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ヒュー・ジャックマン『ニューヨークの恋人』ネタバレ感想

ニューヨークの恋人

※この記事はネタバレしてます。

ニューヨークの恋人』を見た(主演:メグ・ライアンヒュー・ジャックマン、共演:リーヴ・シュレイバー、監督:ジェームズ・マンゴールド)。

ヒュー・ジャックマン演じる18世紀の貴族レオポルドのキャラがいい味出してる。気品とユーモアと知性を兼ね備えたキャラで、こういう役もうまいなあ。一方メグ・ライアンの方は……まあ、いつものメグ・ライアンだった(笑)。可もなく不可もなく自分のテリトリーの中でソツなくこなしている、という感じ。

ストーリーは、18世紀に生きる主人公が現代のニューヨークにタイムスリップして来て、メグ・ライアン演じる女性ケイトと出会って恋に落ちるまでを描いたSF(というかファンタジー)ラブコメディーである。

これも結構ヒットしたらしいけど、なんか中途半端な感じなんだよね。SF的ツッコみどころはいろいろあるが、本質はラブコメなのでそっちの方の不満点を述べてみる。生活環境も、価値観も、住んでいる時代さえも異なる男女が出会うのだから、簡単に「愛」など芽生えるはずもなく、2人の心の変化を丁寧に描写する必要があるだろう。

しかし、レオポルドがケイトを好きになる過程は分かるが、ケイトが彼をいつ好きになったのか良く分からない。しかもラストで彼女は彼を追いかけて過去にタイムスリップしてしまうのだ!

「おいおい、そんなに簡単に決断しちゃっていいのかよ!?」と思わずツッコまずにはいられない。なにしろ彼女は現代で重役の地位も手に入れ、まさに順風満帆の状態だったのだ。それなのに現代には何の未練も無いかのようにあっさり過去へ行ってしまうなんて…。

しかもレオポルドが過去から来たという事を、完全には信じていなかったハズなのに、何故そこまで決断できたのか?最後の彼女の心境や行動があまりにも唐突で共感できなかったため、満足度は低かった。まあ、レオポルドのキャラだけでもそこそこ楽しめるんだけどね。

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