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『ターミネーター4』をもっと楽しく観るための制作裏話


本日、土曜プレミアムターミネーター4が放映されます。

アーノルド・シュワルツェネッガー出世作となった『ターミネーター』は、その後同じジェームズ・キャメロン監督の手によってパート2が作られこちらも大ヒット。しかし、ジョナサン・モストウ監督が撮った『ターミネーター3』は「ジョン・コナー役のニック・スタールがヘタレすぎる」、「ストーリーがいまいち」、「女ターミネーターってどうなの?」等、微妙な内容に賛否両論。

更に、『T3』を観たジェームズ・キャメロン監督が「スープに小便をかけられたような気分だ」と不快感を表明したり、リンダ・ハミルトンの降板騒動などのネガティブな影響もあって、シリーズ最高額の製作費(2億ドル)に対し、国内興行成績は1億5千万ドルという大惨敗を喫してしまいました。

しかし、それから6年ぶりに作られた『ターミネーター4』は、ジョン・コナー役にクリスチャン・ベイル、謎の男マーカスにサム・ワーシントンという渋いキャスティングで、「審判の日」以降の世界を本格的に描いています。本日は、そんな『ターミネーター4』に関する「知っていればもっと楽しめるトリビア」をご紹介しますよ。


●ジョンはタイガー迷彩がお気に入り
『T2』でもアーミー・ファッションだったジョン・コナー。『T4』では当然軍服なんだけど、注目はパンツの柄。なんと『T2』の時に羽織っていた上着と同じタイガー迷彩の柄を履いているではないか!そんなにタイガー柄が好きなのか?


●謎の男は全裸で登場
ターミネーター』シリーズのお約束として、「未来からタイムスリップしてきたやつは必ず全裸」という決まりがある。そのお約束を守るため、タイムスリップしたわけでもないのに、マーカスも全裸で登場。目覚めて最初にやることは毎度お馴染みの”服探し”だったw


●ジョンとバイクにはガンズが欠かせない
『T2』では、ジョンがバイクに乗るシーンでガンズ・アンド・ローゼスの「ユー・クッド・ビー・マイン」が使われた。『T4』では、ジョンが敵をおびき出すシーンでわざわざ同じ曲をラジカセで流している。


●モト・ターミネーターのドライバーは世界王者
バイク型の殺戮マシン「モト・ターミネーター」は3人のライダーによって運転されたが、うち一人は7度も世界チャンピオンに輝く凄腕レーサー:リック・ミラー。高速チェイスはCGじゃなくて本物だったのだ。


●映画史上、最も有名なキメゼリフ
1作目の『ターミネーター』でシュワルツェネッガーが言い放った「I'll be back(また戻ってくる)」というセリフは、その後のシリーズでも引き続いて使われ、他の映画でもパロディにされるほど有名なセリフになった。

当然『T4』でも使われているのだが、なんとターミネーターではなく、ジョン・コナーが言っている。カイルを救い出すためにスカイネットへ乗り込む直前、愛するケイトに一言、「I'll be back!」。実にいいシーンだ。

ちなみに、シュワルツェネッガー本人はこのセリフが大嫌いだったようで、『ターミネーター』の撮影時に「このダサいセリフを変えてくれ!」と何度もジェームズ・キャメロンに抗議したらしい。それに対してキャメロン監督は「うるさい!俺に脚本の書き方を指示するな!」と激怒したそうだ。


●「死にたくなければ一緒に来い!(Come with me, If you want to live)」
アレンジされることもあるが、これも毎度お馴染みの名セリフ。『T4』ではカイルがマーカスと出会うシーンで使われている。カイルがこのセリフを言うのは『T1』に続いて2回目である。


●カイルに手品を教えたのはマーカスだった
『T4』で、カイルと出会ったマーカスは、銃を敵に取られないようにヒモを腕に通す方法を”手品”として彼に教える。そして『T1』では、未来からやって来たカイルが奪った銃を同じようにヒモで腕に固定するシーンが出てくる。アレはマーカスから教わったものだったのか!


●ジョン・コナーは脇役だった?
『T4』の最初の脚本では、マーカスを中心としたストーリーになっており、ジョン・コナーの出番は非常に少なかった(当初は、1週間程度でジョンのシーンの撮影は全て終了する予定だったらしい)。しかし、クリスチャン・ベイルの要望でジョンが指導者になるためのエピソードが新たに追加され、結果的にジョンの出番が大幅に増えたそうだ。


●撮影中に突然ブチ切れ、大騒動に!
クリスチャン・ベイルは、撮影監督が本番中に自分の視界を横切ったことに腹を立て、4分間に渡って暴言を吐き続けた。しかも、その時の音声が録音されており、ネットを通じて世界中に公開されてしまったのである。

その内容は「このクソ野郎!セットから出て行け!」「一秒でもいいから頭を使えよ!何をやってんだ!?プロじゃないのか!?」「撮影中に人に横切られることが気が散るのをなぜわからない?何とか言え!」とクリスチャン・ベイルが一方的に怒鳴り続けるという凄まじいもの。

後日、ベイルは「自分でも信じられないほど、非常に常軌を逸した行動をしてしまいました。でもこの映画は、監督やスタッフの皆さんが一生懸命制作した作品なんです。だから僕のことが嫌いになっても、『ターミネーター4』を見たくないとだけは思わないでください!」と前田敦子のように謝罪した。


●実は『ターミネーター』を一度も観たことがなかった
セレーナ・コーガンを演じたヘレナ・ボナム=カーターは、この役が決まるまで『ターミネーター』シリーズを1作も観たことがなかったらしい、トホホ。


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