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『ドッグ・ソルジャー』感想

ドッグ・ソルジャー

■あらすじ『ウェルズ軍曹率いるイギリス軍小隊は、スコットランドの山奥で演習中、救助信号を目撃する。彼らが現場に急行すると、特殊部隊が何者かに襲撃を受けた後だった。「いったい何があったんだ!?」その時遠方から獣の唸り声が聞こえてくる。なんとこの森には狼男の群れが潜んでいたのだ!一軒家を舞台に、狼男対兵隊の壮絶なる死闘が繰り広げられる衝撃のアクション・ホラー!』



おお、こりゃあ面白い!監督や役者は聞いた事もない人たちばかりだし、知名度も抜群に低いが、B級映画としては上出来ではないでしょうか。一軒家を舞台にした人間VSモンスターの攻防戦といえば、本来はゾンビ映画の得意技であります。しかし、本作に登場するのはなんと狼男の群れ!彼らはゾンビのようにノロマではなく、暗闇から猛スピードで出現し、鋭い爪と牙であっという間に人間の体をズタズタに引き裂いてしまうのです。

おまけに銀の武器で攻撃されない限り不死身なので、完全武装した兵隊といえども防戦一方という物凄い緊迫感!激しい銃撃戦の中で、一人また一人と仲間が殺されていくのですからたまりません。怖ッ!

前半でリアルな演習シーンを見せながら、後半は一転してサバイバル・ホラーへと変化する独特の展開も見事。予算の少なさをモノともせず、凄まじい勢いで突っ走るパワフルな演出は、CG慣れした目には逆に新鮮に映りました。「今時、全身ヌイグルミの狼男かよ!?」というチープさも、なんか生々しくていい感じです。これぞまさに、正しいB級アクション・ホラーの進化形と言えるでしょう。