■あらすじ『19世紀末のロンドン。発明家のフィリアス・フォッグ(スティーヴ・クーガン)は、王立科学アカデミー長官のケルヴィン卿にけしかけられ、80日で世界一周する賭けをしてしまう。同じ頃、フォッグ氏は使用人兼、被験者としてラウ・シン(ジャッキー・チェン)を雇い入れるが、彼は実はイングランド銀行を襲った張本人だった。ラウ・シンは、故郷の村から盗まれた翡翠の仏像を取り戻し、中国へ戻ろうとしていたのだ。ラウ・シンの正体を知らないまま、フォッグ氏は世界一周の旅に出発するが、その行く手には数々の困難が待ち受けていた!』
ジャッキー・チェンが出てるのに、本格アクション映画じゃなくて普通のアドベンチャーだったので驚いた。本作は、ジャッキーが香港を離れて西洋人たちとドタバタを繰り広げるお気楽コメディである。要するに「シャンハイなんとか」のシリーズと同じだ。
しかし、中国へ入ってからいきなりカンフー映画になる(ここが唯一の見所)。ジャッキーの風貌や立ち回りは昔の「酔拳」とか「笑拳」そのもの。おまけにサモハン・キンポーまで出ていてビックリ。どうせなら、ついでにユン・ピョウも出してくれれば良かったのに(笑)。
ストーリーに特筆すべきポイントは何も無いが、それなりに楽しめて、「可も無く不可も無く」という感じ。また、ゲストも大変豪華だ。アーノルド・シュワルツェネッガーがトルコの国王役で出演しているが、もしかしてこれが最後の出演作か?お、キャシー・ベイツが女王陛下の役で出てる。
ありゃ、オーウェン・ウィルソンがこっそりライト兄弟役で出演してるぞ。カレン・モクが女将軍役なのはいいが、メイクがケバ過ぎて「妖怪人間ベム」のベラみたいになってるのはいかがなものか?しかし、ヘンなところでCGに物凄い金をかけているのが気になるなあ。最新VFXの無駄遣いだよ。
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