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『世界侵略:ロサンゼルス決戦』ネタバレ映画感想


■あらすじ『ある日、大量の隕石が地球に降り注ぐという異常事態が発生。しかしそれは単なる隕石ではなかった!数時間後、世界中の都市は未知の敵による大規模かつ容赦のない攻撃によって次々と陥落していく。そしてロサンゼルスも、もはや壊滅寸前に。そんな中、警察署に民間人5人が取り残されているという情報を得た米海兵隊は彼らを救出すべく、退役間近のベテラン兵士ナンツ軍曹と10人の精鋭部隊を投入、瓦礫の山と化した市街地へと進入していくのだが…。最後の砦となったロサンゼルスを舞台に、必死で抵抗を続けるアメリ海兵隊の壮絶な市街戦を、ドキュメンタリー・タッチでリアルに描き出すSFスペクタクル・アクション超大作!』



結論から言うと面白かったです。面白かったんですが、ストーリーがほとんど無いんですよね(笑)。要は「海兵隊員が逃げ遅れた民間人を救出して戻って来る」っていう、ただそれだけの話なんですけど、あまりにも単純明快すぎて物足りないと感じる人がいるかもしれません。

でも、この物語は「戦場に駆り出された兵士の視点オンリー」で描かれているので、あくまでも局地的な出来事のみに限定されているんですよ。したがって、『インデペンデンス・デイ』みたいな広い範囲で展開される壮大なストーリーを期待すると肩透かしを食らうので要注意!そこさえ受け入れられれば、まあそれなりに楽しめるんじゃないかと思います。

ちなみに、本作とほぼ同時期にユニバーサル・ピクチャーズが「ロサンゼルスに宇宙人が攻めてくる」という内容のSF映画スカイライン -征服-』を公開したため、「『世界侵略: ロサンゼルス決戦』をパクッただろ!」とソニー・ピクチャーズが抗議する騒ぎが勃発しました。まあ確かに似たようなシーンが出て来るんですけど、この手の映画はこういうものですからねえ(^_^;)で、本作の特徴は何かと言えば、「疑似ドキュメンタリーっぽい臨場感溢れまくるカメラワークで宇宙人との戦闘シーンをリアルに描写してみました」っていう点でしょう。これ、今まで有りそうで無かった新しいスタイルですよね。例えるなら、SF版『ブラックホーク・ダウン』というか、シリアスな『スターシップ・トゥルーパーズ』というか。

追い詰められた兵士達の緊張感が恐ろしくリアルで臨場感たっぷり。「宇宙人と現用兵器で戦ったらこんな感じになる」という部分をしっかり見せてくれるので、SFマニアや銃オタクにはたまりません。クライマックスの大決戦も凄まじい迫力で、まさに娯楽映画のカタルシスに満ち溢れる名場面でした。また、『クローバー・フィールド』ほど画面がブレまくることもなく、このテの映画にしては比較的見やすいのも良かったなと。

逆に良くない所は、…まあ「異星人侵略SF映画」全般に当てはまる事なんですけど、「敵が強いのか弱いのかよくわからない」という点ですかね。『バトルシップ』しかり『宇宙戦争』しかり、地球よりも遥かに進んだテクノロジーを持っていながら、なんでそんな方法で負けるのよ?っていう、毎度お馴染みのツッコミポイントが本作にもしっかり存在しています(笑)。

例えば、いかにも強そうなエイリアンの軍団が攻めてきて、地球の武器では全然歯が立たず、あっという間にロサンゼルスが廃墟に。観ている方は「地球はどうなるんだッ!?」とハラハラドキドキするわけですよね。ところが、そんな最強の宇宙人に対して、たった10人程度の海兵隊が結構互角に戦っているんですよ。

敵が放つレーザーガンのような超兵器も、派手に爆発が起きる割には、「意外と人間に当たっても致命傷にならないぞ?」みたいな。逆に、宇宙人側の重要拠点がミサイル一発で撃破されるなんて、「どんだけ防御力低いんだよ!」とか。まあ、その辺は突っ込んだら負けなのかもしれませんが(笑)。

