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ポール・アンダーソン監督『ブギーナイツ』映画感想

ブギーナイツ

■あらすじ『1977年のロサンゼルス郊外、ディスコで皿洗いのバイトをしているエディ・アダムス(マーク・ウォールバーグ)は、ファラ・フォーセットブルース・リーに憧れる普通の17歳の高校生。だが、ひとつ普通の高校生と違っていたのは、優に35センチはあろうかという巨大なペニスの持ち主だという事だった。ある日、それを見込んだポルノ映画監督ジャック・ホーナー(バート・レイノルズ)が、ポルノ男優にならないかと彼をスカウト。初めて他人から認められる幸せを噛みしめたエディは、美少女ローラーガール(ヘザー・グラハム)とのオーディションで早速実力を発揮する。そしてエディは実家を飛び出し、ポルノ業界に飛び込んだ。ジャックの妻でポルノ界きってのスーパーヒロイン、アンバー・ウェイブス(ジュリアン・ムーア)や、プロダクション・マネージャーのリトル・ビル(ウィリアム・H・メイシー)、男優のリード(ジョン・C・ライリー)らに導かれ、またたく間にポルノ業界のスーパースターに登り詰めていくエディ。名前もダーク・ディグラーと改め、次々と主演作をヒットさせ、ポルノ界の各賞を総ナメにしていった。まさに人生の絶頂期。だが、そんなエディに思いもかけない不幸が訪れた。なんと、コカインの吸い過ぎでフニャチンになってしまったのだ!果たしてエディは再びペニスの硬さを取り戻す事が出来るのか!?(なんじゃこのストーリーは)



ブギーナイツ』を観て色々驚いた。まず、出てくる役者たちがとにかく凄い。マーク・ウォールバーグバート・レイノルズヘザー・グラハムジュリアン・ムーアウィリアム・H・メイシードン・チードル、アルフレッド・モリーと、そうそうたる顔ぶれがズラリと並ぶ様は圧巻だ。

これだけ豪華な俳優を使いながら、撮っている作品は“ポルノ映画の製作風景”というギャップがまた凄い(笑)。ヘザー・グラハムジュリアン・ムーアも、呆れるぐらいにバンバン脱ぎまくる!そしてヤリまくる!ブラボー!

また、画面の見せ方もなかなか独創的で、オープニングからいきなりとんでもないシーンが続出。色々な登場人物が出てきて、カメラもあちこち移動する非常に複雑なシーンなのだが、途中一度もカットを割らないのだ。ブライアン・デ・パルマもびっくり長回しである。

しかもこの監督、よほど長回しが好きらしく、その後何度も長回しが出てくるのだ。中盤のパーティーの場面では、長ゼリフを喋るキャラクターが次から次へと出てきて、カメラは常に移動しながら彼らを映してるんだけど、その様子を全部ワンカットで撮っている。

それだけならまだしも、最後にはなんと、ビキニのお姉ちゃんを追いかけてプールに飛び込んでしまうのだ!水中に入っても尚、カメラはしつこく追い掛け回す、その執念には開いた口が塞がらない。

さらに後半では、ウィリアム・H・メイシーが外から家に戻って、奥さんが他の男とセックスしている現場を見つけて、怒って外へ出て、車から銃を取ってきて、再び家に戻って浮気相手と奥さんを撃ち殺すまでを、延々ワンカットで撮っている。まさに、長回しにこだわりまくった映画と言えよう。

だが正直、面白いのかどうかが良く分からない。マーク・ウォールバーグ「チ○ポがデカいだけが取柄の男」を熱演しているものの、映画は終始様々な登場人物が入り乱れ、数奇な運命を辿るそれぞれの人生を描き出している。

その為、物語自体は結構ダラダラしていて盛り上がりが無いといえば無い。しかし、次から次へと色んなエピソードが連続しているので、全く飽きる事がないのだ。どこが面白いのかは良く分からないけれど、結局最後まで観てしまう、そんな“評価に困る”作品である。

ちなみに、「役柄はともかく、マーク・ウォールバーグのチ○ポは本当にデカいのだろうか?」との疑問に対し、堂々と自らのチ○ポをさらけ出して見せたマークの役者魂には大いに感動した!これにより、僕の中ではケヴィン・ベーコンの次に“チ○ポ俳優”の称号を与えたい役者は、マーク・ウォールバーグに決定したのだった。本人は嬉しくないだろうけど(笑)。

ブギーナイツ [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ (2011-04-21)

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