ひたすら映画を観まくるブログ

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2005年俺的ベスト10!

今年も残すところ後わずか、早いもんですな〜。というわけで、毎年恒例(?)の「本年度ベスト10」をやっちゃいますよ〜。例によって独断と偏見と“マニアックさ”に満ち溢れているので、何の参考にもならない事は言うまでもありません(笑)。


●第10位:交渉人・真下正義
正直、あまり期待してなかったんだけど、「全国で大ヒット」と聞いてノコノコと観に行った作品。確かにこれは面白い。笑いあり、サスペンスあり、エンターテイメントとしてはかなりの出来栄え。惜しむらくは、あまりにもストーリーが荒唐無稽過ぎるという事だろうか。事件の解決方法にも、若干難アリ。結局、犯人は誰なんだ?

●第9位:亡国のイージス
世間の評判はメチャクチャ悪かった本作だが、個人的にはそれほど嫌いではない。いや、ダメなところはいっぱいあるんだけど、逆に見所もたくさんある。特に、海上自衛隊が全面協力して作り上げた迫力満点のヴィジュアルは必見だ。もちろん、DVDも買ってしまいましたよ。例の「対うらかぜ戦」における“ハープーン”や“シースパロー”の描写は何度見ても素晴らしい。メイキングを見ると、そのスケール観に改めて圧倒される。僕は、戦闘シーンはほとんどCGだと思っていたのだが、本物のイージス艦にCGのミサイルなどを合成していた事が分かってびっくり仰天。

ちなみに原作者の福井晴敏はインタビューで、「自分で書いたセリフなのに、生身の役者さんにしゃべってもらうとリアリティが激増し、感動のあまり泣きそうになりました。中井貴一さんに「良く見ろ日本人、これが戦争だ!」と言われると、「で、ですよね〜」って思っちゃう(笑)」と答えている。しかし、原作ファンからはクレームが殺到した模様。本作を楽しむコツは、「事前に原作を読まない」って事かな(笑)。

●第8位:チャーリーとチョコレート工場
見所は言うまでも無くウンパ・ルンパ。もう、ウンパ・ルンパだけでお腹いっぱいです(笑)

●第7位:シン・シティ
本作を一言で表現するなら、「スタイリッシュ&バイオレンス」!ひたすら、クールでかっこいいヴィジュアルに酔いしれるのみ!内容?マンガですよマンガ(笑)

●第6位:ALWAYS 三丁目の夕日
本作を一言で表現するなら、「とてもいい映画」である。老若男女を問わず、“誰にでも安心してお薦め出来る映画”の最高峰と言えるだろう。日本人の心に響く“昭和33年”の普遍的な感動ドラマを、最新VFXを駆使して忠実に再現。「話がベタ」という事以外は特に欠点が見当たらないという、恐ろしい映画である。

●第5位:香港国際警察
「ジャッキー復活万歳!」これに尽きる。ジャッキー・ファンはほっといても観に行くだろうが、普通に見てもなかなか面白い映画だと思う。ラストのNG集も、相変わらず失神モノの凄まじさです(笑)

●第4位:バットマン・ビギンズ
ご存知アメコミ・ヒーロー「バットマン」の、前日譚を描いた物語。「いかにしてバットマンが誕生したのか?」という導入部分が長すぎて、バットマン』を観ている事をうっかり忘れそうになるのが欠点か。でも、すっかりアホアホ・ヒーローに成り下がったジョエル・シューマッカー版『バットマン』の、250倍ぐらいは面白い(笑)

●第3位:ローレライ
「ストーリーの整合性」や「設定のリアリティ」よりも、「その場のテンション」を最優先させた結果、驚くほど“趣味性の高い映画”が出来上がった。樋口真嗣福井晴敏の最強・ヲタクコンビが目指したものは、「アニメの方法論で実写映画を撮る」という事だったのだ。まさに“ガンダム世代”ならではの発想である。その代償として、まともな映画ファンから総スカンを喰らうハメになってしまったのは、ある意味当然の事なのかもしれない。少なくとも、“戦争映画”として本作を見た場合、あまりにも突っ込み所が多過ぎる。

だが、それでも僕はこの作品を支持したい。なぜなら、この映画には「ハリウッドに正面から戦いを挑む樋口監督の熱い心意気」がほとばしっているからだ。日本人が作る、日本人の為の“エンターテイメント超大作”の目指すべき姿がここにある。問題は、「ヲタク的要素を受け入れられるかどうか?」って事だな(笑)

●第2位:コンスタンティン
バットマンと同じくアメコミの映画化なのだが、全然ヒーローっぽくないコンスタンティンのキャラクターが逆に良い。また、大天使ガブリエルや悪魔王ルシファーなど、登場人物がバラエティに富んでいるのもグッド。“聖なるメリケンサック”で悪魔をボコボコにド突き倒すキアヌ・リーブスの、徹底したアンチ・ヒーローぶりがサイコー!