ただ、最初は絶望的な状況にハラハラしながら観ていた観客も、途中から段々「こりゃ、強引に力技で攻めていけば勝てるんじゃねえの?」と思い始め、徐々に緊張感が盛り下がってくるのは娯楽映画としてマイナスなんじゃないかと。こういう映画は過去に何十作品も作られているのだから、そろそろ「頭のいい宇宙人」が登場してもいいと思うんですけどねえ。

逆に、「地球侵略SF」をコメディとして描いた『マーズ・アタック!』なんかは、無慈悲に地球人を虐殺していく火星人の行動をブラックユーモアたっぷりに映し出すことで、(一見バカ映画のように見せながら)アメリカの歴史や社会的な問題点を見事に活写しています(むしろ、B級映画っぽく見せることこそが物事の真理を鋭く描く最善策なのかもしれません)。

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ちなみに本作に出てくる宇宙人は、地球を侵略するための主力部隊であり、敵そのものというよりも、ヒューマノイドタイプのサイボーグではないかと思われます。まず、両脚にあたる部分は骨格しか確認できず、昆虫のような外骨格生物に近い。

さらに、右腕は肘より先の部分がビームを発射する銃器になっており、左腕は鉤爪状の武器を装着。また、胸部や頭部などには装甲にあたる金属のパーツが埋め込まれていて、その一部は身体と融合しているらしい。つまり、戦闘に特化したサイボーグと考えられるのです。

こいつらがワラワラと迫ってくる場面は、”追い詰められてる感”がハンパなくてリアルに怖い!ただ、捕獲した宇宙人を獣医のミシェルが解剖したところ、心臓にあたる臓器は人間とは逆の位置にあることが判明しました。これにより、「体中に武器を内蔵した戦闘サイボーグであっても殺すことが可能」ということが分かったのです。「我々の武器でも倒せるぞ!」と。「宇宙人をグーで殴ってやっつける映画」に比べるとなんて科学的なんだ(笑)。

一方、登場人物に関しては、アーロン・エッカート演じるナンツがカッコいい…というか少々カッコよすぎるんではないかと(笑)。心に傷を持つナンツはストーリーの節目節目でドラマチックにシーンを盛り上げようとするのですが、これがまたベタなんですよ。そして、ナンツの行動に対する部下たちのリアクションも全てベタ。いや、僕はベタって嫌いじゃないし泣ける場面も確かにあるんだけど、ちょっとやりすぎでは?と思ったり。

でも、「ただでさえストーリー性が薄いのだから、あれぐらいベタなシーンを入れないと映画として成立しなくなる」という意見も、それはそれで正しいと思います。特に、ナンツが死んだ部下の名前と識別番号を次々と読み上げるシーンは、ドラマチックな演出が最高潮に盛り上がる名場面の一つでしょう。

そしてラストシーン、戦闘が終わって「ゆっくり休め」と言われたのに、武器を持って再び戦場へ赴くナンツと無言で従う部下たち。彼らの姿を見て「かっこいい〜!」と素直に感動できるか、それとも「オイオイw」と引いてしまうか、どっちに取るかでこの映画の評価は分かれるような気がします。僕は…「ベタだけどやっぱりかっこいい〜!」と思ってしまいました(^_^)

なお、アーロン・エッカートたちは兵士としてのリアリティを獲得するため、現役の海兵隊員と共に3週間におよぶブートキャンプに参加させられたそうです。訓練はかなり厳しかったようですが、ベテラン海兵隊員から直接指導を受けたことで、身も心も兵士になり切ることが出来たとか。

しかし、アーロン・エッカートは撮影中に腕を骨折した際、誰にも告げずにそのまま撮影し続けたらしい。理由は「だって戦場の海兵隊員なら、そうするのが当たり前だからさ」とのこと。いやいや、そこまでなり切らなくてもいいんじゃ…(^_^;)

ちなみに、僕の大好きなミシェル・ロドリゲスは今回もいつも以上に男前で大満足でしたよ(笑)。もう、完全に”戦闘ヒロイン”としてのキャラが定着してますね。新作『バイオハザード5』にも戦闘員として再登場するらしいんですけど、アレ?1作目で死んだハズじゃなかったっけ?まさかゾンビ…?男前ぶりに益々磨きが掛かりそうだなあ(笑)。

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