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シリーズ第5弾!『ダイ・ハード/ラスト・デイ』映画感想


■あらすじ『ニューヨーク市警のジョン・マクレーン刑事は、長らく疎遠だったひとり息子ジャックがしでかしたトラブルの尻ぬぐいのためにモスクワへと降り立つ。ところが、ジャックが出廷するはずの裁判所が突然爆破され、マクレーンはまたしても事件に巻き込まれてしまった。大混乱の中でどうにかジャックと再会したマクレーンは、息子から思いもよらぬ事実を打ち明けられる。そして2人で手を組み、ロシア政財界の大物や軍隊が絡む巨大な陰謀に立ち向かうハメになるのだが…。ブルース・ウィリスが“世界一ツイてない男”ジョン・マクレーンに扮した大ヒット・アクション・シリーズの第5弾!』


大ヒット・アクション超大作『ダイ・ハード』シリーズの劇場最新作がついに公開されたので、早速観に行って来ましたよ〜。公開直後のため、とりあえずネタバレ無しのざっくりした感想です。

6年前の『ダイ・ハード4.0』では、パソコン・オタクのマット(ジャスティン・ロング)とコンビを組んでハッカー集団に立ち向かっていたジョン・マクレーンブルース・ウィリス)。この時は娘のルーシー(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)が登場しましたが、パート5の本作では息子のジャック(ジェイ・コートニー)と初共演しています。

で、この息子が何者なのか?ということについてはストーリーのネタバレになるのであまり詳しく書けないなあと思ったら、予告編で「ニュージャージー生まれの007」とバラしてるんですよね。なのでちょっとだけ書くと、ジャックはロシアでスパイ活動をしている米国中央情報局のエージェントなのです。今回、ある極秘任務のためにモスクワへ潜入していた彼は、ミッションを遂行中に父親のジョン・マクレーンとバッタリ出くわし大慌て!

「なんでこんな所にいるんだよクソ親父!」、「バカ野郎!お前が現地警察に逮捕されたって聞いたからだ!」と数年ぶりの再会にもかかわらずいきなり大喧嘩を始める親子。ジョンは、自分の息子がスパイをやってるとは夢にも思わず、てっきりヤク中か何かで逮捕されたと思い込んでいたらしい。その後二人は仲違いしつつも、ジョンは息子をサポートするため危険なミッションに挑む、という展開です。

さて、このシリーズの見どころがアクションなのは言うまでもありませんが、今回は特にカーチェイスが凄い!初めて訪れた異国の地なのに、相変わらず傍若無人な行動を取りまくるマクレーン刑事。敵の装甲車を追いかけて、モスクワ市内を破壊しながら前代未聞の大暴走!激しくぶつかり横転し、果てはおもちゃのように空中を舞う大量の自動車が必見。シーンの派手さはシリーズ随一と言っていいでしょう(つーか完全にやりすぎw)。尚、ジョンが乗ってる車はいつも通り一般市民から強奪したものです(笑)。

その他、サブマシンガンを撃ちまくる銃撃戦や武装ヘリとの戦闘シーン、お約束の大爆発など、「ああ、やっぱ『ダイ・ハード』ってすげえなあ!」と久々のシリーズ最新作に感激しましたよ。しかしその反面、ストーリー性の薄さに関しても歴代ナンバーワンなのではないかとガッカリ(苦笑)。まあ、『ダイ・ハード』シリーズのシナリオが優れていたのは第1作目だけで、2作目以降は大味な内容になっていったのは否めません。

ただ、本作は過去のシリーズと比べても格段にストーリー性が希薄なのです。例えば、今までの敵はそれぞれ目的は違っても、何かを成し遂げるために綿密な作戦を立てて理論的に行動していました。ところが、今回の敵にはそういった”知性的な計略”みたいなものがほとんど感じられません。故に、「頭脳戦」ではなく、ひたすらパワーのみで事態を解決していく「力技」が主体となっています。

当然、前半に散りばめられていた伏線が後半に判明して、「あの時のアレはこういう意味だったのか!」と感心するような展開もほぼ皆無。あくまでも、「ブルース・ウィリスが主人公を演じたアクション超大作」であって、それ以上の価値は見当たらない。その辺がちょっと残念でしたねえ。尺が短いのでポップコーンムービーとしては楽しめるけど、過剰な期待はしない方がいいでしょう。


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