ひたすら映画を観まくるブログ

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ポール・ウォーカー主演『タイムライン』

タイムライン

『タイムライン』を鑑賞。考古学者の父がタイムマシンで14世紀のフランスに行ったら迷子になったので、その息子が仲間と一緒に迎えに行く、という物語である。これだけ聞くとかなり間抜けな感じがするが、アクション・アドベンチャーとしては、まあ普通の出来ではないだろうか。

しかし、特筆すべきは主人公の影の薄さであろう。いまだかつてここまで存在感の無い主人公は見た事がない。なにしろ自ら行動する場面がほとんど無いものだから、映画を見終わっても全く印象に残らないのである。もしかしたら彼がいなくてもストーリーには何の支障も無かったんじゃないのか?と思えるほどだ。

また「タイムトラベル」物にしては登場人物たちの行動があまりにも大雑把すぎる点も気になった。過去の世界へ行ったからには、よほど行動には注意しないと現在にどんな影響を及ぼすか分からない、というのは「タイムトラベラー」にとっては常識であるはずだ(映画の中では)。

ところが彼らときたら、平気で建物を壊すは、何人も人を殺すは、やりたい放題なのだ。そんな事をして歴史が変わったらどうするんだ!?挙句の果てには好きな女を助ける為に「オレが歴史を変えてやる!」とか言い出す始末。お前らホントに考古学者か?しかしさんざん暴れまくった割には、現代へ帰ってきてもあまり変化は無い様子。う〜ん不思議だ。