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『ポリス・ストーリー3』映画感想

ポリス・ストーリー3

■あらすじ『香港警察のチェン刑事(ジャッキー・チェン)の元に極秘プロジェクトの要請が入った。それは東南アジアの犯罪組織“チャイバの帝国”を壊滅する事。中国国家保安局のヤン部長(ミシェール・ヨー)とコンビを組んだチャンは危険な潜入捜査を開始した!』



実は『ポリス・ストーリー』のシリーズの中では、僕が一番思い入れが無い作品がこの『3』なのだ。劇場で観たはずなんだけど、さっぱり記憶が無い。今回久しぶりに観直してみたら、ストーリーもアクションも非常に良くまとまっていて、娯楽作品としては何の不満も無い映画だ。にもかかわらず印象に残らないのは何故なのか?

理由の一つは、主役がジャッキーとミシェール・ヨーの2人だという事だろう。当然アクションの見所も二人に分散されている。この為、完全なジャッキー映画という印象が薄くなっているのだ(むしろミシェールの方が目立っている感すらある)。

そしてもう一つの理由は監督がジャッキーではない、という事である。前2作の監督はジャッキー自身だったが、本作の監督は後に『レッド・ブロンクス』も撮るスタンリー・トン。この映画が監督2作目という新人の時なので、ジャッキー映画に見られる“異常なほどのハイテンション”が無いのもしかたがない事かもしれない。

またこの映画にはカーチェイスを始めとして、バイク、ヘリコプター、ボート、列車などありとあらゆる乗り物を使ったアクションが満載だ。挙句の果てには戦車まで登場し、激しい銃撃戦と相まって戦争映画のような派手なアクションをぶちかましている。アクション映画としてはとてつもなくスケールがでかい。

だが、逆に生身の人間のアクションが少ないような気がする。例えば『プロジェクトA』なら“時計塔ジャンプ”、『ポリス・ストーリー』なら“ポール滑り降り”など、「キメの一発」とでも呼ぶべき強烈なスタントが存在している。

だが本作には“ヘリにぶら下がるシーン”や“列車上の格闘シーン”など、凄いアクションは一杯あるんだけど、一つ一つが小粒で「これだ!」と呼べるようなズバ抜けた大アクションが無いような気がするんだよねえ。

一番印象に残ったのは、ミシェールがバイクで列車に飛び乗るシーンである。驚くべきことに、なんと彼女はこの時までバイクに乗った事がなかったらしい。普通、そんな女優にこんな恐ろしいスタントをやらせるか!?

「スタントマンがこのシーンでケガをしたので本人にやらせた」というとんでもない噂まで出たほどだ。スタンリー・トン監督は元スタントマンなので、どんな危険なスタントでも「やれば出来る!」と考えているらしい。

ヘリから列車の上へ飛び降りるシーンの時も、スタントマンがビビった為に監督自ら(!)飛び降りて見事に骨折したそうだ。ある意味、非常に男気溢れる監督と言えよう。

しかし一番びっくりしたのはトン監督の「実は、ジャッキーは高所恐怖症なんだよ」という爆弾発言だ!なにい!!!!そんなバカなッ!?だって、クライマックスでジャッキーが高い所から落下する、というのはもはやお約束の恒例イベントじゃないか。ファンは毎回、「ジャッキーは今回はどんな高い所から落ちるんだろう?」とドキドキしながら映画を観に行っているのだ。

そんな「バ○とジャッキーは高い所へ上りたがる」と言われて久しいジャッキーが高所恐怖症だと!?それって伊集院光は拒食症です」と言ってるようなもんだぞ!信じられん!