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ジャッキー・チェン製作『ツインズ・エフェクト』

ツインズ・エフェクト

■あらすじ『リーブ(イーキン・チェン)は一流のヴァンパイアハンターで、相棒のジプシー(ジリアン・チョン)と共に吸血鬼と戦っている。ある日リーブの妹のヘレン(シャーリーン・チョイ)が謎の青年カザフ(エディソン・チャン)と出会う。しかし彼は吸血鬼一族の王子だったのだ!』



本国では続編の製作が決定したとの事で、かなりヒットしたらしい。しかし日本ではたいして話題にもならず、あっという間に上映終了してしまったため、今回ようやく観賞。

物語は、いわゆる「ヴァンパイア・ハンター物」である。主演の少女二人は全く知らないが、香港では絶大な人気を誇るスーパーアイドルらしく、「美少女が恐ろしいモンスターをなぎ倒すアクション・ホラー」としてはそこそこ楽しめるだろう。

ただ、はっきり言ってアクションのレベルの低さにはガッカリした。いくら主演の二人がアイドルだからといっても、やる気の無いカンフーをダラダラと見せられるだけなので眠くなってくるのだ。この辺はもうちょっと頑張って欲しかったなあ。

その代わりCGのレベルが何故か異常な程にアップしており、「拳神」や「ストームライダーズ」などとは比べ物にならない凄まじいクオリティでびっくり。特にコウモリに変身するシーンや戦闘シーンなどでは、今までの香港映画からは考えられないほどヴィジュアルに力が入っている。

だが、こんなことでいいのか?これではCGはメチャメチャ凄いが、アクションやストーリーがいまいちな「ありがちB級ハリウッド映画」となんら変わらないではないか。CGに力を入れるのは結構だが、本業が疎かになっては元も子もない。

アクション監督としてドニー・イェンの名前がクレジットされているものの、「ブレイド2」と比べても明らかに手を抜いているとしか思えない。「しょせんはアイドル映画」と言ってしまえばそれまでだが、自分の国の映画なのだからもっと真面目に仕事しろ!と言いたい。

余談だが、今年公開されたジャッキー・チェンの「メダリオン」は「ジャッキー映画日本公開50作品目」という触れ込みだったのだが、その50作品の中に、なんとこの映画も含まれていたのである。え〜?確かにジャッキーは出ているが、たいしたアクションを披露するわけでもなく、はっきり言ってチョイ役なのに…。完全に水増しカウントやんけ(笑)。


主演:ジリアン・チュン、シャーリーン・チョイ、
共演:イーキン・チェン、アンソニー・ウォンジャッキー・チェンカレン・モク
アクション監督:ドニー・イェン、監督:ダンテ・ラム