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『ホワイトハウス・ダウン』ネタバレ映画感想


■あらすじ『議会警察官のジョン・ケイルは、娘エミリーが憧れるジェームズ・ソイヤー大統領のシークレットサービスになるべく面接に臨むも不採用。しかしエミリーの悲しむ顔を見たくないケイルは、一緒にホワイトハウスの見学ツアーに参加する。ところがその時、突然の大爆発とともに謎の武装集団が乱入し、ホワイトハウスを占拠してしまった。娘を助け出したい一心の彼は、やがてソイヤー大統領の窮地を救うと、2人で協力しながらテロリストたちに立ち向かっていくのだが…。「インデペンデンス・デイ」「2012」のローランド・エメリッヒ監督がテロリストに占拠されたホワイトハウスを舞台に贈るサスペンス・アクション超大作!』



同時期に公開された『エンド・オブ・ホワイトハウス』と設定が似すぎていて非常に紛らわしい映画なんですが、まあどちらもホワイトハウスを舞台にした『ダイ・ハード』”ってことでだいたい合ってると思います(笑)。

何が違うのかと言うと、『エンド・オブ・ホワイトハウス』が割と真面目なサスペンス・アクションだったのに対し、『ホワイトハウス・ダウン』は展開が大雑把で笑えるアクション映画になっている点でしょう。

まず主人公のキャラが大きく異なります。『エンド・オブ・ホワイトハウス』のジェラルド・バトラーは、大統領の元シークレット・サービスという設定でメチャクチャ強い。冷静沈着で頭も良く、超絶的な戦闘スキルと優れた判断力で凶悪テロリストを次々となぎ倒していく様が非常にかっこ良く描かれていました。

一方の『ホワイトハウス・ダウン』は、チャニング・テイタム演じる主人公ジョンが絵に描いたようなダメ人間です(笑)。大学を中退した後はタクシーの運転手や工事現場の作業員など職業を転々とし、結婚して一人娘を授かるものの3年後に離婚。

その後軍隊へ入りアフガニスタン等へ出兵、除隊後は議会警察官として働いていたジョンは大統領のシークレット・サービスになりたくて試験を受けますが、あっさり不合格になってしまいました。…という具合に、何もかもが『エンド・オブ・ホワイトハウス』と正反対なのですよ。

しかし、「ダメな男が家族を救うために必死で頑張る」という構図は極めて『ダイ・ハード』に近く、『エンド・オブ・ホワイトハウス』よりもこっちの方が感情移入しやすいのではないでしょうか?

白いタンクトップ姿で必死に敵と戦う姿や、奥さんと離婚して自分の娘に「ジョン」と呼ばれているところなんかも、完全にマクレーン刑事と一緒だし(笑)。

おまけに娘のエミリーを演じたジョーイ・キングが超可愛い!”大統領のファンでホワイトハウス・オタク”という変わった趣味のエミリーちゃんは、ホワイトハウスの見学ツアーに参加して係員よりも詳しくホワイトハウスのことを語りまくり周囲をどん引きさせます。

あまりにもマニアックな娘の言動に「お前、学校でいじめられてないか?」とお父さんが心配するほどですが、それがまた可愛い(笑)。ちなみにこの子、驚くほどレイチェル・ワイズに似ていてビックリしました(^.^)




そして黒人大統領(ジェイミー・フォックス)とコンビを組んでテロリストに立ち向かう場面も、『ダイ・ハード3』を彷彿とさせて面白かったですねえ。ジョンとのやり取りも緊張感の中にユーモアを醸し出していてグッド。

中でも気に入ったシーンは、大統領の車に乗ってホワイトハウスの敷地内を爆走するカーアクションです。「ベンツから身を乗り出してロケットランチャーをぶっ放す大統領」の姿が見れる映画は本作だけですよ(笑)。

その他、マギー・ギレンホールジェイソン・クラークリチャード・ジェンキンスジェームズ・ウッズなどのベテラン俳優が渋い演技を見せているところも良かったです(ジェームズ・ウッズ老けたねえ…)。

というわけで、『ホワイトハウス・ダウン』はローランド・エメリッヒ監督のエンタメ節が炸裂した極上の娯楽大作に仕上がっています。数ある『ダイ・ハード』フォロワーな映画の中でも、かなり楽しめる部類だと思いますよ(^.^)

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