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『トゥルー・ロマンス』感想

トゥルー・ロマンス

■あらすじ『コミック・ショップで働くクラレンス(クリスチャン・スレーター)は、彼のオーナーが誕生祝に差し向けた若いコールガール:アラバマパトリシア・アークエット)と恋に落ち、なんと翌朝には結婚してしまう。その後、彼女のヒモに話をつけようとしたクラレンスは、成り行きでヒモを射殺してしまった!純愛が疾走する、最強のクライム・アクション・ムービー!』


本作はクエンティン・タランティーノのオリジナル脚本を最初に映画化した作品だ。主人公のクラレンスは、ビデオ店のアルバイトをしていたタランティーノ自身を投影した存在で、タラ本人も本作の監督を熱望していたが、まだ無名だった駆け出し脚本家に長編映画を撮らせるものはいなかった。

結局、監督はトニー・スコットになり、激しいバイオレンス描写などタランティーノ色はしっかり残しながらも、キッチリとしたメジャー作品にまとめ上げられたのだった。

中でもマフィア、麻薬捜査官、用心棒たちが互いに銃を突き付け合うクライマックスは圧巻だ。三つ巴の均衡が崩れ、全てがスローモーションとなった室内で炸裂する壮絶な銃撃戦は、とてつもないエクスタシーを感じさせる名場面である。

そして何と言っても特筆すべきは、本作の為に集結したスタッフ及びキャストの破天荒な豪華さであろう。

監督はトニー・スコット、脚本はクエンティン・タランティーノ、音楽はハンス・ジマーというハリウッド映画界における超絶クリエイター3人組!

そして出演者は、クリスチャン・スレーターパトリシア・アークエットデニス・ホッパークリストファー・ウォーケンゲイリー・オールドマンヴァル・キルマートム・サイズモアサミュエル・L・ジャクソンブラッド・ピット

恐らく二度とは実現しないであろう、凄まじいオールスターキャストである。たまりません!