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『パーフェクト・ストレンジャー』映画感想

■あらすじ『政財界の大物のスキャンダルを果敢に狙う女性記者のロウィーナ。ある日彼女は、幼なじみのグレースが殺された事を知らされ、事件の調査に乗り出す。グレースが、出会い系サイトで知り合った大物経済人のハリソン・ヒルと不倫関係にあったことから、ヒルに疑いの目を向けた。そして知り合いのハッカー、マイルズの協力でヒルに近づき、やがて身分を隠して彼の会社に派遣として潜り込むことに成功する。ところが調べが進むうち、ヒルばかりか、彼女の周囲の人物に次々と秘密や疑惑が浮上、混乱は深まるばかりとなってしまう。果たして犯人は誰なのか?想像を遥かに超える衝撃の真実が今、明かされる!「チョコレート」「X-MEN」シリーズのハリー・ベリーと「ダイ・ハード」シリーズのブルース・ウィリスの共演で贈る衝撃のミステリー・サスペンス!』


「ラスト7分11秒まで、真犯人は絶対にわからない。あなたは絶対騙される!」とか、「想像を遥かに超える衝撃の真実」とか、否が応でも観客の期待を煽る宣伝文句に釣られて観に行ってしまいましたが、僕の経験から言うと、このようなキャッチコピーを付けられた映画で面白かったものはほとんどありません。

なぜなら、これは観客に挑戦状を叩き付けているのと同様なので、観る側としては「絶対に見破ってやる!」という“挑戦者の心境”で劇場に行くわけです。そうすると、少々の引っ掛けやトリックでは、観客は驚いてくれません。

すなわち、自分で自分のハードルを上げるにも等しい行為で、「ワザワザなんでそんな宣伝をするんだ?」と思わずにはいられないのですよ。お笑い芸人が、「これから物凄く面白い話をします!」と前フリしてからネタをやるようなもので、「スベって当然」という感じです。たとえどんなに“どんでん返しのネタ”が凄くても、そこを強調して宣伝するのはヘタなやり方だと思いますね(『シックス・センス』なんかは、むしろ“どんでん返し”を隠すような宣伝をしていたのが逆に良かった)。

というわけで、『パーフェクト・ストレンジャー』は「宣伝が無ければそこそこ面白いサスペンス(ただし、物凄く普通)」という感じです。見所は、ハル・ベリーブルース・ウィリスの共演場面でしょうか。で、肝心の“どんでん返し”ですが、ミステリーファンの友人に言わせると、「あの程度で“どんでん返し”と呼んで欲しくない!」そうです。「想像を遥かに超える衝撃の真実」とやらは、残念ながらどこにもありませんでした(笑)。


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