ひたすら映画を観まくるブログ

映画やアニメについて書いています

土屋アンナ主演の舞台が突然中止!その真相が明らかに!


ファッションモデルであり、歌手であり、更には映画女優としても活躍している土屋アンナさんが、「自身の主演する大事な舞台をすっぽかした」との理由で来月上演予定だった公演が突然中止になりました。ところが、この主催者側の発表に対してアンナさん側の事務所が「いいがかりだ!」と猛反発。更に、舞台の原作者なる人物まで現れて「土屋さんは悪くない!」と擁護するなど、大変な騒動になっているようです。


この騒動の発端は、舞台の主催者側がHPにアップした以下の文面から。

公演中止のお詫びとお知らせ

当社は、土屋アンナ氏の舞台初主演公演「誓い奇跡のシンガー」(本年8月6日〜9日東京公演、8月16日〜18日大阪公演)を企画、準備してまいりましたが、主役の土屋アンナ氏が公的にも私的にも何らの正当な理由なく無断で舞台稽古に参加せず(参加予定の稽古(本番直前の通し稽古を除く)8回中最初の2回のみ参加し、その後すべて不参加)、専らそのことが原因で同公演を開催することができなくなりました。

本公演を楽しみにし、さらにはすでにチケットを購入してくださったお客様、関係者の皆様には、多大なご迷惑をおかけして大変申し訳ございません。

心からお詫び申し上げますとともに、購入されたチケットは本日以降払い戻しをさせていただきます。

今後、当社としましては、土屋アンナ氏に社会人としての責任をお取りいただくべく、損害賠償訴訟を含む断固たる措置を講じる所存です。

平成25年7月29日
株式会社タクト代表取締役 甲斐智陽 こと 高橋茂


『誓い奇跡のシンガー』ホームページより


最初にこのニュースを見た時、「土屋アンナ、やらかしたか〜」と思ったんですよ。なんか、酔っぱらって稽古をすっぽかしたり、監督と揉めたりしてそうなイメージがあるじゃないですか?破天荒なキャラっていうか。でもさすがに公演中止はマズいだろ〜と。主催者側も「損害賠償を請求する!」みたいなこと言ってるし。

ところが、「悪いのは全部土屋アンナ」と主張する主催者側の発表に対し、「ふざけんな!そっちが原作者の許可も取らずに勝手に舞台化してんじゃねーか!」と土屋側の事務所が猛反論。それが以下の文面です。

「公演中止のお詫びとお知らせ」につきまして

この度は皆様に大変ご迷惑、ご心配をお掛け致しまして心よりお詫び申し上げます。

舞台「誓い〜奇跡のシンガー〜」のホームページに掲出された「公演中止のお詫びとお知らせ」につきまして、弊社と致しましては、その事実無根の内容にただただ困惑しております。

経緯と致しましては、本件舞台稽古期間中に、原案の作者の方から「本件舞台の台本を見てないうえ、承諾もしていない」という連絡があり、制作サイドに対し、原案の作者の方の固有の権利に万全の配慮を尽くすよう対応をお願いしておりましたが、本日突然、制作サイドの代理人より、一方的に公演中止の決定と損害賠償請求の書面が届き、それと同時にホームページにもアップされたという次第です。

弊社としては、突然の中止決定に対し、現在事実関係について早急に調査をし、しかるべく対応する所存です。

今後につきましては、進展があり次第ご報告させていただきますので宜しくお願い致します。  

平成25年7月29日
有限会社 モデリングオフィスAMA
取締役 土屋眞弓


『土屋アンナ』オフィシャルホームページより


更に、今回の舞台の原作となる『日本一ヘタな歌手』の著者:濱田朝美さんまでもがブログでこの事件の経緯を公開したことでますます大騒ぎになってしまいました。以下、長文のため内容を要約して抜粋しています↓

「舞台化の話は私に何の連絡も無く勝手に決められており、ネットで初めて知りました」、「台本も見せてもらえず、頼み込んでやっと内容を教えてもらったら、とても私の本が原作とは思えないほど改変されており、自分の人生を侮辱された様な気持ちになりました」、「その事を土屋さんに打ち明けたところ、土屋さんも共感して下さり、協力して下さる事になりました」、「何も出来ない私の代わりに、監督に掛け合ってくださったのです」、「しかし監督が全く聞き入れなかったため、”原作者が納得し、許可した舞台でないのなら出演は出来ません”と伝えたそうです」


