ひたすら映画を観まくるブログ

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呪怨じゃないよ、寿恩だよ

今日、面白い本を購入しました。タイトルは『寿恩(JUON)』。ハリウッドにも進出した某ホラー映画と同じ読みですが、よく見ると字が違います。実はこの本、『呪怨』の清水崇監督が幼い頃の思い出や、『呪怨』の撮影にまつわる様々なエピソードなどを自ら書き下ろした自伝(?)なのです。

表紙に何やら恐ろしいイラストが描かれていますが、これも清水監督が自分で描いたと知ってびっくり!なんでも、高校時代は美術部と演劇部と漫画研究会に所属していたそうです。そして大学時代は役者の勉強をしていたようですが、ある日突然、学校を中退してしまいます。

具体的な理由は「個人レベルの恋愛話」とごまかしていますが、要するに「彼女にフラれた」という事でしょう(笑)。しかし、この大学中退をきっかけに、それまで漠然としか考えていなかった「映画監督への道」を、本格的に歩み出す事になったのです。

まだ全部は読んでいませんが、その後の清水監督の人生は波乱万丈の連続で実に面白い!貧乏な時に、友人の紹介で家賃5000円のアパートに住む事になったのはいいが、なんと隣がヤクザの事務所で、夜中にバンバン銃声が聞こえて窓ガラスにヒビが入るような最悪の環境だった、とかとんでもないエピソードが満載です。

また、『ハリウッド版呪怨』の撮影中、日本とアメリカの撮影方式の違いによって生じた様々なトラブルの話などが面白おかしく綴られています。映画業界の裏側に興味がある人には、特にオススメ!