リドリー・スコット最新作『プロメテウス』のBD&DVDが発売！

本日、SFサスペンス超大作『プロメテウス』のブルーレイ&DVDが発売されます。昨年8月に日本でも公開された本作は、巨匠リドリー・スコットが『ブレードランナー』以来30年ぶりに手掛ける本格SF映画ということで大変話題になりました。しかも、あの名作『エイリアン』に至る重要な過去のエピソード描いているということで、『エイリアン』シリーズのファンは大いに期待していたようです。

ところが、事前の宣伝では『エイリアン』の前日譚ということがほとんど告知されていなかったため、何も知らずに観に来た観客はパニック状態に！おまけに登場人物はアホばかりだし、ストーリー展開は強引だし、解明されていない謎が多すぎるなど、「なんじゃこりゃあ？」としか言いようのない内容に多くの映画ファンが度肝を抜かれたとか（とは言え、稀代のヴィジュアリスト：リドリー・スコット監督が存分に腕を振るった映像表現は震えるほどにかっこ良く、満足度は結構高かったんですけど）。まあ、残された謎は続編で解明されるようですが、今回発売されるBD・DVDでもいくつかの謎が明らかになるそうです。

●謎の白い巨人”エンジニア”はいったい何者？
劇中で”エンジニア”と呼称される異星人はCGではなく、全て役者が演じています。身長2メートル以上のイアン・ワイトが、約半年かけて作られた特殊スーツを着用し、4時間以上の特殊メイクを施して撮影に挑みました。冒頭シーンはアイルランドにある欧州最大の滝周辺で撮影。ここでもイアンはほぼ全裸に特殊スーツを着て撮影しています。

この冒頭のシーンでは、エンジニアは一人しか映っていませんが、実は背後で他のエンジニア達が見守っていたのだそうです。ここでは長老みたいなエンジニアから杯を渡され、黒い液体を飲み干すシーンが撮影されました。しかしミステリアスな印象を保つために、他のエンジニア達の映像は全てカットされたらしい。

更にエンジニアは当初、独自の言語を話すという設定だったそうです。そのため、現場では実際に会話を交わすシーンが撮影されたものの、「謎めいた雰囲気が壊れる」との監督の判断により音声は削除されてしまいました。

●謎の巨大企業”ウェイランド社”の実態とは？
『エイリアン』シリーズではお馴染みのウェイランド社ですが、これまでは会社に関する詳しい説明などは成されていませんでした。今回のBDの特典映像によると、創始者のピーター・ウェイランドは過去に火星で鉱石採掘に従事しており、そこで新種のエネルギー源を掘り当て莫大な財産を築いた、という設定になっているらしい。

また、企画当初の案では「ウェイランド・タイレル社」という企業名で、ピーターと現れるボディガードの名前がバティーになる予定でした（バティーとは『ブレードランナー』のレプリカントで、タイレル社はその製造元）。リドリー・スコットの中では、『エイリアン』と『ブレードランナー』は同じ世界の物語なのかなあ。