敢えて2位。『ターミネーター2』も『エイリアン2』と同じく、続編映画のセオリーを破って大ヒットした作品である。普通なら1作目に出てきた敵をパワーアップさせるのがお約束なのに、その敵を味方にしてしまうという逆転の発想が凄い。ストーリー、アクション、VFX、何もかもが前作を凌ぐ驚異的な完成度で観る者全てを圧倒する、正真正銘の大傑作!


3位・男たちの挽歌2

「1作目がヒットしたので続編を作ろう!」「でも前作の主人公は死んでるぞ?」「大丈夫だ!生き別れになった双子の弟がいたことにすれば何も問題ない!」というやりとりがあったかどうかは知らないが、主人公が生き返る理由の強引さにかけては、『エイリアン4』に勝るとも劣らない怪作である(笑)

銃撃戦の凄まじさ、爆発の迫力、人間ドラマの熱気、そのどれもが前作よりも大幅に増量されたボリューム感たっぷりのパート2(続編映画の方向性としては完全に正しい)。残念ながら脚本のレベルは1作目よりも落ちているが(というより破綻してますがw)、「理屈」よりも「美学」を優先するジョン・ウーの作劇と、問答無用にかっこいいガンアクションに魅了されて(誤魔化されて?)思わず最後まで観てしまう。クエンティン・タランティーノに「ジョン・ウー作品の中で『挽歌2』が一番好きだ!」とまで言わしめた、”漢(おとこ)パワー”がほとばしる最強の続編映画。


4位・機動警察パトレイバー2 the Movie

押井守監督の映画は二作目が面白い」 これは、ファンの間で以前から言われていたことであり、尚且つ押井監督本人もその自覚があるらしい。例えば『うる星やつら オンリー・ユー』よりも『ビューティフル・ドリーマー』の方が評価が高いし、『攻殻機動隊』よりも『イノセンス』の方が興行成績が良い。そして『機動警察パトレイバー』にもこの法則が当てはまる。

もともと、1作目の『劇場版:機動警察パトレイバー』自体も非常に面白い映画なのだが、続編の『パト2』は更に完成度が上がり、もはやアニメとは思えないほど高度なポリティカル・フィクションに仕上がっているのだ。緊張感溢れるストーリー展開は今観ても十分に面白く、ジェームズ・キャメロン本広克行など、国内外の著名なクリエーター達に多大な影響を与えている。実写を意識した緻密な作画も素晴らしい。


5位・酔拳2

1作目の『ドランクモンキー酔拳』が製作されたのが1978年。それからなんと16年もの歳月を経て作られた待望の続編である(内容的にはリメイクに近い)。しかも本作は、ジャッキー・チェンにとって『クレイジーモンキー笑拳』以来の本格クンフー映画としても注目を集めた。ジャッキーは『笑拳』以降の映画においてキックボクシングや総合格闘技などのテクニックを積極的に取り入れており、『○○拳』のようないわゆる”クンフー・アクション”を長らく封印していたのである。

なので、久しぶりに見るジャッキーの見事なクンフーバトルにファンは狂喜乱舞。香港では約2200万HKドルを稼ぎ出し、香港映画界の記録を塗り替えた。当時ジャッキーは40歳だったが、前作に引けを取らないパワフルなアクションを披露。また、「燃え盛る炎の中へ本人が飛び込む」というデンジャラスすぎるスタントでファンを震撼させるなど、相変わらずアクションに一切手加減が見られない点も特筆に値する。

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6位・ガメラ2 レギオン襲来

監督:金子修介うる星やつら、ブライガー等)、特撮:樋口真嗣トップをねらえ!エヴァンゲリオン等)、脚本:伊藤和典パトレイバー攻殻機動隊等)、怪獣デザイン:前田真宏ナウシカマクロスオネアミスの翼等)という、アニメ業界関係者がなぜか多数参加した画期的な(?)怪獣映画『ガメラ 大怪獣空中決戦』の続編である(当初は押井守もスタッフとして加わる予定だったがスケジュールが合わず断念)。

