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ニコール・キッドマン主演『インベージョン』映画感想


■あらすじ『ある日、スペースシャトルが原因不明の事故で地球に墜落。なんとその残骸の中には、謎の生命体が付着していた。やがて間もなく、感情を失ったように人間の行動を変質させる謎の伝染病が発生する。そんな中、精神分析医のキャロルは、友人の医師ベンと共に、この病原体が地球上のものではないことを突き止める。そして分析の結果、そのウィルスは人体に進入し潜伏すると、睡眠中に遺伝子を書き換え、”人間ではない何か”に変えてしまうものだと判明。さらに、最愛の息子オリバーがウィルスの拡大を阻止する鍵を握っていることも分かるが、元夫に預けていたオリバーの行方は分からなくなってしまっていた。オリバーを救い出し、全人類の危機を食い止めることはできるのか!?オスカー女優ニコール・キッドマン主演で贈るSFアクションスリラー。』



本日、午後のロードショーで『インベージョン』が放映されます。既存SFスリラーの4度目のリメイクということですが、過去の3作品は観てません。よって本作のみでの評価になるんですけど、まあ一言で言えば「豪華なB級SFスリラー」って感じでした。泣く子も黙るニコール・キッドマンの”超真面目演技”が映画全体に終始緊張感を与え続け、内容の如何に関らず「何となく豪華な映画」という印象を振り撒いています(もちろん実際に金も掛かってる)。

一方内容の方は、「宇宙から降ってきた謎の微生物に人間がどんどん乗っ取られていく」というB級感丸出しのストーリーで、しかも「異星生命体に人類が侵略される」という天下国家の一大事であるにもかかわらず、異変が起こっているのは自分の周辺だけで、世界情勢がどうなっているのか良く分からない等、スケール感の無さがますますB級テイストを醸し出していました(軍隊とか出動しなくていいのか?)。よって、「金の掛かったB級映画」という評価に落ち着いてしまうというわけです。

まあ、自分の身内や友人たちが知らないうちに”別人”に入れ替わっていくというシチュエーションは正直怖い。ただ、人間に成り替わった”奴ら”の行動がいまいち不鮮明で、例えばマスコミを利用するぐらい知的でありながら、ニコール・キッドマンに襲い掛かる時にはゾンビのようにワサワサと車に群がり、素手で窓ガラスを叩き割ろうとするなど、いきなり頭が悪くなったように見えたりします。

また、遺伝子レベルで人間の構造を変化させるような生物に対し、ワクチンを打ったぐらいであっさり問題解決できるのか?等、突っ込み所も少なくありません。更に、前半の静かなトーンとは打って変わって後半はいきなり激しいカーアクションが始まったり、全体的にテイストがちぐはぐな感じが気になりました。と思ったら、やはり現場レベルでドタバタがあったようですね。

本作は、ドン・シーゲル監督の「ボディ・スナッチャー/恐怖の街」(56)のリメイクで、「ヒトラー/最期の12日間」のドイツ人監督オリバー・ヒルシュビーゲルがメガホンを執りました。しかしヒルシュビーゲル監督版が完成した後、試写を見たワーナーが不満を訴え追加撮影を指示。ところがヒルシュビーゲル監督がこれに応じなかったため、プロデューサーのジョエル・シルバーは『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟に追加撮影を依頼する事に。

年末から年始にかけて慌ただしく行われた撮影は何とか終了したものの、その後、ストーリーが大幅変更となり、更なる撮影が必要となってしまった。しかし、ウォシャウスキー監督は『スピード・レーサー』の準備で忙しいため、『Vフォー・ヴェンデッタ』のジェームズ・マクティーグ監督が残りの追撮を担当することになったという。

つまり本作は、監督がオリバー・ヒルシュビーゲル ⇒ ウォシャウスキー兄弟 ⇒ ジェームズ・マクティーグと次々に交代し、脚本も二転三転した挙句、ようやく完成した映画だったのです。ただ、その割には結構まともな内容に仕上がっているのは「大したもんだ」と思ったし、全編を通してニコール・キッドマンが物凄く綺麗に撮られているので意外と満足しましたよ(笑)。


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