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鈴木亮平主演『HK 変態仮面』ネタバレ映画感想


■あらすじ『紅游高校拳法部員の色丞狂介は、刑事だった父親の血を受け継ぐ正義感あふれる青年。転校生のお嬢様・姫野愛子に一目惚れした彼は、ある時、銀行強盗に巻き込まれた愛子を救おうと覆面をして変装するはずが、間違って女性用パンティを被ってしまう。すると、ドMの父とドSの女王様だった母から受け継いだ変態の血が覚醒し、潜在能力を極限まで引き出すことができる超人“変態仮面”に変身したのだった!』



実写映画版HK/変態仮面を観た。「今から約20年前に週刊少年ジャンプで連載されていたギャグマンガ究極!!変態仮面』が実写映画化される!」というニュースが発表された際、一部の人間には衝撃を与えたものの、僕自身は全くその原作を読んでいなかったので「何でいまさら?」感が強いのだが、当時から根強いファンだった小栗旬が映画化を熱望していたらしい。

しかし、「じゃあ小栗旬が主役なのか?」と思いきや、言い出しっぺの本人は脚本協力のみで映画には出演していない。小栗旬は出たがったらしいが、事務所の猛反対で断念したとのこと(そりゃそうだろw)。代わりに主演を務めたのが鈴木亮平である。鈴木亮平と言えば、NHK連続テレビ小説花子とアン』で吉高由里子演じるヒロインの夫・村岡英治役を演じ、一躍全国に名を知られることになった爽やか系の若手俳優だが、その直前にまさかこんな汚れ仕事をしていたとは(笑)。

なんせ主人公のヴィジュアルが強烈すぎる。頭からパンティーをかぶり、尻も丸出しの”ほぼ全裸”な衣装に身を包んで「フオオオ〜ッ!」と奇声を発するその姿は、控え目に言うと変態、控え目に言わなければド変態である。そして無理に伸ばしたブーメランパンツによっていなりずしのように強調された股間は、敵と対峙した際に必ず触られ、「それは私のおいなりさんだ!」とキメ台詞を吐くなど、「なぜこれを実写化しようと考えたのか?」と発案者の正気を疑うレベルだ。


ちなみに鈴木亮平は主人公のコスチュームに関して、「最初にあの衣装を着て鏡を見たときには、『あれ、ちょっと待てよ?』と一瞬だけ迷いました。『本当にいいのかオレ?引き返すなら今だぞ!』と(笑)。でもそれも10秒くらいで(笑)、とにかくこの作品をできることが嬉しかったんです」と満足そうにコメントしていた。鍛えまくった肉体美を惜しげもなく披露し、堂々たるヒーローぶりを熱演する姿はまさに圧巻。天晴れである。

また、ニセ変態仮面を演じる安田顕の存在感も尋常ではない。安田顕自身の変態性が前面に出すぎて、フィクションなのにドキュメンタリーみたいなおぞましさを感じさせるのは困った問題かもしれないが、とにかく凄まじいインパクトを放ちまくっている。特に、ビルの屋上で変態仮面に向かって「変態とはなんぞや?」と問い掛ける場面のしつこさに関しては、「なぜここまでじっくり撮る必要があるのか?」と呆れ果てるぐらいに容赦が無い。

さすがの変態仮面も「なんという変態だッ!こんな変態見たことない!」と全面降伏するしかないほどであり、安田顕の変態ぶりはもはや”演技”というレベルを超越し、”真正の変態”という領域に達している。人で溢れかえる街中を、あの衣装のまま全速力で駆け抜けるシーンに至っては(もしかして無許可のゲリラ撮影?)違う意味で危険な雰囲気が満載だ。


そんな変態野郎たちに対し、ヒロインの姫野愛子役を演じた清水富美加ちゃんは圧倒的に可愛くて、心の平穏を取り戻すことができる。しかもその可愛らしいヒロインが、映画のクライマックスでは自分のパンツを脱いで恥ずかしそうに主人公に手渡すという、中二男子の妄想が爆発したようなシーンが登場するのだからたまらない。当然、主人公はその脱ぎたてパンツを頭から被って「フオオオオ〜ッ!」と大興奮するわけだが(笑)。




なお、富美加ちゃんは来年のNHK連続テレビ小説『まれ』で、ヒロイン:希の親友の蔵本一子役を演じることが決まっており、これで『HK 変態仮面』に出演した主人公とヒロインが共にNHKの連ドラに抜擢されるという、誰も予想し得ないミラクルが起きてしまった。鈴木亮平でさえ、「あんな映画に出演したら絶対にNHKからオファーは来ないだろうと思っていた」と言うぐらいなのに、NHKの採用基準は一体どうなっているのだろう?もしかして『HK 変態仮面』じゃなくて『NHK 変態仮面』なのか?

また、主人公の母親でSMの女王様役の片瀬那奈の熱演(怪演?)も特筆すべきである。出演を依頼した福田雄一監督ですら、「まさかこの役を引き受けてもらえるとは思わなかった」と驚きを隠せないほどであり、普通の女優なら一発で断るような常軌を逸したキャラクターを嬉々として演じているのが素晴らしい(女優生命に赤信号がともるような捨て身の演技は必見!)。


ただ、片瀬自身は満足したらしいが、完成した映画を観た片瀬の所属事務所側はあまりにもお下劣な内容にドン引きし、「映画の宣伝協力は一切しない!」とPR活動への参加を全面拒否。公開初日の舞台挨拶すらボイコットしたそうだ(そこまでしなくても…)。


更にこの作品、予算も少ないが撮影スケジュールの短さでも熾烈を極めたようで、わずか2週間で全てのシーンを撮り切らねばならず、片瀬那奈の場合はたったの1日(!)しか猶予がなかったという。それでも、早朝から深夜までぶっ通しで作業を続け、ようやく完成させたスタッフの頑張りは賞賛すべきであり、「こんな映画によくぞここまで…!」と何事においても決して手を抜かない崇高なスタンスに驚嘆せざるを得ない。男の尻に興味がある方は是非どうぞ(^.^)


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