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ジャッキー・チェン主演『メダリオン』映画感想

メダリオン

■あらすじ『密輸犯罪組織の首領スネークヘッドジュリアン・サンズ)は、伝説のメダルを持つ少年、ジャイの誘拐を計画する。一方、香港警察きっての型破りな刑事エディ(ジャッキー・チェン)は、インターポールのワトソン(リー・エヴァンス)とともにスネークヘッドの行方を追っていた。そしてスネークヘッドはジャイが潜んでいる寺院を襲撃するが、そこにエディたちが踏み込み計画は失敗に終わる。その2週間後、スネークヘッドの右腕であるレスターがジャイを捕らえ、スネークヘッドの待つアイルランドへ向かっていた。それを追ってエディもアイルランドへ潜入し、そこで彼は偶然にもワトソンと元恋人のニコル(クレア・フォラーニ)と再会する。決死の捜査が続くなか、エディはジャイを救い出すことに成功するが、2人はコンテナに閉じ込められてしまう。脱出不可能となってしまったエディは、ジャイの命を守る為に自らの命を落としてしまう。だがジャイが持っていた伝説のメダルを彼にかざした瞬間、エディの身体は光に包み込まれ、彼の肉体はみるみるうちに蘇っていくのだった!不死身のパワーを手に入れた男達による壮絶なバトルが今、始まった!香港映画史上空前の制作費を投じた、ジャッキー流アクション・エンターテイメントの誕生だ!!!』




本作は「ジャッキー生誕50年、日本初上陸25周年、日本公開50作品目」を記念して大々的に公開された歴史的超大作である。制作費も“メモリアル・イヤー”に相応しく、香港映画史上最高額となる3億香港ドル(約45億円)を投入し、アイルランド、タイ、香港と3つの地域で長期ロケを敢行した。

さらにアクション監督に盟友であるサモ・ハン・キンポーを迎え、ハリウッド作品では決して見る事が出来ない真のジャッキー・アクションを追求。またVFXを『マトリックス』シリーズを手掛けたムービング・ピクチャー社が担当するなど、まさに香港の本格アクションとハリウッドの最新技術が融合された、初のジャッキー作品が誕生したのだ。

…と何もかもがいい事尽くめのように思えるが、公開時の評価は決して芳しいとは言えず、興行的にもほとんどヒットしなかったらしい。その理由は考えるまでもなく、「アクションがダメダメだったから」である。もっとはっきり言えば、ファンが求めているのはあくまでも“生身のジャッキー・アクション”であり、ワイヤーやCGで加工されたアクションなど見たくないのだ。

本作の前にハリウッドで『タキシード』に出演し、VFXだらけのアクションに対してさんざん自分で文句を言っていたくせに、何故こんな映画を作ったのか理解に苦しむ。“ワイヤーでビュンビュン飛び回るジャッキー”を観たファンはさぞや落胆した事だろう(そもそも50歳を超える俳優に、激しいアクションを期待する方が無理なのか?)。

そんなジャッキーだが、もうすぐ最新作『香港国際警察』が公開される。自身が“最高傑作”と呼ぶ『ポリス・ストーリー』をさらにヴァージョン・アップさせた凄まじいアクションという触れ込みなのだが、体力的にも物理的にも「あれより凄いアクションなど可能なのか?」と思わずにはいられない。悲しい事だが、一作品ごとに動きのキレが無くなってきているのは否定しがたい事実なのだ(でも結局観に行ってしまうんだろうなあ)。

ちなみに“全50作品”の内、一体僕は何本見ているんだろう?と数えてみたら、なんと見ていない作品が一本も無いという驚愕の事実が発覚!『バトルクリーク・ブロー』や『ドラゴン特攻隊』みたいな映画まで見ていたとは…。骨の髄までジャッキー・バカですw