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映画『クローサー』感想

クローサー

映画を見てびっくりした。なぜなら見る前に抱いていた印象と、あまりにも違い過ぎていたからだ。てっきり「香港版チャーリーズ・エンジェルみたいに、3人娘が活躍する明るく楽しいアクションコメディだろうと予想していたのだ。
ところが意外にもシリアスな内容であり、しかもこれが結構「イイ話」なのだ。スー・チーヴィッキー・チャオが姉妹で、ハイテク機器を駆使する犯罪者。カレン・モクが彼女らを追う刑事という設定だ。最終的に「3人が協力して敵を倒す」展開になるのだろうと思っていたら・・・
なんと途中でスー・チーが○○○○○○のである!一応3人の中ではメインヴィジュアルになっているキャラに○○○○させるとは、はっきりいって全く予想できなかった。
この後、雨の中でヴィッキー・チャオが泣きながらビデオカメラを○に○○るシーンがあるのだが、これが実にイイ!不覚にも泣いてしまいました(まさかこのテの映画で泣くとは思わなかった・・・)
ただ残念な事に、香港映画にしてはアクションシーンの出来がもうひとつ。女優本人が自分で演じているのはいいのだが香港映画のレベルを考えた場合、「アクションのプロではない」という点を差し引いたとしても、やはり完成度は若干低いと言わざるを得ない。こういう場合はやはり「スタント」を使ってでもアクションのクオリティを優先させるべきなのではないだろうか?
しかしながら最後に刀で戦うシーンはかなり気合が入っており、全体として非常に好感が持てる映画となっている。アクション好きな人はもちろん、そうでない人にもオススメの映画です。

主演「スー・チー」「ヴィッキー・チャオ」「カレン・モク」、共演「倉田保昭」、監督「コーリー・ユン