ひたすら映画を観まくるブログ

映画やアニメについて書いています

いったいリュック・ベッソンはどんな魔法を使ったんだ!?

台風14号の猛威が日本を直撃しつつある昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか?ウチはかなりヤバい状況です(笑)。
さて、現時点での全米興行収入トップ10が発表されました。集計期間は9月2日〜5日。下記は米配給会社の推定値をまとめたものです。カッコ内は前週の順位。


順位                               興行収入
1.トランスポーター2−−−−−−−−−−−−−−2030万ドル
2.(1)The 40-Year-Old Virgin−−−−−−−−1650万ドル
3.The Constant Gardener −−−−−−−−−1090万ドル
4.(3)Red Eye −−−−−−−−−−−−−−−930万ドル
5.(2)ブラザーズ・グリム−−−−−−−−−−−−790万ドル
6.(4)Four Brothers −−−−−−−−−−−−640万ドル
7.(6)Wedding Crashers−−−−−−−−−−580万ドル
8.(7)皇帝ペンギン−−−−−−−−−−−−−−540万ドル
9.(8)The Skeleton Key−−−−−−−−−−−410万ドル
10.(5)The Cave−−−−−−−−−−−−−−−370万ドル
                                 (ロイターより)

今年の夏の大作映画は番狂わせが多かったらしい。まず、1億2000万ドルもの製作費を投じたアクション超大作『アイランド』が大コケ。初登場からいきなり第4位と低調で、その後も7位、10位と業績はどんどん落ち込み、興行収益は3週目でわずか3090万ドル。製作費の回収も見込めないほどの大惨敗を喫し、マイケル・ベイ監督の最低記録を打ち立ててしまったのだ。*1
もう1本は、パイロットが“人工知能を搭載した最新型戦闘機”の暴走を食い止めるスカイ・アクション『ステルス』。主演は『レイ』アカデミー賞を受賞したジェイミー・フォックスと、ブレイド3』ジェシカ・ビールだ。こちらも、惜しげも無く大金を投入した最新VFXが見所の超大作だったが、初登場4位、翌週7位と『アイランド』と全く同じ失速パターンをたどった挙句あえなく撃沈。もうすぐ日本で公開されるというのに、大丈夫なのか?
逆に、予想外の大ヒットを飛ばしたのが『Wedding Crashers』と『皇帝ペンギンだ。『Wedding Crashers』は、他人の結婚式に紛れ込んでは女の子をナンパしまくる二人の男を描いたコメディで、主演はオーウェン・ウィルソン。初登場2位で、週を重ねても成績が落ちず、なんと公開3週目で1位に躍り出たというから凄い。さらに、4週目までに1億4360万ドルを稼ぎ出す大ヒットとなったのである。これは、近年公開されたコメディ映画の中では最高記録だそうだ。
もう一作の『皇帝ペンギン』は、南極に住む皇帝ペンギンの生態を記録したフランス製ドキュメンタリーである。6月下旬にわずか4スクリーンで封切られた同作は、5週目でベスト10入り。7週目には2640万ドルを叩き出し、マイケル・ムーア監督のボウリング・フォー・コロンバインを抜いて、ドキュメンタリー部門では歴代2位の記録となった。しかも、客足は尚も衰える様子が無く、まだまだ記録を伸ばしそうな勢いなのだ。スゲー!
ちなみに、ラインナップの中で僕が気になった作品は、現在第4位の『Red Eye』。同作はウェス・クレイブン監督の、久々の新作サスペンス・スリラーである。「高度3万フィートを飛ぶ旅客機の中で展開される恐るべき陰謀を描いた物語」という事で、予告編を観る限りではなかなか面白そう。
しかし、何よりも驚いたのは第1位のトランスポーター2である。「あの映画のパート2が作られていた」という衝撃の事実にも驚いたが、それが第1位に輝いているという信じられない事態に腰が抜けそうになった。なぜだ!?前作の『トランスポーター』ってそんなにヒットしたのか?*2あの物語の続編など絶対に有り得ないと思っていたのに、いつの間にか『2』が作られ、しかも第1位になってるなんて!リュック・ベッソン恐るべし!

*1:しかし、『アイランド』はそれほどヒドい映画でもなかったと思うがなあ。確かに、ご都合主義のオンパレードだったが、それはいつもの事だし。やはり、物語的にあまりにも捻りが無さ過ぎたからだろうか。

*2:調べてみたら前作の興行収益は2530万ドルだった。大したヒットじゃないのに、なんで続編が作られたんだろ?