『日本一ヘタな歌手 濱田朝美のブログ』より


なんと、土屋アンナさんは勝手に原作を舞台化された著者のために、主催者側と交渉するなどの協力をしていたようなのです。このブログを見たネットユーザーは「土屋さんカッケー!」、「なんて男気のある人なんだ!」、「女だけどなw」と、一気に土屋さんと原作者の濱田朝美さんを応援する気運が高まってきました。

おまけに、「うそつきは土屋アンナだ」と言い放つ舞台演出家の風貌があまりにも胡散臭くて、「なぜ原作者に台本を見せなかったんですか?」という記者からの質問に対し、「はっきり言えば忘れていた」と答えるなど、「どう考えてもお前が悪いだろ!」としか言いようのない言動に批判が殺到。完全にアンナさんを擁護する空気が出来上がっているようです。


ただ、この問題って結構ややこしいことになりそうな予感がするんですよねえ。以前、人気マンガの『テルマエ・ロマエ』が映画化された時、原作者のヤマザキマリさんが知らないうちに勝手に話を進められ、しかも「原作使用料は100万円」と後から一方的に告げられたことに対して、「疑問を抱いている」とテレビで明かしていました。

そして、『海猿』の作者の佐藤秀峰さんも、途中経過を何も知らせず「映画化決まったよ」と事後報告で結果だけを伝えてくる出版社側のやり方に強い憤りを感じ、以降は全部自分で交渉するようになったとか。

このように、マンガや小説などの原作書籍が映画化やゲーム化や舞台化される際には、出版社が交渉の主導権を握ることが一般的で、作家に十分な説明が成されない場合が多いのだそうです。その結果、作家側に不信感が生じてトラブルに発展するケースも増えているのだとか(ただし、海外ではエージェントが入って細かい契約を交わすので、こういう事態はまず有り得ない)。

なので今回の土屋さんの件も、出版社側と舞台の主催者側が独自に契約を取り決めて、後で原作者に報告しようとしてたんじゃないかなあと。もしそうなら、土屋さん側に分が悪い。原作者の許諾を事前に得ているかどうかは、土屋さんの契約とは本来関係無いはずなので、法的には損害賠償を請求される可能性があるからです。

また、仮に原作者の発言が全て事実だったとしても、その事が土屋さんと主催者側との間で交わされた契約に対し、”履行できない正当な理由”として認められるのかどうか?もし裁判になったとしたら、この辺が争点になるでしょうね。

例えば、今回の問題を『テルマエ・ロマエ』に当てはめてみたらどうなるでしょうか?映画の撮影直前にヤマザキマリさんが「私の許可なく勝手に映画化が決まりました!」、「原作使用料は100万円しかもらえません!」などと訴えて、それを知った主役の阿部寛さんが「それはひどい!」と撮影をボイコットしたとすれば、間違いなく阿部さんがペナルティを食らうでしょう。「100万円云々」の問題はあくまでも映画会社と原作者の問題であって、役者は一切関係ないからです。

まあ人情としては「原作者の意向を無視して主役を演じるなんてできない!」っていう土屋さんの心意気を支持したいんだけど、そもそも原作者が舞台化などの二次使用権を持っていたのかどうかも分からないし(出版社が諸々の権利を押さえている場合もある)。

それからもう一つの問題として、濱田朝美さんの著書が「原案」になるのか、それとも「原作」として扱われるのかによって、状況が変わってくるようです。著書の内容をそのまま舞台化した「原作」の場合は、当然著者の許諾を取らなければなりません。しかし、元になるアイデアや設定だけを抽出し、著書の内容と大きくかけ離れたストーリーを独自に作り上げた場合は「原案」扱いとなり、著作権の保護の対象にはならないのです。

「今回の『誓い〜奇跡のシンガー〜』は改変の度合いが大きいので原案に当たる」と主催者側が考えていることから、濱田朝美さんの主張が認められるかどうかは微妙なところかもしれません。ただ、舞台化の話は、濱田さん側の弁護士が代理人となって進められていたらしいので、こんなトラブルが起こること自体が奇妙なんですよねえ(弁護士なのになぜ契約書を作らない?)。映画化・舞台化における契約のあり方も含めて、色々難しい問題を孕んでいるような気がします(^_^;)


日本一ヘタな歌手日本一ヘタな歌手
濱田 朝美

光文社
売り上げランキング : 761

Amazonで詳しく見る