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リュック・ベッソン監督『ミシェル・ヴァイヨン』映画感想

ミシェル・ヴァイヨン

■あらすじ『冬のカナダ。チームヴァイヨンのレーサー、ミシェル・ヴァイヨン(サガモール・ステヴナン)は、親友スティーヴ(ピーター・ヤングブラッド・ヒルズ)のマシンと共に、宿敵であるボブ・クレイマー(フランソワ・ルヴァンタル)のチームリーダーを破って優勝を飾る。だが、その後アイスランド・ラリーにて、ミシェルの弟分、デイヴィッド(スコット・スラン)の車に細工が施され、彼は爆死する。さらにル・マン24時間レースにて、何者かがヴァイヨンの父アンリ(ジャン・ピエール・カッセル)を誘拐して、レースに勝ったら殺すと脅迫してきた。母国フランスで国民的な人気を誇る同名コミックを映画化した、迫真のレーシング・ムービー!』


実際にル・マン24時間耐久レースに参戦して撮影したレース・シーンはまさに本物。耳をつんざくエキゾーストノート、地響きの如き大歓声、オイルの香りすら錯覚させる臨場感!だが、注目すべきはそれだけではない。勢い先行のリュック・ベッソンの脚本は、今回もいつも以上にツッコミどころ満載だ!
「予選に間に合わないから」と、レーシングカーで公道を突っ走ってそのままサーキットを爆走。有り得ねえ!ライバル・チームの妨害工作は回を追う毎にエスカレートし、爆破に狙撃に人質誘拐と、レースに勝つ為だったら手段を選ばず!お前ら中東のテロリストか!?大迫力のレース・シーンと現実離れしたドラマの完全なるミスマッチが、観る者の意欲を確実に萎えさせる究極の一本。数あるベッソンの脚本の中でもブッ飛び具合では一、二を争う、まさに史上最強のトンデモ・レーシング・ムービーだ!

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