●第1位:エピソードⅢ シスの復讐
本年度の栄えある第1位を獲得したのは、やはりこの作品。もはやストーリーがどうのとか、そんなことは関係ない。「よくぞ完結してくれた!」と、シリーズの有終の美を飾ってくれた事にただひたすら感激するのみだ。1作目を劇場で観て以来、20年以上に渡って僕を魅了し続けた『スター・ウォーズ』は、世界中の映画ファンから愛され、最後までエンターテイメントとしての使命を全うした空前絶後のイベント・ムービーであった。ダース・ベイダーの誕生を描き切り、全てのエピソードをきっちり繋げてみせたルーカスには、もはや感謝の言葉しか有りません。本当にありがとう!
●本年度最優秀バカ映画大賞:ステルス
いや〜、思い切り笑わせてもらいましたよ(笑)。ドラマのリアリティや説得力はゼロ!マヌケ度はマックス!まさに、完全無欠のバカ映画です。戦闘機の凄まじいスピード感と、スペクタクルにも程がある大爆発シーンが本作の見所。後は、アホらし過ぎるストーリー展開に「なんでやねん!」と突っ込みを入れながら観るのが正しい鑑賞スタイルと言えるでしょう。まったく、本作を「ヒューマン・ドラマだ!」と言い張るロブ・コーエン監督の図太い神経には脱帽せざるを得ませんなあ(笑)

●最凶「なんじゃこりゃ」映画大賞:フォーガットン
「サスペンスだと思ったら実は○○だった!」という意外過ぎる展開で、全国の映画ファンのド肝を抜きまくった衝撃の問題作。意表を突くのはいいけど、少し意表を突きすぎです(笑)。クライマックにおける脱力ぶりたるや、この世のものとは思えません。まさに、“映画史に残る怪作”と言えるでしょう。

●最強号泣映画大賞:私の頭の中の消しゴム
数ある韓国映画の中でも、“号泣度”においては他の追随を許さない作品。「これでもくらえ!」と言わんばかりに繰り出されるベタベタな展開の前には、いかなるツワモノもたまらず感涙する事間違いなし。そりゃあもう、泣くしかない!

●最優秀ドリフト映画大賞:頭文字D
監督以下スタッフは全員中国人、俳優は香港の有名スターが総出演、しかし物語の舞台は群馬県でキャラクターは全員日本人、しかもセリフは吹き替えの日本語という世にもけったいな映画です。さらに内容の方も負けず劣らずグダグダで、普通の基準で考えれば「ダメ映画」の範疇に入ってしまう事は間違いありません。しかし、カーチェイスの場面に突入した途端、状況は一変!有り得ないスピードでコーナーへ突っ込むAE86、驚愕の慣性ドリフト、そして伝家の宝刀:必殺ミゾ落し!ありとあらゆるドライビング・テクニックを駆使して観客を興奮の坩堝へ叩き込むレース・シーンは必見の素晴らしさ!まさに、「下り最速伝説」に偽り無し!

というワケで、2005年の鑑賞作品を振り返ってみましたが、今年は「こりゃ凄い!」と興奮するような“インパクトのある映画”は(個人的には)少なかったように思います。2位以下は「かなり面白かった」というレベルにおいて、僕の中ではほとんど差が無いんですよ(たとえば2位と6位が入れ替わっても全然OK)。ある意味、『ステルス』や『フォーガットン』みたいな「映画としては問題アリだが、印象に残る作品」が好きな僕にとっては、ちょっと物足りない気がしましたね。

多分、他のブログではミリオンダラー・ベイビーとかシンデレラマンとかきみに読む物語が上位に入ってくるんだろうなあ(もちろん、それらが「いい映画だ」ということに何の異存も有りません)。まあ、当ブログは“マニアックさ”が信条ですから、ご了承下さい(笑)。

ちなみに、今年は例年に無く日本映画を観た回数が多かったという事に気付いて、ちょっとびっくり。『ローレライ』『交渉人 真下正義』『阿修羅城の瞳』『戦国自衛隊』『電車男』『逆境ナイン』『ヒノキオ』『亡国のイージス』『三丁目の夕日』『星になった少年』『妖怪大戦争』『姑獲鳥の夏』『リンダリンダリンダ』『サマータイムマシン・ブルース』『タッチ』『メゾン・ド・ヒミコ』『NANA』『SHINOBI』『同じ月を見ている』『TAKESHIS‘』『大停電の夜に』と、21本も観てる(近日中に『男たちの大和』も観る予定)。僕はあまり邦画を観ないので、これには自分でも驚きました。しかもヒット作も多いし。近年の邦画界における勢いをひしひしと感じる1年でしたね

というわけで、つたないブログにお付き合い下さってありがとうございました。来年も面白い映画に出会える事を祈りつつ、今年はこの辺で終わりたいと思います。それでは皆さん、良いお年を!


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