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スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが勇退を発表


先日、スタジオジブリ鈴木敏夫さんが「プロデューサーとしての役目を後任に譲ることにした」と発表しました。鈴木敏夫さんといえば、昨年9月に引退を宣言した宮崎駿監督の良き理解者として数々の映画制作に携わり、長年に渡って宮崎作品を世に送り出して来た名物プロデューサーですが、「今後はアニメーターや監督とは直接やりとりをせず、ゼネラル・マネジャーに就任して後方支援にまわる」とのこと。

そして、鈴木さんの後を継いで新しいプロデューサーに任命されたのが、昨年11月公開の高畑勲監督作品『かぐや姫の物語』でプロデューサーデビューした西村義明さんです。もともと西村さんは鈴木さんのアシスタントだったのですが、ある日突然「高畑監督のところへ行け」と言われ、『かぐや姫』のプロデュースを任されることに。気付いたら8年も経っていました。そんな西村さんの働きぶりについて、鈴木さんは以下のように語っています。

「彼は僕の想像を超えて本当によくやったと思いますよ。一皮どころか二皮も三皮もむけた。今では対等に話せるようになりましたからね。高畑さんと作品を作るなら、24時間付き合わなくちゃならない。僕のときは土日も無しでしたね。特に『かぐや姫』は制作を始めるまでが長いし、始めてからもなかなか進まないので、本当に大変だったと思う。でも、大変さの中に喜びがあるんですよ。高畑さんの豊富な知識や考えに触れられる貴重な機会があるから。その瞬間は、そりゃあ楽しい。西村も、それがあったから8年間も耐えられたんじゃないかな。ちょっとマゾヒスティックだけど(笑)」

こうして“後継者”に指名された西村さんは現在、今年の夏に公開予定のスタジオジブリ最新作『思い出のマーニー』(米林宏昌監督)の完成に向けてスタッフと共にフル可動中らしい。30年以上に渡ってタッグを組んできた宮崎監督の引退発表は「今回の決定に関係ない」と鈴木さんは言っていますが、36歳の西村さんと40歳の米林監督との“若い力”で新世代のスタジオジブリを盛り上げ、大きな転換点となることを期待しているのでしょう。

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