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『ベクシル2077日本鎖国』映画感想

■あらすじ『21世紀初頭、バイオ技術とロボット産業が急速な発展を遂げ、その両方で世界を大きくリードする日本は市場を独占してしまう。そんな中、国際連合は安全性や倫理的な問題を理由に厳格な国際協定を設けて規制を強化。日本はこれに反発して国際連合を脱退、そして2067年、ハイテク技術を駆使した完全なる鎖国を開始する。それから10年、一切の闇に覆われた日本の実態を把握するため、米国特殊部隊“SWORD”は潜入作戦を決行、隊長レオンの身を挺した行動と謎の日本人マリアの助けにより、女性兵士ベクシルが潜入に成功。そこで彼女が見た驚愕の真実とは・・・!?「ピンポン」の曽利文彦監督が、ハイテク技術を駆使して鎖国を強行した日本を舞台に描く近未来SFサスペンスアクション超大作。鎖国により秘密のベールに包まれた日本の内情を探るため潜入を図った米国特殊部隊の女性兵士ベクシルが目の当たりにする恐るべき陰謀とそれに立ち向かうベクシルの活躍を、“3Dライブアニメ”と呼称された最先端映像表現で描き出す。声の出演は、黒木メイサ谷原章介松雪泰子。』


ハイテク技術を駆使した完全なる鎖国”というシチュエーション自体は非常に興味をそそられたものの、実際に映画を観てみるとその素晴らしいアイデアが全くと言っていいほど生かされておらず非常に残念。導入部分はなかなか面白く、3DCGを駆使した最新鋭のビジュアルも迫力満点だ。

しかし、肝心の“鎖国日本”に突入してからテンション下がりまくり。“リアリティ”が無いというより、“説得力”が無い。もし日本が本当に鎖国を決行したら経済や人々の暮らしはどうなるのか、という最も大事な部分を全然シミュレーションしていないように思える。

おまけに、“悪の天才科学者が日本を征服”って、今時こんな頭の悪い展開はねえだろ!?映像は最新だが、設定は30年前の仮面ライダーと同じレベルという、そのギャップが凄すぎてどうにもこうにも…。予告編の『アップルシード エクスマキナ』が物凄く面白そうに見えるなあ。さすがジョン・ウーのプロデュースだけあって、ブリアレオスが二丁拳銃だ(笑)。ハトは飛ぶのか?


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