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映画ファンがおすすめするホラー映画ベストテン


「男の魂に火をつけろ!」さんのブログでは毎年「自分の好きな映画のベストテン」を選ぶ企画が恒例になってまして、当ブログでも過去に2度ほど参加させていただきました。

で、今年のテーマは「ホラー映画ベストテン」だそうです。う〜ん、ホラー映画かあ。いや、過去に何度もぶっちゃけてますけど、僕はホラー映画が苦手なんですよ。理由は、僕が筋金入りの怖がりだからです。『パラノーマル・アクティビティ』を観に行った時も、後半30分はほとんど目をつぶってましたからね。それなのにホラー映画だけで10本選べなんて・・・そんなのできるわけないよ!とか思ってたんですけど、意外と候補が多くて逆に苦労しました(怖いと言いつつ結構観てるやんw)。

そんな僕が今回作品を選んだ基準は、「繰り返して観ることができるかどうか?」という部分です。それはつまり、怖がりの僕でも思わず最後まで観てしまうぐらい面白い映画ってことなんですけど、結果的に今回ベスト10に選出した映画は、LDやDVDを買って何度も観ている作品ばかりになりましたよ。

1、エクソシスト
1位はやっぱり、ホラー映画の金字塔とも言うべきこの作品。ウィリアム・フリードキン監督が精神的におかしくなって、撮影現場でショットガンをぶっ放したとか、”白い息”を再現するために大量の業務用クーラーをフル可動させたら役者の顔面が凍りついたとか、ヤバいエピソードには事欠かない本作ですが、内容の方もそれ以上にヤバくて強烈です。ストーリーがどうこう言う以前に、作品全体を覆う不穏な雰囲気そのものがめっちゃ怖い!少女の首が回るシーンは今見るとアレですけど(笑)。

2、オーメン
ホラーとしてだけでなく、「子供の出生の秘密を探るサスペンス」としても非常に見応えがある作品。偶然の連鎖によって次々と人が死んでいくシチュエーションは『ファイナル・デッド』シリーズに通じるものがあるかも。ジェリー・ゴールドスミスの音楽も最高です。

3、エイリアン
基本設定はSFですが、リドリー・スコット監督が撮った1作目は紛れも無く一級のゴシック・ホラーでしたね。エイリアンのデザインやフェイスハガーの生態など、ギーガーの残した功績も大きい。また、宇宙船のディテールやリアルな生活空間描写など、SF映画としての完成度もズバ抜けています。

4、狼男アメリカン
本作の出現により、「特殊メイク」の分野が一躍注目され始めた記念碑的作品。この映画で画期的な変身シーンを生み出したリック・ベイカーは、第54回のアカデミー賞にて新設されたばかりのメイクアップ賞を受賞しました。明るいライトの下で大胆に変形していく狼男の姿は、アナログ特撮独特の生々しさを存分に感じさせ、CG全盛の今観ても全く色あせていないのが驚き。「死んだ友人と会話するシーン」とか「動物園のシーン」など、ホラー映画なのにどこかコミカルな作風もたまりません(笑)。

5、遊星からの物体X
南極基地を舞台に繰り広げられる、異星生物との息詰まる攻防を描いた「閉鎖空間型サスペンス」としていまだに高評価されている一本。リック・ベイカーの弟子のロブ・ボッティンが作り上げたクリーチャーの数々が本当に素晴らしく、中でもスパイダー・ヘッドのインパクトはあまりにも壮絶で、以降のマンガ・アニメなどに絶大な影響を与えました。LDやDVDを買う度に何度も再見している超ヘビロテ作品ですが、何度観ても安定して気持ち悪い(笑)。

6、バタリアン
原題は「Return of the Living Dead」なんですけど、配給を担当した東宝東和が「大群」を意味する「バタリアン(Battalion)」という邦題を勝手に考案。後に「オバタリアン」という流行語を生み出すほど社会に浸透しました。ゾンビに”オバンバ”とか”タールマン”とか名付けるセンスが素敵すぎる(笑)。『ゾンビ』のパロディ的な要素が強いので、元ネタを知っていればより楽しめますよ。ちなみに、ゾンビとコメディは相性がいいらしく、『ショーン・オブ・ザ・デッド』とか『ゾンビランド』など、様々な”お笑い系ゾンビ映画”が生み出されていてこちらも傑作です。

7、スペースバンパイア
監督:トビー・フーパー、脚本:ダン・オバノン、特撮:ジョン・ダイクストラ、音楽:ヘンリー・マンシーニという鉄壁の布陣で作られたSFサスペンス・ホラーです。「宇宙からやってきたバンパイアのためにロンドンの街がゾンビで大パニックになる」というB級感丸出しの内容にもかかわらず、スタッフが豪華なせいで妙に格調高い雰囲気を醸し出しているところが面白い。しかし、本作最大のポイントは終始全裸でエロスを振り撒く女バンパイアの圧倒的な存在感でしょう。あの淀川長治さんも、日曜洋画劇場マチルダ・メイのおっぱいを大絶賛していました(笑)。

8、リング
これはガチで怖かった。最近の貞子さんは、プロ野球の始球式をやったり、渋谷の街を徘徊したり、すっかりキャラが軽くなっちゃったんですけど、初めて『リング』を観た時は本気でビビリましたよ。「呪いのビデオテープ」が時代を感じさせます。今なら「呪いのブルーレイ」になるんでしょうか(笑)。

9、バイオハザード
僕がゲーム版の『バイオハザード』に思い入れがあるため、多少評価が甘くなっているかもしれません。しかし、元々ゲーム版がロメロの『ゾンビ』に影響を受けて作られているので、ある意味”本家に忠実なゾンビもの”として十分に成立していると言えなくもない。ただ、2作目以降はどんどんクオリティが下がって残念な感じに(泣)。

10、シックス・センス
M・ナイト・シャマラン監督の知名度を一気に押し上げた大ヒット作品。最大の特徴は「泣けるホラー映画」と評されるぐらい、ヒューマン・ドラマとしての側面を強調している点でしょう。実際、僕も泣きました(笑)。また、この作品は「どんでん返し映画」としても有名ですが、オチに頼らなくてもエンターテインメント的にきちんと成立しているところが素晴らしい。


というわけで、「好きなホラー映画」という観点で選んだら、捻りの無いメジャーな作品ばかりになってしまいました、トホホ。ちなみに、今まで観たホラー映画で面白いと思った作品は、「シャイニング」、「キャリー」、「サスペリア」、「SAW」、「スクリーム」、「ホステル」、「13日の金曜日」、「エルム街の悪夢」、「ポルターガイスト」、「ゾンビ」、「ドーン・オブ・ザ・デッド」、「28日後…」、「REC」、「悪魔のいけにえ」、「死霊のはらわた」、「呪怨」、「ブレインデッド」、「ヘル・レイザー」、「ハイテンション」、「ミスト」などがあります。でも、これらは上記の10作品に比べると観返す頻度が少ないんですよね(怖くて観返せないものも多いし)。やっぱホラーで10本を選ぶって難しいなあ(^_^;)


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