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『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』映画感想

■あらすじ『クィディッチ・ワールドカップ勝戦の最中、空に不吉な“闇の印”が現れた。不穏な空気の中で迎えた新学期、ホグワーツで100年ぶりに「三大魔法学校対抗試合」が開催される。命の危険を伴う試合のため応募資格は17歳以上と決められていたが、なぜか、4人目の代表選手に14歳のハリーが選ばれてしまった。学校中から「抜け駆け野郎!」と冷たい視線を浴びながら、他の選手と共に3つの課題へと取り組むハリー。だが、そこには恐るべき陰謀が隠されていた!シリーズ4作目にしてついに姿を現す“闇の帝王”ヴォルデモート!果たしてハリーの運命は!?迫り来る直接対決の時、決戦の火蓋が今切って落とされる!』

ハリー・ポッター』シリーズも今回で4作目ですか、早いな〜。1作目では子供だったハリーもすっかり大人っぽくなって、三人組の成長ぶりに驚かされます。特に、ますます可愛くなったハーマイオニーのドレス姿に萌え〜。今回も生意気な態度を取りながらも、自分の気持ちにちっとも気付いてくれない鈍感なハリーたちにムカついて泣き出したりと、微妙に揺れ動く乙女心を好演しています。前田某氏の映画批評に「史上最強のツンデレキャラ」と書かれていたのには笑いましたが(笑)。

しかし、今回凄まじいインパクトで観る者の視線を釘付けにするキャラは、何と言ってもボーバトン校の校長先生マダム・マキシームでしょう。とにかく、和田アキ子もびっくりの巨体には圧倒される事間違いなし。ロングショットでは、なんと『エイリアンVSプレデター』のプレデターを演じた人が代役を務めたそうです。プレデターって!

色々ブログを回ってみたんですが、マダム・マキシームが椿鬼奴に似ているとか松金よね子だとか、ヒドいこと言われてますな。ちなみに、僕は岸田今日子に見えて仕方ありませんでした(笑)。

一方、本編の方も相変わらず、ドラゴンとの戦闘有り、水中の探索有りと、激しい魔法シーンも存分に見せてくれます。さらに、途中からは学園ラブコメの要素まで加わっており、ファンにはたまらん仕様といえるでしょう。

ただし、全面的に支持出来るかと言えば、そんなわけにもいきません。いつもの如く、場面展開は唐突だし、エピソードに統一感が無いし、全体を貫く大きな流れも見えてこない。単に、「面白そうなイベントを3つか4つくっつけて一本の映画を作ってみました」的な“お手軽感”は否めません。

一番の問題は、ハリーの恋愛エピソードが全く中途半端だという事でしょう。予告編でも“ハリーの初恋”が大フィーチャーされ、「チョウ・チャンとの恋の行方はどうなるのか?」みたいな盛り上げ方をしておきながら、そんなシーンはほとんど無し。5000人の中から選ばれたというケイティ・ラングも、「いったい、どこにハリーが惚れたのか?」と疑問に思うぐらい微妙なルックスです(まあ、好みの問題ですが)。

とにかく、あれだけ思わせぶりな登場をしておきながら、チョウ・チャンが全然ストーリーに絡んでこないのには心底がっかりしました。いっそのこと、出なくても良かったんじゃないですかね?事実、彼女がいなくても、ストーリー上は何の支障もありませんから。

ついでに、“炎のゴブレット”というサブタイトルもいかがなものかと。だって、冒頭の「代表者を選ぶシーン」にしか出てこないんですよ。てっきり、映画全体に関係する最重要キーワードだと思っていたのに、驚くほどショボいアイテムでこれまたガッカリ。もっと気の利いたサブタイトルは無かったのかなあ(原作がそうなってるから仕方ありませんけど)。

などと色々文句ばっかり垂れてしまいましたが、それぞれのエピソードがどれもテンションが高く、キャラクターもそれぞれ魅力的なので、途中で退屈する事無く最後まで楽しめる映画だと思います。


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