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『バブルへGO!タイムマシンはドラム式』映画感想

会社のPCがいきなりぶっ壊れました。何をどうやっても復旧の見通しが立たない為、やむを得ずOSの再インストールを実行。それはいいんだけど、リカバリー後にデータやらドライバーやら、環境を元に戻す作業がめちゃくちゃ面倒くさい!結局、半日以上潰れてしまいましたよ、トホホ〜。というわけで、本日は『バブルへGO!タイムマシンはドラム式』です。

■あらすじ『2007年、現在の日本。景気の回復に力強さは無く、低迷が続く日本経済だが、なかでも800兆円という国の借金が重くのしかかり、国家の崩壊は目前に迫っていた。そんな日本の危機を救うべく、財務省大臣官房経済政策課に勤める下川路功はある計画を進めていた。それは、1990年にタイムスリップしてバブル崩壊をくい止め、歴史を作り変えるという極秘プロジェクトだった。ところが、タイムマシンの開発者・田中真理子が90年3月の東京にタイムスリップしたまま行方不明になってしまう。そこで、真理子の娘で借金取りに追われるフリーターの真弓が、母親を救うためタイムマシンに乗り込むのだったが・・・。果たして、下川路と真弓は真理子を無事救出する事が出来るのか?そして、バブル崩壊を食い止められるのか!?「私をスキーに連れてって」「彼女が水着にきがえたら」のホイチョイ・プロダクションズが8年ぶりに手がける、カルチャーギャップSFコメディ!』



ストーリーを聞くと「財務省が極秘プロジェクトチームを立ち上げてタイムマシンを開発し、バブル時代へタイムスリップする話」だと思っていたのだが、微妙に違っていた。まず、タイムマシンを開発したのは財務省ではなく、なんと日立製作所。しかも、日立の家電研究所なのだ。

田中真理子(薬師丸ひろ子)は、普段は扇風機や掃除機などの開発に従事している日立の研究員。ところが、彼女の作り出す家電製品は、どれもこれも製品化できないようなとんでもないものばかり。扇風機は、スイッチを入れたとたんプロペラ機のように空中へ舞い上がり、掃除機は物凄い勢いで周りの物を吸い込んでしまう。

そんな(ダメなんだか凄いんだか良く分からない)真理子が、ある日洗濯機を使って実験していた時、偶然タイムマシンを作り出してしまった!つまり、「タイムマシンが洗濯機」になったのではなく、「洗濯機がタイムマシン」になったのである。豪快な設定だなあ(笑)。ちなみに、なぜ“日立”かと言えば、監督の馬場康夫が元“日立の社員”だからだ。

さて、そんな偶然から生まれた「洗濯機型タイムマシン」であるが、操作方法は普通の洗濯機と全く一緒。中に人間を入れて「洗濯開始」のスイッチを押せば、あっと言う間にタイムスリップできてしまう(但し制限有り)。このマシンに乗り込む勇敢な(?)タイムトラベラーが、真理子の娘:田中真弓広末涼子)だ。ところが、洗濯機に潜り込んだ真弓の体に、スタッフが洗剤をかけようとするではないか。あわてて尋ねる真弓。

「ちょ、ちょっと!どうしてタイムマシンに洗剤が必要なのよ!?」

「念のためだ」
えええ?なんじゃソレ!?

というワケで、真弓は全身泡だらけになりながら、無事にバブル時代へタイムスリップしたのであった(泡=バブルなだけにw)。ちなみに、真弓はタイムマシンへ乗り込む前に水着に着替えるのだが、これが実にエロい。監督から「スクール水着か競泳用水着か、どちらかを着て下さい」と言われた広末は、「スクール水着は危険だわ!」と瞬時に判断(ナニが?)。

そこで競泳用をチョイスしたのだが、なんと生地が薄くて体のラインが丸見えになっているのだ!おまけに、ハイレグの度合いも尋常ではない!い〜んですか、ヒロスエさん!?とても一児の母とは思えぬ可愛らしさに萌え〜。眼福です(笑)。

てなわけで、映画はこの後バブル当時の様々なカルチャーをマニアックに描写しながら、現在とのギャップを笑いへと転化していく。その作劇フォーマットは間違いなく『バック・トゥ・ザ・フューチャー』であり、バブルの狂騒を全面肯定する姿勢は実にあざといが、エンターテイメントとしての出来は悪くないので概ね満足。全体的に脚本がユルユルな点が気になるものの、まあ君塚良一なので仕方が無いか(笑)。

ちなみに、エンドクレジット後の注意事項が結構笑えます。「現在の日本では、まだタイムマシンは実用化されておりません。洗濯機の中に入る行為は大変危険ですので、絶対にお止め下さい。」なんじゃソレ(笑)。



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