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『ロング・エンゲージメント』映画感想

ロング・エンゲージメント

■あらすじ『第一次世界大戦の真っ只中1917年1月のある日、戦場で5人のフランス兵が処刑された。戦争が嫌で自らの手を撃った為に、死刑を宣告されたのだ。終戦後、5人の中の1人:マネクの婚約者だったマチルド(オドレイ・トトゥ)は彼の死を信じられず、そこで起きた全てを知ろうと調査を始める。「マネクはきっと生きている!」そんな直感だけを頼りに、私立探偵のピールを雇い捜索を続けるマチルドだが、様々な人の証言をたどり続けても依然マネクの行方はつかめない。そんなある日、マチルドの元に決定的な証言が飛び込んできた!あの日、戦場で何があったのか? 生存者がいるという噂の真偽は?関係者を次々と殺害していく謎の女の正体は誰なのか!?隠された真実の断片が、ジグソーパズルのピースのように一つ一つはめ込まれていく。やがて明らかになる驚愕の事実!果たしてマネクは本当に生きているのだろうか!?』




久々の劇場鑑賞である。なんと三週間ぶりの映画館だ、トホホ(三月、忙しかったからなあ・・・でも四月はもっとヤバいかも)。

本作は、フランスのミステリー作家セバスチャン・ジャプリゾの小説、「長い日曜日」の映画化だ。『アメリ』で世界に旋風を巻き起こしたジャン=ピエール・ジュネ監督とオドレイ・トトゥの黄金コンビが、再びファンタジックな物語を作り上げた、とチラシには書いてある。

しかし僕は『アメリ』を観た事がないんだけど、どうも作品のイメージが違うような気がするなあ。ラブ・ストーリーかと思っていたら、戦争モノ+ミステリー+恋愛ドラマ+コメディ少々みたいな感じだった。

まずストーリーの主軸はミステリーである。マチルドが少ない手掛かりを必至に手繰り寄せて、「マネクの生死」に関する真相に少しずつ迫っていく過程が謎解き要素たっぷりで面白い。事実が解明されるにしたがってその時の状況が次第に明らかになっていく、いわゆる「羅生門方式」の作劇法である(『HERO』や『閉ざされた森』などがこれと同系列)。

そして探偵や叔父さんなど、コメディ担当のキャラクターも豊富に揃っていて最後まで飽きさせない。中でも僕のお気に入りは、自転車に乗ってる郵便配達のおっさんだ。家に来る度に砂利を撒き散らす郵便配達人に、怒った叔父さんは砂利を撤去。何も知らずにいつものようにやってきた郵便配達人は、見事に転倒して一言「う〜ん、そう来たか」。実にいい味出してます。

ただし、非常に頭が疲れる映画だとも言える。ただでさえストーリーが複雑なのに、登場人物が多すぎて、とても一度では人間関係を把握しきれないのだ。あらかじめ一人一人のキャラクターを、しっかり頭に叩き込んでから観ないと混乱する事は間違いないだろう。

また戦争モノとしての側面を見た場合、凄まじい銃撃戦や爆撃など、戦闘シーンの迫力は抜群だ。リアリティー溢れるヴィジュアルの数々は、悲惨な戦場を実に生々しく描写している。でもびっくりするほどバンバン人が死にまくるので、単なるラブ・ストーリーと思って観に行くとえらい目に遭う可能性が大。

しかもこの映画、セックスシーンなどのエロ描写までもがやたらとリアルで生々しいのだ。オドレイ・トトゥも大胆に脱ぎまくり、エッチなシーンも満載なのである(さすがR指定!)。ちなみに途中でジョディ・フォスターそっくりの女優さんが登場するが、なんとジョディ・フォスター本人だった。彼女もまた「夫以外の男とエッチする」という激しい濡れ場を、大胆に演じ切ってます。しかしジョディって、フランス語うまいなあ。吹き替えじゃないよね!?