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リーアム・ニーソン主演『96時間/リベンジ』ネタバレ映画感想


■あらすじ『かつて、娘キムを誘拐した人身売買組織をたった一人で壊滅させた元CIA秘密工作員のブライアン・ミルズ。誘拐事件のトラウマを克服しつつあるキムや元妻レノーアとの復縁を願い、2人を海外旅行に誘う。やがて、トルコのイスタンブールで仕事を終えたブライアンのもとにレノーアとキムが合流する。だが翌日、バザールに2人で出掛けたブライアンとレノーアは、謎の男たちの襲撃を受け拉致されてしまう。2年前の事件でブライアンに息子たちを殺されたアルバニア人、ムラドが周到な復讐計画を実行に移したのだった。ブライアンは捕まる直前、ホテルに残ったキムに携帯で緊急事態を告げ、身を隠すよう指示するが…。リーアム・ニーソンが誘拐された娘の奪還に燃える怒りの父親を演じて大ヒットしたサスペンス・アクション・シリーズの第2弾!』



本作は、リーアム・ニーソン演じる中年親父が誘拐された自分の娘を助けるためにテロリスト達をボコボコにしばき倒す」という映画の続編です。前作における最大の特徴は、60歳を超えた初老の男が激しいアクションを繰り広げる意外性であり、「えっ!あのアカデミー候補にもなったベテラン俳優がこんなことを?」というミスマッチ感が多くの観客の興味を引き付け、思わぬ大ヒットを記録しました。

1作目の素晴らしさは何と言ってもその過激なアクション描写でしょう。とにかく、リーアム・ニーソンがメチャクチャ強い!もう、『リーアム無双』というテレビゲームが販売されても全く違和感が無いぐらいの圧倒的な強さです。

なんせ元CIAのリーアムさんは、まるで「そうするのが当然」のように躊躇なく人を殺していくのですから恐ろしすぎる!そこには”情け”とか”手加減”みたいなものは微塵もありません。最終的には、犯罪組織の皆さんが可哀想に思えてくるほどの凄まじさに戦慄を覚えました。

しかも、リーアム・ニーソンの行動がメチャクチャ酷い!いくら娘を救出するためとは言え、元同僚の奥さんを銃で撃ったり、捕えた敵を電気で拷問したり、平気で極悪非道な手段を取りまくるのですから完全に”頭がおかしい”としか言いようがない。もはや「正義」なんて言葉はどこにも見当たりませんよ(苦笑)。

すなわち『96時間』という映画は、「愛する娘を助けるためならば、どれだけ大勢の人間が死んでもかまわない」という狂ったロジックを振りかざす凶悪親父の暴走ぶりを描いた、最強の親バカ・アクション・スリラーなのです。怖えええ!こんな人が身内にいたら怖すぎるよ!(((( ;゚Д゚)))

そんなリーアムさんですが、続編の『96時間/リベンジ』では立場が逆転。前回皆殺しにされた犯罪組織の親類達が現れ、「あの時、電気で拷問された男は俺の息子だったんだ!子供を殺された復讐だ!」とばかりにリーアムさんと元奥さんを拉致するわけです。まあ、相手が怒る理由も分かりますけど、当然の如く殺戮マシーンと化したリーアムさんに返り討ちに遭いフルボッコにされる、というオチでした(笑)。

今回のアクションは銃撃戦が多く、リーアムさんもベレッタやグロックやタウルスなど、様々な拳銃を使いこなし、バトルの迫力も大幅にパワーアップしています。ストーリーのいい加減さはリュック・ベッソンが脚本を書いているので諦めるしかないものの、続編の作りとしてはほぼ想定通りで、前作を気に入った人は今回もまあ楽しめるんじゃないでしょうか。

また、前回は誘拐されるだけだった娘が、今回は逆に「誘拐された父と母を助けるために孤軍奮闘する」という展開も良かったですね。娘は素人なのでブライアンからアドバイスをもらいつつ、誘拐された場所を特定するために、街中で手榴弾を爆発させるなど、父親以上にムチャな行動を取りまくります。

縦列駐車もできないような無免許の娘が、盗んだタクシーを乗り回しながらイスタンブールの雑踏を猛スピードで爆走するシーンに至っては「親子揃って迷惑すぎる!」と呆れ果てましたよ(笑)。

ただ、1作目は愛する娘を誘拐された父親が「今すぐワシの娘を返さんかいゴラア!」と怒り狂って相手をぶちのめす様が痛快だったのですが、続編では自分自身が誘拐されることで戦うモチベーションが多少下がった感じは否めません。

それから、誘拐されたブライアンが普通に娘と携帯電話で会話できたり、監禁場所からあっさり脱出できたり、「凶悪な犯罪者に捕まって殺される!」という緊迫感がほぼゼロなのもちょっと拍子抜けしましたねえ(組織の連中がバカすぎる)。なので前作のようなサスペンス要素は控え目ですけど、大暴れするリーアムさんの活躍はバッチリ堪能できるのでそれなりに満足度は高いでしょう。

ちなみに、以前からこの映画には気になる点がありまして…。それはタイトルです。『96時間』というタイトルを聞くと、その時間内に事件を解決しなければならない「タイムリミット・サスペンス」のように思ってしまいますが、全然そんなことはありません。

そもそも1作目の時は、「事件発生から96時間を過ぎると被害者の救出がほぼ不可能になる」という過去のデータから主人公が勝手に推測しただけで、犯人側から「96時間以内に金を用意しろ!」とか要求されたわけじゃないのです(96時間を過ぎても助かる場合があるし、逆にすぐ殺される場合もある)。

原題は『TAKEN』で「奪われた・拉致された」という意味だから、これをそのままタイトルにするよりも『96時間』という邦題にした方がイメージが伝わりやすい、って事情は確かにあったのでしょう。

しかし、続編の『TAKEN2』では自分自身が拉致されるわけで、助かるかどうかは自分の頑張り方次第となり、ますます『96時間』の意味が無くなっているのですよ(むしろ時間なんて全然関係ない)。でも、続編のタイトルから「96時間」のワードを外したら何の映画か分からなくなってしまうという葛藤が…。邦題を考えた人も悩んだろうなあ(笑)。

似たような例としては、ジェイソン・ステイサム主演の『アドレナリン』(原題は「CRANK」)なんかが同様ですね。1作目は「アドレナリンを出し続けないと死ぬ」という設定だったのに、2作目ではその設定が無くなったため、『アドレナリン2』というタイトルが全く無意味なものになってしまったという。邦題を決める時は続編の可能性も考慮した方がいいのかもしれませんね(^_^;)


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