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映画『チャーリーズ・エンジェル』感想

チャーリーズ・エンジェル

■あらすじ『決して顔を見せないボス:チャーリーの元で働くナタリー(キャメロン・ディアス)、ディラン(ドリュー・バリモア)、アレックス(ルーシー・リュー)の3人の女エージェント。“チャーリーズ・エンジェル”と呼ばれていた彼女たちの新たな任務は、誘拐された天才プログラマー・ノックスと、彼が開発した音声識別ソフトを取り戻す事。3人は得意の変装とカンフーで任務を成し遂げようとするが、依頼された任務には実は裏があったのだ!1976年に放送され大ヒットした同名TVドラマを新たなメンバーで映画化。よりセクシーに、より知的に、よりパワフルに、史上最強のエンジェルたちがスクリーンに登場!これぞお色気アクション・コメディーの決定版!』



本作は全米で25%という驚異的な視聴率を叩き出した大人気ドラマ「チャーリーズ・エンジェル」の劇場版だ。この映画の基本コンセプトはズバリ「エロ&カンフー」である。まさに「色っぽい姉ちゃんがエッチなコスプレしながら、カンフーで敵をやっつける痛快アクション映画があったらいいなあ」という中学生レベルの妄想をそのまんま映像化したようなとんでもない映画なのだ!

キャメロン・ディアスはパンツ一丁で変なダンスを踊りまくり、ドリュー・バリモアはウェット・スーツを脱ぎ捨てて素っ裸になる!(お前ら露出狂か?)そして彼女たちの裸と裸の間に挿入される凄まじいばかりのカンフー・アクション!しなやかに鍛え上げられた身体から繰り出されるハイキックや飛び蹴りなどの、アクロバティックなコンビネーションの数々に目が釘付けになる事請け合いだ。う〜ん、凄すぎる!!!

だが、今回プロデュースを買って出たドリュー・バリモアの経歴もまた、想像を絶するほどに凄まじい。1975年生まれの彼女は3歳から映画出演。7歳の時に出演した『E・T』で大ブレイク、天才子役として世間の注目を集めた。しかしその後9歳でアルコール依存症、10歳でマリファナ吸引、12歳でコカイン常用、14歳で自殺未遂、15歳で母と絶縁、19歳で電撃結婚したかと思えばわずか1ヶ月で離婚と、まさに絵に描いたような転落人生をまっしぐらである。

そんな波乱万丈な女優人生を爆走してきた彼女も本作の大ヒットにより共演したトム・グリーンとめでたく再婚、幸せな結婚生活が待っているかと思われた。しかし新婚直後にトムがガンになり、自宅は火事で全焼、たったの5ヶ月で別居生活に突入してしまう!挙句の果てに1年足らずでまたもや離婚という、昼ドラ並みのドラマチックな展開にはもはや開いた口が塞がらない。まさに“不幸に取り付かれた女優”、それがドリュー・バリモアだ!う〜ん、凄すぎて言葉も出ない!

そんなどん底ライフを満喫しているドリューであるが、本作では暗い雰囲気など微塵も無い。ひたすら明るく、ひたすらノー天気に、とことん下品な下ネタを連発する。このノリの良さこそ、『チャーリーズ・エンジェル』の真骨頂と言えるだろう。

ちなみに僕のお気に入りは“やせた男”(役名が無いのか!?)を演じたクリスピン・グローバーだ。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で主人公の父親役が有名だが、ギャラの金額で揉めた為にパート2以降には出演していない。ところがパート2に前作の映像が無断で使用されたとしてスティーブン・スピルバーグを相手取り訴訟を起こしてしまったのである。なんて無茶をするヤツだ!しかし本作では“格闘技に長けた変質者”というワケの分からない役を熱演しており、非常に好感が持てる。ココリコの田中と萩原流行を合体させたような、異常に病的な顔が面白い。