ひたすら映画を観まくるブログ

映画やアニメについて書いています

東京タラレバ娘と「ダークナイト問題」について


どうも、管理人のタイプ・あ〜るです。

本日、テレビで『東京タラレバ娘』が放送されますね。「え?それ何?」って人のためにざっくり説明すると、原作は東村アキコ先生の人気漫画で、「30代・独身・彼氏なしの女子3人組が”東京オリンピックまでに結婚しなきゃ!”と焦り奮闘する姿を面白可笑しく描いたコメディ」です。

講談社の雑誌『Kiss』にて絶賛連載中の人気漫画なんですけど、現実のアラサー女子はこれを読んで笑うどころか「リアルすぎて心臓に悪い!」「なんて恐ろしい漫画なの!?」「もはやホラーよ!」と戦慄しているようです(笑)。

そんな大ヒット漫画を、吉高由里子榮倉奈々大島優子鈴木亮平・坂口健太郎田中圭ら豪華キャストで実写化したTVドラマが、日本テレビで放送中の『東京タラレバ娘』なのですよ。放送開始前には「キャラのイメージが違う!」などとファンからの反発もあったものの、スタート後は意外と好評だとか。

ちなみに、『主に泣いてます』や『海月姫』など実写化が多い東村アキコさんですが、自分の漫画が実写化される際、原作者からスタッフに対して注文をつけることは、ほとんど無いそうです。ただし、「どうしてもこれだけは…」というこだわりがあるようで↓

一応「こうしてください」って言おうかなと思う時もあるんですけど、顔合わせとか打ち合わせとかしてると、やっぱりね、私が言ってもどうにもならない部分が多いんですよね。だって、私が迂闊に言ったことで、向こうがすごく大変になったりするじゃん。


ただね、「髪型は一緒がいい」とは言いますね。だから『タラレバ』も、倫子役が吉高さんに決まった時に「髪切って、おかっぱにしてもらえるんですかね?」とはすごく言いましたし、KEYくんも「金髪にしてくれなきゃ嫌ですよ」とは言いました。 (「ユリイカ」2017年3月臨時増刊号より)

さて、そんな『東京タラレバ娘』ですが、映画ファンの間ではダークナイト問題」と称される因縁のエピソードがあることをご存知でしょうか?それは単行本4巻に収録されているお話で、「偶然出会ったイケメンと付き合うことになった倫子が、彼の強烈な映画オタクぶりに困惑する」という内容です。

その中で問題になったのは、倫子がイケメンの部屋で一緒に映画を観ることになり、オススメ映画としてクリストファー・ノーラン監督のダークナイトを取り出した瞬間、「出た…『ダークナイト』…。男は大好きだけど女が観ても全然面白くない映画ナンバー1」と心の中でつぶやくシーンです。


初めてこれを読んだ時は衝撃を受けましたよ。「ええええ〜!?男は大好きだけど女が観ても全然面白くない映画ナンバー1!?女子は『ダークナイト』をそんな風に思ってたのか!?」と。

一応解説しておくと、『ダークナイト』とは2008年に公開されたアクション映画で、クリスチャン・ベール演じるバットマンが、宿敵ジョーカー(ヒース・レジャー)と戦うアメコミの実写版です(ヒース・レジャーはこの映画の撮影後に死去)。

その人気ぶりは凄まじく、全米で公開されるやぶっちぎりの勢いで観客動員数を伸ばし続け、最終的な世界興行収入はなんと10億ドルを突破!当時は『タイタニック』、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』、『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』に次ぐ歴代4位の成績を記録しました。

そんな大ヒット映画がまさか「女が観ても全然面白くない映画ナンバー1」だったとは…。しかも倫子は「その映画、好きじゃないんだけど」みたいなことは一切言わず、男の趣味に合わせるフリをして「へー、すごーい」と棒読みで答えつつ、内心は以下のようなことを考えていたわけですよ。↓

大体なんで男ってアメコミヒーローものの映画が好きなわけ?あんなもん現実にいないのに、よくまぁヒーローの悲哀だとかプレッシャーだとか言って、大体あたし『スパイダーマン』とかも全っ然面白いと思わないし、つーかゴッサムシティて何よ?さっさと捕まえりゃいいじゃないのよ。このジョーカーのおっさんブラブラ歩いてんだからケーサツと軍で一気に捕まえりゃ、こんなん10分で終わる映画よ。

うわー、なんという身も蓋も無い感想でしょうか(笑)。

まあ確かに、女性がアメコミ映画を観て「面白くない」と感じる気持ちは、分からなくはありません。基本的にヒーロー物の映画っていうのは、”独自のお約束”に基づいて世界観が構築されているので、その約束事を受け入れない限り、理解を阻む壁は解消出来ない。そういう作りになっているからです。

しかも、ヒーローが主役の映画には、女性にとって興味を引く要素が入っていないことが多いため、感情移入しづらいという理由もあるでしょう。なのでそういう女性の目には、アメコミ映画というものは単に「ヘンなコスプレをした男が暴れ回っているだけの映画」としか映らないのかもしれません。

まあそれはいいんですけど、不思議なのは、数あるアメコミヒーロー映画の中で、なぜ『ダークナイト』がナンバー1に取り上げられているのか?ってことなんですよね。『アイアンマン』とか『X-MEN』とか、他にもヒーロー映画はいっぱいあるのに…。いや、『東京タラレバ娘』だけなら「この主人公はたまたまこういうキャラなんだろう」と納得できるんですが、実は東村アキコさんって、他の漫画でも『ダークナイト』をネタにしてるんですよ。↓

「バカ!男はみんなみんなダークナイト大好きなんだから!見てるどころか、DVD絶対持ってるんだ!ブルーレイ持ってんだ男は!隙あらばダークナイトの話してやろうって狙ってんだ男ってのはみんな!いっつもいっつもダークナイトのことばっか考えてんだ!バカだあいつら!」 (「主に泣いてます」より)

いや〜、何でしょうかこの「ダークナイトに対する過剰なまでに偏った思い込み」は(笑)。確かに『ダークナイト』は世界中で大ヒットしましたけど、全ての男が大好きってわけでもないだろうし、僕だってブルーレイ持ってないし(笑)。もしかして東村アキコさん、昔付き合ってた男に何度も『ダークナイト』の話をされたとか、そういうトラウマでもあるのかなあ?もう、そうとしか考えられないよ(^_^;)

実際、以前に誰かと対談した際にも「どうして男って毎回毎回『ダークナイト』の話をしたがるんですかね?いったい何年聞かされるんですか、その話を!」みたいな感じでちょっとキレながら喋っていたので、恐らく東村先生の実体験なんじゃないかな〜と(笑)。

ちなみに、先週放送された実写ドラマ版では、イケメン映画オタク役を速水もこみちさんが演じていて「まさか、もこみちにあの”ダークナイトネタ”を吉高由里子がぶっ込んでくるのか!?」と期待したんですが、さすがにそこはスルーされてました。ちょっと残念(^_^)


●人気記事一覧
これはひどい!苦情が殺到した日本語吹替え版映画ワースト10
まさに修羅場!『かぐや姫の物語』の壮絶な舞台裏をスタッフが激白!
日本映画のレベルが低くなったのはテレビ局のせい?
町山智浩が語る「宮崎アニメの衝撃の真実」
「映像化不可能」と言われている小説は本当に不可能なのか?


このブログについて(初めての方はこちらをどうぞ)
トップページへ