ひたすら映画を観まくるブログ

映画やアニメについて書いています

『ゾンビコップ』のブルーレイ&DVDが発売決定!


殉職した警察官がゾンビとなって活躍する奇想天外なホラー映画、その名も『ゾンビコップ』!「これ以上ないぐらい分かりやすい作品名」&「バカバカしいにも程がある内容」で全国の映画マニアを爆笑させたあの怪作が、ついにブルーレイ化されました!と言っても、1989年に公開されたこんなマイナー映画なんて誰も知らないでしょうねえ(笑)。

ざっくりストーリーを説明すると、「ロス市警の刑事ロジャー(トリート・ウィリアムズ)と相棒のダグ(ジョー・ピスポコ)は、連続強盗事件の犯人を追っていたが、なんとそいつはゾンビだった!事件を捜査していた二人は、ゾンビを操っている黒幕の存在を突き止め、怪しいアジトへ潜入。そこで彼らが見たものは、あらゆる生き物を生き返らせる”死体蘇生装置”だった。しかし、大量のゾンビに襲われロジャーが死亡。そこでダグは死体蘇生装置を使ってロジャーを復活させる。こうしてゾンビコップが誕生した!」てな感じです。

ゾンビ映画というと基本的にはホラーなんですけど、他の何かと合体させることで何でもゾンビ映画になってしまう”汎用性の高さ”が大きな特徴だと思うんですよね。今回は刑事モノですが、SFとかアクションとかラブストーリーとか、これまでにも実な様々なゾンビ映画が製作されました。他にも、『ゾンビランド』や『ショーン・オブ・ザ・デッド』などの優れた作品が数多くあることから、ゾンビとコメディは特に相性がいいのでしょう。

本作の配給会社は、かつてB級映画の帝王:ロジャー・コーマンの拠点でもあったニューワールド・ピクチャーズ。名監督ジェームズ・キャメロンロン・ハワードらを輩出したことでも知られ、当時は『ヘル・レイザー』が大ヒットしていて会社もイケイケ状態だったらしい。だからこそ、こんな下らない企画も通ったんでしょうね(笑)

主人公のロジャーを演じたのは、『プリンス・オブ・シティ』(シドニー・ルメット監督)や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(セルジオ・レオーネ監督)で渋い演技を見せたトリート・ウィリアムズ。個人的にはシリアスなキャラクターよりも『ザ・グリード』(スティーブン・ソマーズ監督)のジョンみたいな役柄が好きなので、本作のロジャーも気に入っています。

ザ・グリード [DVD]
パイオニアLDC (1999-04-23)
売り上げランキング: 71,037
また、本作を撮ったマーク・ゴールドブラットは、監督としての実績よりも編集マンとしてのキャリアの方が圧倒的に素晴らしく、『ターミネーター』、『ターミネーター2』、『ランボー/怒りの脱出』、『コマンドー』、『スターシップ・トゥルーパーズ』、『アルマゲドン』など、大ヒットした映画の多くは全て彼が編集したものなのですよ。

そんなアクション映画の達人が監督しただけあって、アクションシーンの面白さは保障付き。さらに、『スピーシーズ』や『エルム街の悪夢』シリーズのスティーブ・ジョンソンが手掛けた特殊メイクも見どころの一つ。特に中華料理屋のチャーシューがゾンビになって襲い掛かってくる珍シーンは、本作屈指の名場面としていまだにマニアの間で語り草となっています。巨大な焼豚とゾンビの死闘なんて、本作以外では決して観ることができません。くだらない映画が好きな人は是非どうぞ(^.^)


ゾンビ・コップ[Blu-ray]
マクザム (2014-09-26)
売り上げランキング: 332
ゾンビ・コップ[DVD]
マクザム (2014-09-26)
売り上げランキング: 2,758