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釈由美子主演『修羅雪姫』感想

修羅雪姫

本日「終戦のローレライ」の小説を買いに本屋へ行った。これは3月5日に全国東宝系で公開される映画「ローレライ」の原作本で、著者は「亡国のイージス」で日本推理作家協会賞他二つをトリプル受賞した福井晴敏である。

そして監督は、これが初監督作品となる樋口真嗣だ(厳密に言えば『ミニモニ。じゃムービーお菓子な大冒険!』が初監督作品になるのだが、本人は黙殺している)。樋口真嗣と言われても知らない人が多いと思うが、「平成ガメラ」で特技監督を務め日本特撮映画界に新風を巻き起こした新進気鋭の映像クリエイターである。

ガメラ三部作」の他に、「さくや妖怪伝」「ピストルオペラ」「修羅雪姫」「ドラゴンヘッド」「キャシャーン」「キューティーハニー」と数多くの映画にも参加している。また実写だけでなく「オネアミスの翼」「トップをねらえ!」「ふしぎの海のナディア」「新世紀エヴァンゲリオン」といったガイナックス作品にも絵コンテなどで参加しているのだ。

ローレライ」はそんな樋口真嗣が満を持して制作する本格潜水艦映画である。ただし普通の製作状況と異なる点は、この小説が映画の為に書かれたものである、という事だ。

通常はまず原作があって、その本がヒットしているかあるいはそれを読んだ関係者が気に入って、映画化の話が持ち上がったりするものだ。ところがこの「ローレライ」はまず“潜水艦映画を作る”という企画自体が先行していたのである。

樋口真嗣がどんな話にするか悩んでいた時に偶然読んだ本が「亡国のイージス」だったのだ。当初は「そのままパクろう」と思っていたらしいが(笑)、結局作者に“映画の為のオリジナル小説”を書き下ろしてもらう事になったそうだ。

ところがその後「亡国のイージス」の映画化が決定してしまったのである。そればかりか「戦国自衛隊」のリメイク「戦国自衛隊1549」までもが映画化されてしまったのだ!したがって2005年は福井晴敏原作の映画が立て続けに3本も公開されるという、凄まじい状況になっている。果たしてそれぞれどんな映画に仕上がっているのか、今から楽しみだ。

という訳で「修羅雪姫」を見た。釈由美子主演のチャンバラ・アクション映画だ。見所は意外にチャンバラが決まっている釈由美子のアクションである。いつものふにゃふにゃした釈由美子を想像していると腰を抜かすぐらい凄まじいアクションだ。

ドニー・イェンの振り付けが良かったのかどうかは知らないが、個人的には上戸彩の10倍は上手いと思う。「あずみ2」もこれぐらい迫力があれば嬉しいのになあ。

出演:釈由美子伊藤英明特技監督樋口真嗣、アクション監督:ドニー・イェン、音楽:川井憲次、監督:佐藤信