アニメの影響があるかどうかはわからないが、1作目はそれまでの怪獣映画には見られなかった新しい演出手法・特撮技法が導入され、怪獣映画の概念を根底から覆す大傑作となった。続編の『レギオン襲来』も前作の方法論を継承しつつ、更に熱く更に激しくドラマを加速させ、ファンの度肝を抜きまくることに成功(第17回日本SF大賞受賞)。シリーズはパート3まで作られたが、ややウェットに傾き過ぎた『イリス』よりも『2』の方が好みかなあ。


7位・ダイ・ハード3

1作目の完成度が高すぎるために、2作目以降の評価があまり芳しくないものの、基本的に『ダイ・ハード』シリーズは娯楽映画としてどれも面白いと思う。レニー・ハーリンが監督した『ダイ・ハード2』は派手なアクションと内容のバカバカしさがいい具合にマッチしていたし、レン・ワイズマンが監督した『4.0』は最新VFX技術を駆使したスタイリッシュな映像表現がクールでかっこいい。

そして『ダイ・ハード3』は、パート2までの「限定空間における戦い」という縛りから解き放たれ、ニューヨーク全土を舞台とした大規模なアクションにシフトしている。加速度的にハゲが進行するジョン・マクレーンと相棒ゼウス(サミュエル・L・ジャクソン)の中年二人組が、悪人をやっつけるためにウォール街を爆走するなど、全体的にコミカルな要素がアップした。脚本の出来はパート1に及ばないものの、アクション映画としての面白さは必要十分。


8位・ボーン・アルティメイタム

リアル・アクションを映画界に浸透させた『ボーン』シリーズの3作目。2作目『スプレマシー』も面白いが個人的にはエピローグが爽やかなパート3に軍配を上げたい。


9位・ポリス・ストーリー2 九龍の眼

これも劇場で観て死ぬほど興奮した作品だ(ジャッキー好きなもんでw)。パート3は監督が代わってアクションも内容も大幅にレベルダウンしてしまったことが惜しまれるが、『1』と『2』の完成度たるや筆舌に尽くし難いほどに凄まじく、ジャッキー映画の頂点を極めていると言っても過言ではないだろう。ちなみに『ポリス・ストーリー』はパート4が作られたのだが、なぜか日本では『ファイナル・プロジェクト』という全然無関係なタイトルで公開され、誰も『ポリス・ストーリー』の続編とは気付かなかったらしい、トホホ。


10位・プレデター2

今回挙げた続編映画の中で一番世間の評価が低い作品がこれだと思う。1作目はアクションスターのアーノルド・シュワルツェネッガーを主役として大々的に公開されたのに対し、続編の『プレデター2』の主人公は黒人俳優のダニー・グローバー。確実に「誰それ?」と言われてしまうレベルであり、他はビル・パクストンぐらいしか有名俳優が出ていないところを見ると、製作会社もあまり本作に期待していなかったことがわかる。

ダニー・グローバーは『リーサル・ウェポン』など様々な映画に出演している名バイプレーヤーだが、どちらかと言えば主人公の側であたふたしているイメージが強く、アクション映画の主人公としてはかなり頼りない。しかし、メタボ体型の中年オヤジがどうやってプレデターを倒すのか?という部分に関しては、絶対に死ななそうなシュワちゃんが演じるよりも緊張感があっていいかもしれない。

冒頭の大銃撃シーンも素晴らしいが、クライマックスで「エイリアンの頭部」が映し出された瞬間戦慄した。「あの映画と世界が繋がっていたのか!」と大感激。すなわち、『プレデター2』があったからこそ、後に”夢の共演”も果たせたわけで、続編映画としては結構重要な意味があると思う。最新作の『プレデターズ』はめちゃくちゃつまんなかったけど(笑)

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