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ええ?これが完全版『バスタード!!』!?

残暑厳しい今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか?僕はちょっと夏バテ気味です(笑)。さて、本日も映画関係の本を書店で物色していると、全然関係ないコーナーである本が目に入ってきました。タイトルはBASTARD!!暗黒の破壊神:完全版03』。えええええ!!??

『バスタード!!』と言えば、“剣と魔法とドラゴン”の世界を舞台にした、恐らく世界で唯一の「ファンタジー・アクション・エロマンガであります(笑)。1988年から20年近くにわたって連載されているにもかかわらず、作者の萩原一至の想像を絶する遅筆ぶりが災いし、現在に至るまでたったの23巻しか単行本が出ていないという、伝説的マンガなのですよ(22巻が出てから23巻発売までになんと3年が経過している)。

今は「ウルトラ・ジャンプ」で連載していますが、「載っていれば儲けモノ」という、ギャンブルみたいな酷い有様となっているようです。たまに載っていてもほとんど下書き同然のラフ原稿だったりするので、「やる気あるのかゴルア!」という読者のブーイングが殺到している事は想像に難くありません。

そんな「知る人ぞ知るマンガ」と成り果てた『バスタード!!』ですが、どういうワケか「完全版」なる本が存在するのです。これはいわゆる「愛蔵版」と言われているもので、ジャンプ・コミックに収録されたマンガをデカいサイズで再収録し、さらに雑誌掲載時のカラー原稿を全て忠実に収録した豪華版!

おまけに、絵にこだわる萩原が、スクリーントーンを貼り直したり、気に入らない原稿を描き直したりと、全面加筆修正を施した為に「元のマンガより大幅にクオリティがアップした」と一部で話題になりました。

ところがこれに気を良くしたのか、続く「完全版02」では“全てのページをフルデジタルで修正する”という暴挙に出たのです。この為に、大量のコンピュータを購入し、元の原稿を全部スキャンし、その線画をデジタルでトーン処理し、モニター上で全ての原稿を完成させていきました。そのクオリティたるや、「凄まじい」の一言ではすまされないほど凄まじい!

300ページにも及ぶ原稿の中で、手を加えていない箇所は1ページも無いばかりか、ほとんどの絵を一から描き直しているのですから、開いた口が塞がりません。これはもう、“加筆修正”などと言う生易しいレベルじゃないです。“一冊丸ごと描き下ろし”と言っても過言ではないでしょう。つーか、バカです(笑)。

このために本編の連載がストップしていたというのですから、本末転倒も甚だしい。「そんなヒマがあったら、新しいストーリー描けよ!」という読者の抗議の声が聞こえてきそうなほどの、完全な自己満足の世界です。しかし、呆れ返りつつもその超絶的な作画技術には驚嘆せざるを得ませんでした。

そんなこんなで、日本中のマンガファンの度肝を抜きまくった「完全版」の続巻が発売されたとなれば、気にならないハズはありませんよ。「01」から「02」への驚異的なレベルアップを考えると「03」は一体どんなとんでもない事になっているのか?もしかしてついにフルカラーですか?などと勝手に妄想を膨らませた挙句に買ってしまいました。その結果は・・・

なんか・・・単行本と全然変わってないようなんですが・・・。手抜きのコマもそのまんまだし・・・。どこらへんが「完全版」なワケですか?作者があとがきにも描いてあるように、「02みたいな修正を続けてたら死んじゃいますから」という言い訳はまあ、理解できるとしても、ここまで“何も無し”というのはあんまりじゃないでしょうか。「02」と「03」を続けて読んだら、あまりの落差に愕然としますよ。「ホントに同じマンガなのか?」と我が目を疑いました、トホホ(笑)。

というわけで結論・・・買ってはいけません!

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