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エンキ・ビラル監督『ゴッド・ディーバ』映画感想

ゴッド・ディーバ

■あらすじ『2095年のニューヨーク。そこは人間だけでなく、神々やミュータント、果てはエイリアンまでもがひしめくカオス渦巻く世界だった。上空に浮かぶ巨大ピラミッドの中では、ある目的のために神が目覚めた。その神とは頭が鷲のホルス。ホルスは、ある目的を果たすためにピラミッドから外の世界へと飛んでいく。その頃、30年前に政治犯として捕らえられ冷凍保存されていた男ニコボルは、ある偶然によって自由の身となり、冷凍から目覚めた。しかし、片足は失っていた。それをホルスが助け、ニコボルに鉄の片足を授ける。代わりに、ホルスはニコボルに協力を要請。そしてニコボルは、バーの片隅で美しい謎の女、ジルと出会う。透けるように白い肌、青い髪、そして青い涙を流す神秘のオーラをまとったジル。彼女は自分が何者かを知らない。自分に備わった特別な力も、愛とは何かということも・・・。そんな不思議な魅力を秘めたジルに魅かれるニコボル。「私は神をも恐れない」という女神が交わした禁断の愛をめぐって、今、壮絶な戦いが始まろうとしていた。フランスのトップモデル、リンダ・アルディを主演に迎え、実写とVFXの美しい融合を実現。「ブレードランナー」「フィフス・エレメント」など、近年のSF作品に大きな影響を与えたフランスのグラフィック・アート界の巨匠エンキ・ビラル監督による、SFエンターテインメント超大作!』



いや、“アート界の巨匠”と言われても・・・すいません、勉強不足で良く知りません(泣)。なので、映画を観た印象のみで書きます。まず、第一印象はキャシャーンかと(笑)。しかし、ある意味これは当然の事で、背景や機械などあらゆる部分をCGで加工しまくると、必然的にヴィジュアルは似てくるものだと思われます(押井守『アヴァロン』とかね)。

ただし、『キャシャーン』との違いは、本作は背景ばかりか、キャラクターまでもCGで描いているという点です。人間の役者は主人公を含めてわずか3人のみ。言い換えれば『劇場版ファイナル・ファンタジーの世界に、人間の役者を何人か合成したようなものだと言えるでしょう。

しかし、ここまでくるともはや実写映画とは呼べないんじゃないの?はっきり言ってほとんどフルCGアニメじゃん。例えば、フルCGキャラクターの顔に、生身の役者の顔だけ合成したとしたら、それは実写になるのだろうか?最終的には、アニメと実写の区別が無くなっていくのかもしれないなあ。

さて、お話しの方はといえば、思ったよりは分かりやすかった。簡単に言えば「神様が人間界に現れ、何千年かに一度生まれる“神の子供を宿す能力”を持った少女:ゴッド・ディーバを捜し出して、無理やり妊娠させる」というもの(酷い話だな、こりゃ)。SFというより、ファンタジーとしてはまあ、普通に面白い映画ではないかと。

ただし、先に述べたようにキャラクターが3人を除いて全てCGなので、最初は大変な違和感がある。むしろ、オールCGの方が安心して観れると思う。人間とCGのギャップが激し過ぎてかなり気持ち悪いですが、この辺はまあ“慣れ”の問題でしょう。風景とかメカのデザインはさすがに素晴らしい。本作はストーリーよりも、こういった“世界観”楽しむ映画だと思われます。

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