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『ポリス・ストーリー2 九龍の眼(クーロンズ・アイ)』映画感想

九龍の眼(クーロンズ・アイ)

■あらすじ『前作での活躍も空しく、交通整理係に回されてしまったチェン(ジャッキー・チェン)。あるとき彼女のメイ(マギー・チャン)と出かけたデパートで爆弾犯が起こした騒動に巻き込まれ、メイはさらわれてしまう。』



本作は、ジャッキー自身が最高傑作と自負する『ポリス・ストーリー』の続編である(しかし公開時にはなぜか続編である事には触れられていなかった)。さすがに一作目のような“クレイジーなテンション”は薄まっているものの、激しいアクションや超絶スタントは相変わらずで、これまた堂々たるエンターテイメントとして非常に高い完成度を誇っている。

中でも大量の火薬を使用したラストの大爆発シーンは危険度120%で、ハリウッドの予定調和なスタントでは味わえない独特のスリルが堪能できる(つーか、ホントに危ないって!)。しかし、ラストの撮影中にマギー・チャンが頭部を負傷。日本公開時にはカットされたが、香港版にはその時の事故の瞬間が収録されている。

またこの映画は地元香港より日本公開の方が早かった事でも有名で、出来上がったフィルムを日本に送り日本で編集して公開したという伝説を持っているのだ。この為、日本版と香港版では内容が異なっている(つくづく親日家だなあ)。

この映画も当時劇場で観て、興奮のあまり気絶しそうになった事を覚えている。例えば、ジャッキーが片側三車線ぐらいの大きな道路を強引に横断しようとするシーン。猛スピードで走ってきた車に、本当にぶつかって跳ね飛ばされてる!死ぬぞ、ジャッキー! 

中でも“夜の公園”での戦闘シーンは今観ても鳥肌が立つほどで、「本当に凄い!」としか言いようが無い。「いったいどうやったら人間にこんな動きが可能なのか!?」と当時多くのアクション映画ファンを震撼させた。鉄パイプで殴り合うシーンは、動きが速すぎて何が何だか良く分からないほどだ。

あまりにもびっくりした僕は劇場で3回連続鑑賞し、その後ビデオやLDが発売されたらすかさず購入して、取り憑かれたようにそのシーンばかり繰り返し何度も観まくった。おかげで殺陣の段取りや技のタイミングをすっかり暗記してしまったのである。まさに神業的超絶アクション!