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妻夫木聡主演『さよなら、クロ』映画感想

さよなら、クロ

さよなら、クロ』を見た。実話をベースにした愛と感動の「犬」物語、とでもいうのだろうか。ある日学校に迷い込んだ一匹の犬を中心として、人の心の温かさを描いたストーリーである。異論はあるかと思うが、正直「映画としての面白さ」には欠ける。

「実話」である以上、極端な脚色をするわけにもいかず、あえて淡々とした展開にしたのだろう。しかし「映画」である以上、日常をそのまんま描写しても何の意味もないわけで、もう少し工夫が欲しかったところだ。

田舎の落ち着いた風景と相まって、実にの〜んびりとしたスローテンポの映画になっており、変化がなさ過ぎる。まあ、心が「癒される」といえばそうかもしれない。

もう一つ、「犬好き」の人間の意見として言わせてもらえば、クロの「可愛い」表情が少ないのが不満だ。もう少しアップで撮れ!寝てる姿とか、遊んでる姿とか色々あるだろ!

しかも、メインなのにクロがあまりドラマに絡んでいないのも気になるぞ。あと、ラストにかかるチューリップの「青春の影」があまりにもあざとい!曲がかかるタイミングが狙い過ぎてて思わず吹き出しそうになったよ(笑)。

主演:妻夫木聡伊藤歩、共演:佐藤隆太柄本明、監督:松岡錠司