ひたすら映画を観まくるブログ

映画やアニメについて書いています

プレデターの中身は誰?

エイリアンvsプレデター
エイリアンvsプレデター

「映画史上、”最凶・最悪”の対決がDVDで幕を開ける!」という魅惑的なコピーで『エイリアンVSプレデター』のDVDがリリースされたので問答無用で特別編を購入した。しかも勢い余って『プレデター2』アルティメット・エディションのDVDまで購入。

あざといまでのメーカーの策略にまんまとハマリまくっている気がするが、もはやそんな事はどうでもいい。「4時間以上に及ぶ豪華特典映像収録!知られざるプレデターの全てが明らかになる!」と聞いては、買わずにはいられん!問題は、特典が多すぎると見る時間が取れないということだ(なんか矛盾してるぞ)。

というわけで、まずは『プレデター2』の映像特典からチェック(本編の評価は以前書いたので省略。ストーリー自体は『エイリアンVSプレデター』よりも面白いと僕は思う)。メイキングには当時のスタッフや出演者のインタビューが収録されていて、撮影時の様子をしゃべりまくる。ビル・パクストンが若い!

ところで、映画ファンの間では昔からプレデターの中身はスタントマン時代のジャン・クロード・ヴァン・ダムである」という説が「トリビアの泉」ネタのように囁かれていたのだが、ガセネタだったことが今回判明した(つーか前作のメイキングで既にバレてますが…)。

一作目のプレデターを製作中、そのデザインは何度も描き直され、撮影に突入してもまだ決まらなかった。そして、さんざん待たされた挙句に撮影隊がジャングルで受け取った物は、この世のものとも思えないほど酷いデザインだったのである!

まるで栄養失調のトカゲのようなそのダサいスーツからは、高度な知性を持ったプレデターのキャラクターなど微塵も感じられない。「こんなもの使えるか!」と激怒したジョン・マクティアナン監督はすぐさまスーツをスタジオへ叩き返した。そして急遽スタン・ウィンストンに連絡が取られ、髪をドレッドにしたジャマイカの戦士をモチーフに、僅か2週間でプレデターをデザインし直したらしい。

ちなみにウィンストンはこの怪物のデザインを東京へ向かう飛行機の中で描いており、その時隣に座っていたのはジェームズ・キャメロンだった。プレデターのスケッチを横目で見ていたキャメロンは「その口の周りに牙をつけたらどうだい?」とアドバイスしたという。う〜ん、プレデターのデザインにはジェームズ・キャメロンも関わっていたのか!

そして新たなプレデター役として選ばれたのが、『ハリーとヘンダスン一家』でビッグフットを演じた身長2メートル20センチの黒人俳優ケビン・ピーター・ホール。没デザインのスーツを着る予定だった駆け出しの頃のジャン・クロード・ヴァン・ダムは、「サイズが合わないから」とあっさりクビになってしまったのである、ああかわいそう。

大役に抜擢されたケビンは機密性の高いスーツを着たまま、何時間も灼熱のジャングルでプレデターを演じ続けた。その努力が評価され、続編でも再びスーツを着る事になったのだが、『プレデター2』撮影終了後の91年に帰らぬ人となってしまったのである。「生きていれば『エイリアンVSプレデター』でも、凄い活躍を見せてくれていただろう」とファンはその早すぎる死を残念がったそうだ。

ちなみに仕事をクビになったヴァン・ダムは、その後『シンデレラ・ボーイ』『ブラック・イーグル』『ブラッド・スポーツ』など似たようなタイトルのB級アクション映画に出まくり、ハリウッド進出を狙って涙ぐましい努力を続け、ついにアクション俳優の座を勝ち取ったのである。まさに汗と涙のハングリー人生と言えるだろう(でもヴァン・ダムの代表作って何だっけ?)。

●人気記事一覧
type-r.hatenablog.com
type-r.hatenablog.com
type-r.hatenablog.com
type-r.hatenablog.com
type-r.hatenablog.com